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4G LTEで超高速、でも省エネ!――「AQUOS PHONE SERIE SHL21」の実力診断(2/2 ページ)

11月2日に始まったau 4G LTEサービスに対応するシャープのAndroidスマートフォン「AQUOS PHONE SERIE SHL21」。そのスペックの高さはもちろん注目だが、通信速度の速さとバッテリーのもちを両立させている点を、検証を通して明らかにする。

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S-CGSilicon液晶システムとエコ技、大容量バッテリーで省エネ

 AQUOS PHONE SERIE SHL21の4G LTEが超高速であることは十分ご理解いただけたと思う。しかし問題は、冒頭で述べたように、高速通信はバッテリーの消費と表裏一体なのではないか?という不安があること。そこでAQUOS PHONE SERIE SHL21には2つの強力な省エネ機能が搭載されている。それが「S-CGSilicon液晶システム」と「エコ技」だ。

 S-CGSilicon液晶システムは、液晶の透過率を改善することで鮮明な表示を可能にし、さらにバックライトをコントロールすることで省電力化に成功。また液晶パネルにメモリを搭載することで、プロセッサーの無駄な稼働を抑制できるシステム。例えば静止画表示中や電子書籍の閲覧中などのように、1枚の画像やページを見る時間が長い場合、プロセッサーの画像伝送を停止させ、コントロールできる。そのためバッテリーの消費を抑えられるのだ。


エコ技を使うと手軽に消費電力を抑えられる

 エコ技は、もはやおなじみのシャープの省エネ設定。「標準」「技あり」「お助け」の3タイプの設定を用意し、ウィジェットをタップするだけで設定を切り替えられる。特に「技あり」に設定すると、操作性を犠牲にすることなく実使用時間を「標準」より約16%※伸ばせるのがポイントだ。

 単にバッテリー消費を抑えるだけなら「通信をしない」「画面を消す」といった対応もできる。しかしそれでは不便になるだけだ。エコ技は“いつものように使いながら”バッテリーが長持ちする。これが重要なのだ。

 ほかにもバックグラウンドで勝手に通信を行うSNSなどのアプリを、終了させずに制御できる「省エネ待受」、バックライトを制御し、画像処理技術で画質を落とさず省電力化を図る「エコバックライトコントロール」で省エネ化を図っている。

 さらに、バッテリー容量は2040mAhに強化された。これなら4G LTEをガンガン使えるだろう。それでもやっぱり使ってみないと不安だ、という人はいる。これもテストをしてみよう。

※ディスプレイの点灯やメールの送受信、アプリの使用など、想定されるお客さまの使用ケースを策定し、実際に端末を使って測定したものです(シャープ調べ)。また電池の持ち時間については、ゲームやブラウザなどのアプリの動作および電話、メールなどのネットワーク通信により大きく変動します。ご利用の環境によっては、省エネ効果が異なる場合があります。

2時間使ったときのバッテリーの消費を比較

 バッテリー消費のテストでは、LTEアンテナが4本の表示が出る都内中央区のビル4階で行った。AQUOS PHONE SERIE SHL21の設定は音量、明るさ(「明るさを自動調整」のチェックを外した)を中くらいにしている。

 テストする機能は以下の2つ。

  1. Google Playストアの映画をストリーミングで2時間再生
  2. ギャラリーの静止画を2時間表示

 バッテリー残量は95%時からスタート。アプリの「Battery Mix」を使用し2時間後の残量をチェック。省エネ設定を「標準」時と「技あり」時でそれぞれ比較した。

エコ技の実力を、映画の視聴、静止画表示などでテスト。標準よりも技ありのほうがバッテリーの消費を抑えられる

 なおGoogle Playストアの映画はレンタルで購入し、ストリーミングで再生するため、LTEで通信を行う。静止画の表示は常時点灯させるためアプリ「バックライトスイッチ」を使い2時間点灯し続けた。

 その結果が以下のグラフだ。


標準時とエコ技使用時のバッテリー残量の差
標準時とエコ技使用時のバッテリー残量の差
  映画(標準) 映画(エコ技) 静止画(標準) 静止画(エコ技)
2時間後バッテリー残量 45% 51% 73% 86%

 どの機能を使ってもエコ技を有効にしておくと、バッテリーの消費を確実に抑えられるのが分かる。静止画表示はS-CGSilicon液晶システムがかなり良い働きをしているようで、画面を点灯し続けてもエコ技を使えば86%もバッテリーが残っている。例えば静止画表示以外でも、「スマートフォンを置いておくだけでバッテリーが減っていて困る」なんていう人は、エコ技を使うと不要な通信を止めてくれるのでスタミナを実感できるはずだ。

 映画はLTEの通信でストリーミング再生をするため通信が頻繁なうえ、S-CGSilicon液晶システムでは画像伝送コントロールの活躍の場があまりないので、バッテリー消費は激しい。それでもエコ技を有効にしておけば、確実にバッテリーの無駄な消費は抑えられている。

 LTEのテザリングもノートPCで使ってみたが(FirefoxのアドオンでITmediaのトップページを5分毎に更新)、これは画面を消灯させた状態で使えるため、AQUOS PHONE SERIE SHL21のブラウザでWebを見るよりも消費電力は少ない。標準時、エコ技ともに2時間で65%程度のバッテリー消費で済んでいる。その代わりエコ技を使ってもあまり恩恵はないようだ。

 モバイルルーターと違い、いざというときに電話ができなくなってしまったりすると困るので、長時間利用するのは現実的ではないが、通信速度を考えると快適に外出先でWebにつなげられそうだ。

4G LTEとエコ技でWebがもっと使える

 AQUOS PHONE SERIE SHL21を使い倒し、4G LTEの実力、気になるバッテリー消費をチェックしてみたが、その通信速度は従来のスマートフォンでは考えられないほど高速。とくに通勤・通学時に通信の混雑で困っている人にはぜひ導入を検討してほしい1台だろう。

 ヘビーユーザーからライトユーザーまで、使い方には個人差があるため一概には言えないが、今回テストをしてみた中では、エコ技をはじめとした省エネ機能が存分に力を発揮し、4G LTEを使ったブラウザやアプリといった機能も、バッテリーの心配をすることなく満喫することができた。機能面でも死角はない。AQUOS PHONE SERIE SHL21は間違いなく満足できるスマートフォンだと感じた。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月2日

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