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“日本のAndroid”をNTTドコモと作ってきた、ソニーモバイルコミュニケーションズ渾身のXPERIA最新モデルケータイの匠が語る「XPERIA GX SO-04D」「XPERIA SX SO-05D」(2/2 ページ)

ソニーモバイルコミュニケーションズのXPERIA GXとXPERIA SXは、ほぼ同じ機能を持つ兄弟モデル。先進のスペックと日本市場向けの機能を融合したAndroidスマートフォンに込めたドコモの思いを、NTTドコモ 元プロダクト部の板倉仁嗣氏に聞いた。

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「premini」開発当時の気持ちを込めた「XPERIA SX」

 グローバルのハイエンドモデルとしても通用しそうな、しっかりした佇まいを持つXPERIA GXに対して、ぐっとサイズダウンを果たし、「日本人の持つ、小さいものが『かわいい』『すてき』『いいな』と思う気持ちに対してあえて挑戦していただいた」(板倉氏)のがXPERIA SX SO-05Dだ。

「XPERIA SX SO-05D」はWhite、Black、Orange、Pinkの4色展開

 幅約54ミリ、重さ約95グラムのボディは、Xi対応機種の中では最小、最軽量。手のひらに収まるサイズに挑戦したXPERIA rayの後継モデルという位置付けだが、XPERIA rayと異なるのは、機能面での妥協はほとんどしていないことだ。板倉氏は「個人的には日本市場でXPERIA SXをぜひ成功させたいという思いが強いです」と話す。


XPERIA SXに込めた熱い思いを語る板倉氏

 「重さ約95グラムのXPERIA SXは、今のところXi対応スマートフォンの中で最軽量です。サイズも一番小さい。でも、小さいから劣っているということはなくて、『小さい上質』をお客様にお届けできるよう頑張っていただきました。XPERIA rayに寄せられたお客様のご意見も参考にさせていただきながら、たくさんのお客様にいいと思っていただけるものを狙っています」(板倉氏)

 板倉氏のコンパクトなモデルへの思いはとても強いようで、不思議に思いその理由を問うてみたところ、興味深い話が伺えた。実は板倉氏は、ソニー・エリクソン製のコンパクトなムーバ機種として知られる、「premini」シリーズの商品企画を担当していたことがあるという。

 「小型・軽量でシンプルなストレート型のiモード機種としてpreminiを企画したのですが、当時の小さなモデルに対する『なんかいいな』って思う気持ちがずっと心の中に残っていたんです。ですから、こういうXPERIA SXのような小さいモデルを、同じようにいいなと感じていただけるお客様もきっといるんじゃないかと思っていました」(板倉氏)

 もともとコンパクトなモデルは、女性に人気があると思われがちだが、実は男性ユーザーにも小さい機種を好んで購入する層がいる。そこでXPERIA SXでは、あまり女性っぽいデザインにはせず、ボディカラーも男女どちらにも選んでもらえるものを採用した。男性にも女性にも、小さいもののよさを感じてもらいたいというのが板倉氏の考えだ。

 「ソニーさんのWALKMANやハンディーカムのような製品は、やっぱり小さい中にぎゅっと凝縮された技術にあこがれを感じたり、心地よさを感じたと思いませんか。そういうところがやはりソニーさんの強みだと思うんです。XPERIA SXにも、すべてのものがぎゅっと凝縮されているよさというのがあると思っています。ただ、僕はそろそろ小さな文字を見るのがきつくなってきているのですが(笑)」(板倉氏)

日本から世界への広がりを念頭に開発

 このように非常にコンパクトなボディながら、QualcommのデュアルコアCPU、Snapdragon S4 MSM8960 1.5GHzを採用し、有効約810万画素の裏面照射型CMOSカメラを搭載するなど、高性能を凝縮したXPERIA SX。下り最大75Mbpsの超高速通信サービスXiにも対応しており、ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイも利用できる。繰り返しになるが、XPERIA SXはXPERIA GXの基本性能をほぼ引き継ぎつつ、小型化を果たしているのが特長だ。

 主な違いはROM(ストレージ領域)の容量が8Gバイトと、16GバイトのGXの半分になっていること、ボディの小型化に合わせ、ディスプレイが3.7インチQHD(540×960ピクセル)と少し小さいこと、カメラの画素数が有効約810万画素と控えめなことなどだが、それ以外で見劣りするような部分はほとんどない。アンテナ用のケーブルを外付けする必要はあるものの、GXには搭載されていないワンセグが載っている点もポイントだ。

 デザイン面でもかなり凝っている点が気に入っていると板倉氏は言う。「横から見ると4つブロックが組み合わさっているようなデザインになっています。Orangeは4つのパーツがそれぞれ色が違っていて、シャープさと優しさを合わせ持った感じが好きですね。それから、Blackは素材感もほかとは少し変えていて、マットになっています。これはちょっと特殊なものを採用しています。WhiteとPinkは金属調のラインとカメラユニットの回りのリングの色を合わせてあるなど、おしゃれな仕上がりです」(板倉氏)

高機能をコンパクトなボディに凝縮したXPERIA SX。十字に配された金属調の帯がアクセントとなっている。ボディカラーに合わせて表面加工を変えている

 ボディカラーについてはドコモからもいろいろとリクエストを出したという。もともとグローバルで販売されているAndroidスマートフォンは、ボディカラーに黒を採用する機種が多かったが、日本ではカラーバリエーションが好まれるため、XPERIA arcの頃に出したSakura Pinkのように、カラフルなラインアップを要望したという。

 板倉氏は、日本市場に向けて開発されたXPERIA SXが、アジア市場などへ広がることにも期待を見せた。「アジアの国々では、日本のファッションが受け入れられているシーンがありますよね。例えば日本の雑誌が、表紙は同じなんだけれども違う言語で文字が書かれていたり。そんな感じで、日本の色のトレンドみたいなものがアジアでも受け入れられるといいな、という思いもありました。ですからXPERIA SXでは、機種のカラーバリエーションなどはかなり真剣にソニーモバイルさんと議論しました」

XPERIAの世界観を継承する最先端モデル

 グローバルで最先端の仕様を盛り込みつつ、日本市場のニーズにもきめ細かく対応する。こうした製品開発ができるのは、グローバルメーカーとしての経験豊富なソニーモバイル(旧ソニー・エリクソン)のよさと、改めて連携が強化されたソニーの強みがうまく融合された結果と言えるだろう。日本発の機種がグローバルモデルとして世界的な人気を博す――。そんな未来も、XPERIA GXやXPERIA SXを見ていると、そう遠くない時期に実現しそうに思える。独自の世界観を持った、グローバルに通用する機種が日本でも使いやすい形で提供される。XPERIAの魅力はまさにそこにある。

 「2年前にXPERIAを購入された方は買い換えの時期に来ていますし、2年経っていなくても、そろそろ買い替えたいと思っている方もけっこういらっしゃると思います。そういったXPERIAのよさをご存じな方には、またXPERIA GXやXPERIA SXを使っていただきたいですね。もちろん、まだXPERIAの魅力をご存じでないお客様にも、新しいXPERIAはぜひ体験していただきたい。この世界観を気に入っていただける方はたくさんいらっしゃると思います」(板倉氏)

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提供:株式会社NTTドコモ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2012年9月30日

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