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UQ、世界初「WiMAX 2」フィールドテスト実施──100Mbps以上の“光ワイヤレス”をアピール2013年度早期に開始へ(2/3 ページ)

UQコミュニケーションズが、新世代「WiMAX 2」の都内フィールドテストを公開。トラフィック処理の重要性とともに、実測150Mbpsの値や都市部で有効な4×4 MIMOの効果などを説明した。

既存のWiMAXユーザーも、WiMAX 2サービスの開始でそのまま恩恵が得られる

「WiMAX 2対応デバイスの増加により、システム全体の容量アップも可能となる」という

 基地局設置の観点を含め、WiMAX 2は「後方互換を完全に維持」する点もポイントの1つだ。既存のWiMAXユーザーも、WiMAX 2サービスの開始でそのまま恩恵が得られる。WiMAX 2対応のクライアント機器は「ミックス・モード」と呼ぶWiMAX/WiMAX 2双方の基地局とシームレスに通信できる機能を設け、WiMAX 2対応エリアではWiMAX 2基地局へ優先的に接続する。つまりWiMAX 2対応機器の増加によりシステム全体の容量アップが可能となる。「混んできたエリアにWiMAX 2基地局を置くことで、スッとオフロードできるイメージ」(野坂社長)。

 料金イメージは「定額制となると現在の3880円/月(UQ Flat年間パスポートの場合)より上がると思うが、利用シーンによりデータ量と利用頻度が異なるため、デバイス別での従量制など使い方に応じた料金プランもじっくり練らなければならないと思う」(野坂社長)とし、WiMAX 2の高速性を受けつつも、定額制以外に帯域制限などを施した電波資源の効率利用とビット単価の低減を両立するプランを複数用意する考えを示した。

 WiMAX 2対応機器は、米GCT Semiconductor製チップを搭載したUSBメモリサイズ、およびMini PCI Express型モジュールなどがすでに開発(2011年Q1~Q2にエンジニアリングサンプル版チップ出荷)されており、2012年度Q1末をめどにコマーシャルサンプル版を出荷する計画としている。

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WiMAX 2サービスインまでのロードマップと料金イメージ
GCT製WiMAX 2チップを搭載した評価端末もここまでのサイズですでに実現している。USBスティック型「NW-U16M」は実PCに接続した動作デモも行われていた。これらに載るWiMAX 2チップ「GDM7225」は2.3G~2.7GHzの周波数帯に対応し、ダウンリンク4×4 MIMO/アップリンク2×4 MIMO、20MHz幅/10MHz幅/10M+10MHz幅と複数の帯域幅をサポートする

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