HTCの新しいDNAを注入して完成した“フルメタルボディ”と“HTC BlinkFeed™”:「HTC J One」の開発思想を聞く(1)(2/2 ページ)
海外で発売された「HTC One」のデザインや機能の特徴はそのままに、日本向けのカスタマイズを施した「HTC J One」。本機はこれまでのスマートフォンとは何が違うのか。商品企画部門の伊藤泰氏に話を聞きながら、開発思想をひもといていく。今回はデザインとUIに焦点を当てた。
BlinkFeedでホーム画面のイノベーションを起こしたい
HTCはこれまで独自のUIである「HTC Sense」をAndroidスマートフォンに搭載し、直感的な操作性にこだわってきた。HTC J One(HTC One)ではさらに一歩進み、BlinkFeedと呼ばれる新しい要素を追加した。BlinkFeedでは、TwitterやFacebookなどの更新内容や、ニュース、カレンダーなどの情報が写真とともに時系列で表示される。伊藤氏はBlinkFeedを搭載した理由を「ホーム画面のイノベーション(革命)を起こしたかったから」と語る。
「Androidの基本的な設計ではありますが、従来のホーム画面は非常にパッシブ(静的)で、ユーザーが何もしないと何も動きません」と同氏。ホーム画面はさまざまな情報の入り口だが、アプリごとにアイコンを選んで情報を表示させるのは煩わしい。そこで、「お客さんが見たいものを1カ所に集約させよう」と考えてBlinkFeedを用意した。「電源を入れてロックを解除した瞬間、常に新しい情報が表示されます。何もしなくても情報が入ってくるわけです」と伊藤氏はメリットを話す。BlinkFeedにより、ホーム画面が「静」から「動」へ変化したと言える。一方、これまでと同じスタイルのホーム画面も4ページが用意されており、用途に応じてBlinkFeedと通常のホームを使い分けられる。
SNSをはじめとする情報が常に動いているBlinkFeedのコンセプトは“アクティブ+ソーシャル”だと伊藤氏は話す。なぜ、あらためてソーシャルに着目したのか。「ソーシャルコミュニケーションの中心は、PCの世界からモバイルの世界に移りました。情報やコンテンツが常に流れるソーシャルコミュニケーションを、スマートフォンでもっと簡単に使いたい――そんな潜在的なニーズに応える策が必要だと考えました」
最後に、HTCが目指す理想のUI(ホーム)について聞いた。
「BlinkFeedは、アイコンが並んでいるだけのデスクトップモデルから、常に最新でライブなコンテンツが表示されるフィードモデルに進化した、新しいホームの提案です。ホームはスマホのエントリーポイントなので、それぞれのユーザーが関心を持つフレッシュなコンテンツが、1カ所に集まり瞬時に見られることが理想です」
提供:HTC Corporation
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年6月30日
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