紙の年賀状を“プリクラ、デコメ”感覚で――「EZ ケータイPOST」の狙い
年賀状を作るのは面倒、時間がない――。若者の年賀状離れが進む中、KDDIが日本郵便と組んで提供するのが「EZ ケータイPOST」。“あけおめ”メールを送る感覚で紙の年賀状を出せるのが特徴だ。
“あけおめ(明けましておめでとう)メール”を出すのと同じ感覚で、紙の年賀状を出せます――。こんなキャッチフレーズの「EZ ケータイPOST」をKDDIが提供開始する。面倒な年賀状の作成をサービス側で引き受け、ケータイ1つでいつでもどこでも年賀状を作成できるようにすることで、“紙の年賀状の復権”をサポートする。
面倒な部分を代行、ユーザーはデコメ感覚で年賀状を作成
KDDIコンシューマ商品企画本部 auサービス企画部長の竹之内剛氏は、若年層を中心に年賀状離れが進む中、“あけおめメール”の送受信は通信規制をかけるほど利用されている点に着目したと説明。若者が年賀状を送らないのは、ハガキを用意したり作ったりするのが面倒なことが理由で、「このサービスには、どこからでも送れる強みがあり、作る楽しさがある」と自信を見せた。
EZ ケータイPOSTは、携帯サイト上に用意されるテンプレートにケータイで撮影した写真やメッセージを入れるという、デコメールやプリクラを作成するのと同じ感覚で利用できるのが特徴。宛先の住所は、端末内のアドレス帳から引用して入力でき、住所が分からない相手にEメールで問い合わせるためのテンプレートも用意する。サイト上で年賀状の作成を完了すれば、あとのプリントや投函、配達はサービス側が行うので、手間をかけずに紙の年賀状を送ることができる。
ネットワークがつながる環境なら、時間や場所を問わずに作成できることから、「忙しくて年賀状を作る時間がなかったり、ぎりぎりでハガキを買いに行く時間がない人が有効利用できる」と竹之内氏。また、出し忘れた相手から年賀状が来た場合にも「お雑煮を食べながら年賀状を送れる」と、サービスの利便性をアピールした。
KDDIはこのサービスを、時候の挨拶や引っ越しの連絡、記念日や海外旅行時などにも利用できるよう拡張する計画。また、auケータイのサービスとして提供しているショッピングやオークションなどとの連携も検討するとしている。「バレンタインデーに“ハガキだけ来る”というのは寂しいが、プレゼントも一緒に届くと楽しい。来年の今頃には、ケータイからお歳暮を贈れるようになっているかもしれない」(竹之内氏)
“ケータイで年賀状”の作成フロー
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Webサイト上ではがきをデザインし、指定した住所に送れるサービスが始まる。はがきを購入したりポストに投函する手間なく、PC操作だけで年賀状や残暑見舞いなどを送ることができる。
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