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Nokia、第3四半期は減収減益

Nokiaの7~9月期決算は、リストラや買収費用の影響で30%の減益。売上高も5%減少した。

 フィンランドのNokiaは10月16日、第3四半期(7~9月期)の決算を発表した。

 売上高は前年同期比5%減の122億4000万ユーロ、純利益は同30%減の10億9000万ユーロ(1株当たり0.29ユーロ)だった。独Siemensとの合弁による通信機器会社Nokia Siemens Networkのリストラ費用や、NAVTEQ買収関連の費用が影響した。Nokia SiemensとNAVTEQを除くデバイス&サービス部門の粗利率は、前期の36.1%から36.5%へとやや改善している。

 同社の第3四半期の携帯電話販売台数は、前年同期比5%増の1億1780万台。しかし携帯電話市場におけるシェアは推定38%で、前年同期の39%、前期の40%から縮小した。携帯電話の平均販売価格(ASP)は前期の74ユーロから72ユーロに下落。低価格製品の割合が増えたことに加え、ドル安が影響したとしている。

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 Nokiaでは第4四半期の市場シェアを、第3四半期との比較で横ばいか微増と予測。業界全体の携帯電話販売台数については、第3四半期から第4四半期にかけて増加すると見込んでいる。

 また同社は米QUALCOMMと7月に交わした15年間のライセンス契約により、第4四半期にQUALCOMMに対し17億ユーロを支払うことを明らかにした。

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