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総務省、KDDIとソフトバンクモバイルに対して携帯電話用小電力リピータの包括免許
総務省がKDDIとソフトバンクモバイルに、携帯電話用の小電力リピータの包括免許を付与することを決定した。これにより、リピータ設置の自由度が増す。
総務省は1月16日、KDDIとソフトバンクモバイルから申請があった携帯電話用の小電力リピータについて包括免許を付与すると発表した。リピータは、室内や地下など電波が届きにくい場所に電波を中継し、携帯電話を利用できるようにするための機器。
これまでリピータは、電波の混信を防止するため事前に設置場所を特定し、個別に免許の申請を行う必要があった。また設置工事を行う人は無線従事者免許を持っている必要があるなど、設置はハードルが高かった。
ソフトバンクモバイルは、以前から住宅にリピータを設置するサービスを提供している。しかし、電波状況の事前調査やソフトバンクモバイルによる免許の申請などが必要で、申し込みから設置までには多くの時間と手間がかかっているのが現状だ。設置後の制限も多く、ユーザー自身によるリピータの移動はもとより電源のオン/オフもできない。
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しかし今回の包括免許の交付により、これらの問題が解消される。個別に免許を取得する必要がなくなり、例えば携帯電話事業者がリピータを販売しユーザーが自由設置するといったことが可能になる。
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