レビュー

写真で解説する「W63SA」

「W63SA」は、CDMA圏の海外23カ国で通話やメール、Webを利用できるKCP+対応のグローバルパスポート端末。WINで初となるグローバルパスポートCDMAの対応モデルで、海外利用時の便利機能を集めた「グローバル機能」にメインメニューからすばやくアクセスできる。

 京セラのSANYOブランド端末「W63SA」は、CDMA圏の海外23カ国で通話やメール、Webを利用できるKCP+対応のグローバルパスポート端末。コンセプトは「私立探偵がポケットに忍ばせる携帯」で、ビジネスでもプライベートでも使えるシンプルさに、大人の遊び心をアクセントとして加えた上品な端末に仕上がった。

 ボディカラーはインプレシブレッド、リジッドシルバー、グリティーブラックの3色をラインアップ。特にグリティブラックは、業界初のマットブラック塗装を採用し、アスファルトのようなざらついた質感を実現した。この塗装は1層目にブラックとメタリックとビーズ、2層目にソフトフィールのつや消し塗装を施すことで、しっとりとした独特の質感を出しているという。

 リジッドシルバーには高輝度シルバー塗装を採用し、アルミの粒子が整然と並ぶよう塗装することで、質感の高いシルバーを表現。インプレシブレッドは1層目にピンクメタリック、2層目にクリアな高彩度の赤、3層目にUV塗装を重ねたスリーコートで奥行きのある赤に仕上げた。

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CDMA圏の海外23カ国にそのまま持ち出して使える「W63SA」。従来のグローバルパスポート端末は、海外ではCメールの受信のみに対応していたが、W63SAでは送受信が可能になった
ボディカラーはクリアな質感のインプレシブレッド、都会的な建造物をイメージしたリジッドシルバー、アスファルトの質感に金属感を合わせたグリティーブラックの3色をラインアップ
サブディスプレイは非搭載。ディスプレイ部は、ほぼ垂直の位置で回転させられる。キーフロント部に施した不連続蒸着塗装、マルチファンクションキーのダブルアルマイト加工が高級感の演出に一役買っている。キー操作部は全カラーともにシルバーで、十字キーのみ、本体色に合わせたカラーリングだ
右側面には6つの操作キーと角型イヤフォンマイク端子、左側面には2.0対応のUSBと充電コネクタ、microSDスロット、クレードル用の充電端子を備える
ヒンジ部と先端部。アンテナはヒンジ部に収納する
可動式のワンセグ用のアンテナを搭載(左)。背面中央のWINロゴは着信イルミを兼ねる(右)
海外利用時に役立つ機能は「グローバル機能」にまとめられ、トップメニューからアクセスできる。利用地域の選択は国内(au)、海外(ローミング先自動)、手動のから選べる
航空機モードはアラームによる端末の自動起動も抑制。国内の航空機利用時にも便利な機能だ。海外ではパケット定額制が適用されない旨を警告するメッセージも表示される

 W63SAでは、KCP+対応のSANYO端末としてリリースされた「W54SA」「W61SA」で省かれていたステレオ対応のICレコーダーが復活したのもうれしい。


ICレコーダーはステレオ録音に対応し、マイク感度、音質の設定可能。最大録音時間は1件あたり24時間
呼出バイブや防犯ブザー機能もサポート。メールの送信結果を背面のイルミで通知する「メール送信確認ランプ」も装備する

 メインディスプレイには解像度480×800ピクセルのワイドVGA液晶を採用し、各種情報の高精細な表示に対応。特にPCサイトビューアーを使ったWeb閲覧時に高精細表示が生きてくる。なお、フォントはW54SAと同様、細身のスケーラブルフォントを採用しているようだ。また、EZwebなど一部の機能はワイドVGAに最適化した表示にはなっていない。


PCサイトビューアーは、横表示に対応。ワイドVGAの解像度が生きる部分だ
6カ月表示のカレンダーもきれいに表示される。メニュー表示などのレイアウトはQVGAディスプレイ時と変わらない

 日本語入力システムやBluetooth、2画面表示が可能なマルチタスクなどは、W61SAの機能をほぼ継承しており、ほぼKCP+の標準に準拠しているようだ。

日本語入力はATOKでポケベル入力に準じる2タッチ方式もサポート。自動カーソル移動にも対応する。Bluetoothのプロファイルは従来のau端末と同じだ
2画面表示対応のマルチタスク機能は、他のKCP+端末とほぼ同じ。アクセサリー類も充実している
ストップウォッチは100分の1秒までサポートし、5回のラップ表示も可能

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