走りを堪能したいライダーへ――「ツーリングサポーター」で箱根へ行ってきた(1/2 ページ)
最近はバイクでもスマートフォンのナビアプリを利用するライダーが増えている。ただ、そんなライダー共通の悩みが、クルマ用のナビアプリがバイクではやや使いづらいということ。この問題を解決する“バイク用ナビアプリ”がナビタイムの「ツーリングサポーター」である。
ここのところ「10代、20代の頃にバイクに乗っていたことがある」という中高年が再びバイクに乗り始めるという“リターンライダー”が増えている。事実、往事は300万台を超えていた日本の二輪車の新車販売は減少の一途をたどっていたが、2013年は少し持ち直し、業界では“第三次バイクブーム”と盛り上がっているほどだ。確かに最近は休日ともなると高速道路のパーキングエリアにはずらりとバイクが並び、大勢のライダーがツーリングを楽しんでいる姿が伺える。
今どきのツーリングに欠かせないアイテムの1つがナビゲーションだ。バイク用ナビもやはりクルマと同じように、その中心は専用機からスマートフォン向けのアプリに移行しつつあり、スマートフォンをバイクのハンドルに取り付け、ナビゲーションアプリを利用しているライダーも増えている。しかし、既存のナビアプリはクルマ用がメインのものがほとんど。ナビタイムジャパンが6月5日にリリースした「ツーリングサポーター」は、バイクでの利用にフォーカスして開発されているのが大きな特徴だ。
バイク向けナビアプリを使って箱根までツーリング
ツーリングサポーターはルート検索や音声案内といったナビゲーション機能のほか、走行ログやバイクのメンテナンス記録といった機能を搭載したバイク向けナビゲーションアプリ。「推奨」ルートの検索や、ツーリングロードを探す機能は無料で利用できる。経由地を含んだルート検索やナビゲーション機能は、月額400円(税込)の「プレミアムコース」に登録することで利用できる。
バイクでの走行中は、クルマに比べてナビ画面を確認する時間が限られるという特性を踏まえ、ツーリングサポーターは、画面全体に大きな矢印で方向を示す「ターンモード」を搭載しているという特筆すべきポイントがある。また、“走り”そのものを楽しむツーリングで使うことを意識して、景色の良いツーリングロードを選んでルートに組み込めるという特色もある。そこで今回は、こうした“バイク向けナビ”の機能を駆使して、初夏の箱根エリアにツーリングに出かけてみた。
ツーリングの第一の目的地は、関東近県のライダーにとってはツーリングのメッカとなっている、TOYO TIRESターンパイクの大観山パーキングにある「KUSHITANI CAFE 箱根ターンパイク」。まず、目的地を「クシタニカフェ」で検索すると、一発で「KUSHITANI CAFE箱根ターンパイク」が検索結果として現れた。ルート検索を行うと、東名高速道路、小田原厚木道路、TOYO TIRESターンパイクを経由したルートが推奨ルートとして表示される。
ルート検索にはインターチェンジに併設されたスマートIC(インターチェンジ)も利用してルートを設定する「スマートIC考慮」検索や、ETC割引の適用条件を加味した「ETC考慮」検索もあらかじめ設定して利用できるのがうれしい。また、実際に走行するルートは、標準の「推奨」のほか、高速道路を優先する「高速」、下道をひた走る「一般」、景色のいいルートを優先して通る「景観」、推奨とは少し違うルートを通る「推奨2」の合計5ルートから選べる。
視野の端にあっても分かる案内表示がバイク向け
さて、ルート検索ができたところで、東名高速の東京インターチェンジに近い二子玉川を出発した。画面表示はターンモードとマップモードが選択できるが、今回はターンモードを利用してみた。
ターンモードは、画面全体に大きく矢印と次の案内地点までの距離を表示。通常はバックが青色で、案内地点に近くなるにつれ黄色、そして赤色に変化し、直感的に案内地点までの距離が把握できる。また、右左折する案内地点まで200m程度の距離になると、画面の左右の端がウインカーのように明るく点滅して、右左折を促してくれるのも分かりやすい。いずれも、ツーリングサポーターの画面を意識しながら走るというよりも、視野の端にあるスマートフォンの画面の色や点滅で次のアクションを気づかせるというコンセプトで、不必要な視線移動をしなくていいのがバイク向けだ。
ヘルメットをしていても音声案内が聞けるインターコムが便利
ところでバイクやクルマのナビゲーションを利用するうえで、実は画面表示以上に重要なのが音声案内だ。もちろんツーリングサポーターも、的確なタイミングで音声案内をしてくれる。交差点の右左折や高速道路のインターチェンジといった進行方向の指示だけでなく、インターチェンジや出入口で本線に合流する道などの存在も知らせてくれる。ただ、バイクの場合、ヘルメットをかぶっていることもあって、クルマのように走行中にスマートフォンのスピーカーの音を聞くことはできないため、ワイヤレスで音声が聞けるBluetoothインターコムなどを準備しておくといいだろう。写真はサインハウスの「B+COM(ビーコム)SB4X」。ナビのヘッドセットとしてだけでなく、大勢のツーリングではトランシーバー代わりにも使える多彩な機能を持ったインターコムだ。価格は3万4965円(税込)。
さて、ツーリングは「ツーリングサポーター」の案内もあってスムーズに東名高速から小田原厚木道路へ。一度平塚パーキングエリアで休憩しただけで、箱根ターンパイクを駆け上がり、1時間半足らずで目的地の大観山パーキングに到着した。本当はここで芦ノ湖の向こうに富士山が見えるはずだったのだが、この日はあいにく一面雲に覆われていて、残念ながらその美しい山体を拝むことができなかった。そこで代わりにと言ってはなんだが、KUSHITANI CAFEの名物メニューの1つ「フジヤマライス」(1050円)をオーダー。雲の向こうの富士山に思いをはせる。
提供:ナビタイムジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2014年7月30日
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