カーナビタイム for Smartphone、どうだった？　“進化するナビ”の実力とこだわり：快適さの裏にある技術（2/2 ページ）

独自開発したマップマッチング技術で、細街路も安心して走れる

――　あと実際に走ってみて感じたのが、「かなりマニアックな道を案内するなー」ということなんです（笑）　今回テストした鎌倉は、けっこう道が入り組んでいるのですけれど、抜け道をうまく使って渋滞を避けたり、近道をしていました。

大西氏　鎌倉みたいな街ですと、大通りしか走らないようにルート案内すると、けっこう遠回りになってしまったりするのですよね。ですから、そういう場合は、一方通行の道なども使いながら、効率よく走れるルートになるようにしています。

石井さん　そうですね。タクシーの運転手さんしか知らないような抜け道を案内した時はちょっと感動しました（笑）　なんか地元の人しか知らないような道まで案内していましたね。

――　もう1つ注目なのが、一方通行の細い道などを案内しても、自車位置がずれなかったことです。スマートフォン向けのカーナビアプリですと、どうしても測位精度が専用カーナビより落ちるのではないかという不安があるわけですが、実際はマップマッチング技術が進歩して、細街路でも問題なく使えるレベルになっていますね。

大西氏　マップマッチング技術の開発には力を入れていまして、それだけを研究開発しているチームがあるのですよ。（カーナビタイムでは）衛星軌道からマルチパスの影響まですべて計算して、それをすべて加味した上でマップマッチングを行っています。この補正技術の影響は大きいと思います。

ソーシャル機能や口コミ情報は今後さらに強化する

――　少しナビそのものから離れた機能の話をしますと、七里ガ浜に行った時に石井さんが「ドライブコメント」機能を試していましたが、あれはいかがでしたか？

石井さん　あれいいですねー。私がTwitterでつぶやく時って、景色がいいとか、何か五感が働いた時なんですね。それがとても簡単にカーナビからできるというのはよかったです。

――　ドライブコメント機能はさらに発展性がありそうですね。今は位置情報とコメントだけですが、写真もあわせて投稿できたりすると便利そうです。

石井さん　それ、いいですね。スマートフォンらしい。女性は旅行に行くと必ず写真を撮りますから、それを簡単にシェアできる仕組みは欲しいです。

――　ネット連携関連ですと、「ぐるなび」や「ホットペッパー」の情報が見られるのも便利ですね。ただ、ドライブスポットの情報という点では、カーナビタイム上でさまざまな口コミ情報が蓄積・共有できるといいですね。飲食店だけでなく休憩場や景色・夜景の評価など、“ドライブ”に付随してほしい口コミ情報はいろいろありますから。

大西氏　そういった（カーナビ以外の）ソーシャル機能や振り返りができるような機能は、まだ手つかずなところが多いですね。ただ、独自の口コミ情報などは是非やりたいと思っています。ドライブコメントはまだ第一弾ですから、ここはこれから力を入れてきたいですね。

買い換えなくても「進化するカーナビタイム」に期待

――　石井さんはスマートフォン向けカーナビアプリ初体験だったとのことですが、総合的に見て、カーナビタイム for Smartphoneはいかがでしたか。

石井さん　いや、もうすごいと思いました。私たち若い世代ですと、自分でクルマを持っている子ばかりではないのですけれど、レンタカーでドライブする時とかも、こっち（カーナビタイム）の方が断然いいですね。

――　最近はレンタカーにカーナビが最初から付いていることが多いですが、そういった付属カーナビは通信に対応しておらず、機能的にはカーナビタイム for Smartphoneよりも劣りますからね。

石井さん　デートのとき、彼氏がカーナビタイムで、きちんと事前に下調べや準備してきたりしたら、ちょっと見直しちゃいますね（笑）　あと、スマートフォンだとクルマから降りたときに『持って降りられる』じゃないですか。ドライブ先のカフェとかで、次にどこに行くかを相談しながら決めるといったことができるのもいいですね。

――　石井さん自身が今後、カーナビタイムを使う上でほしい機能とかありますか？

石井さん　実は私、これから運転免許を取ろうと思っているのですが、そうすると初心者になりますから、『大通り優先ルート案内』のモードがほしいですね。私はいま「自転車ナビタイム」のユーザーなのですが、あれって大通りや坂道まで判別してルートが選べるじゃないですか。ああいう感じで、初心者や運転が苦手な人でも分かりやすい道を案内してくれるようになるとうれしいです。

大西氏　広い道や右折をあまりしなくてもいいようなルートですね。

――　「広い道」「広い駐車場」を優先して案内するモードは、初心者向けだけでなく、レンタカーやカーシェアリングの利用時、大型ミニバンユーザー向けにもよさそうですね。そこは是非、今後のバージョンアップに期待したいところです。

大西氏　技術的には実現可能なので、検討します。

――　大西さんには今回、試乗に同行していただきましたが、あらためてカーナビタイムの優位性として感じたところはどこでしょうか。

大西氏　まずはスマートフォンでも測位精度が高いことですね。今回の試乗では、一度も現在地をロストしませんでした。これは今回のテストに同行させていただいて、自信を持てたところです。あとは先ほどもお話ししましたが、目的地到着予想時間の正確さ。この2つは多くの方々に試していただき、（実力を）実感していただきたいところです。

　カーナビとしての基本機能はしっかりとしたものができていますので、あと今後は、リアルタイム情報をさらに充実させ、コンテンツ面ではエンターテインメント性も強化していきたいですね。

石井さん　エンタメは期待したいですね！　カーナビタイムが安心して使えることは今回よく分かりましたので、今後は“楽しい”部分も増やしてもらえると、女子としてもっとうれしいものになりますから（笑）

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　実際にドライブに持ち出してみて、カーナビタイム for Smartphoneの実力が改めてよく分かった今回の企画。普段から1ユーザーとしてカーナビタイムを使っている筆者も、その精度の高い予測とルート案内には改めて驚かされた。カーナビタイムは「アプリとクラウド」で進化するので、カーナビ専用機と違って、ハードウェアを買い換えなくても最新の価値が手に入る。今後の進化に、さらに期待できるところも魅力だ。

提供：株式会社ナビタイムジャパン
アイティメディア営業企画／制作：ITmedia Mobile 編集部／掲載内容有効期限：2013年5月5日