据え置きだけではもったいない! 「Home」をモバイルして離島へGO!:5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/2 ページ)
「Home」と名乗るガジェットは、大抵モバイル向きではありません……が、あえてモバイルしてみるとどうなるのでしょうか。旅行で訪れた宮古島(沖縄県)で試してみました。
名前に「Home(ホーム)」と付くガジェットは、どちらかというとモバイル向きではありません。
しかし、少し長期の旅行に行く場合、宿泊先を“Home”にしてみたくなるもの。そこで、据え置きタイプのWiMAX 2+ルーター「Speed Wi-Fi HOME L01」と、これまた据え置き前提のスマートスピーカー「Google Home Mini」を、沖縄の離島(宮古島)に“モバイル”してみることにしました。
普段はスマートスピーカーをこう使っている
宮古島に持ち込む前に、筆者がスマートスピーカーをどのように使っているか簡単に紹介します。
まずスマートスピーカーは、Google Home Miniの他に「Google Home」と「Amazon Echo Spot」の計3台を使っています。これらのうち、Googleの2台は先行して使い始めました。「radiko.jp(ラジコ)」でラジオを流しっぱなしにしたり、天気を確認したり、お店の営業時間や電話番号などを確認したり、外出する前にお掃除ロボット「ルンバ」に指示を出す際に使ったり……と、いろいろなことに活用しています。
Googleの2機種は音声コマンドの開始合図(Googleのものなら「OK(ねぇ) Google」)をよりしっかりと聞き取ってくれる印象があり、慣れていることも手伝ってGoogleの2機種、特にGoogle Homeをメインのスマートスピーカーとして位置付けています。
一方、ディスプレイを備えるEcho Spotは、家族との会話中に「○○の画像を見せて」と言って画像を表示するために使っています。また「Amazon Music Unlimited」にある子ども向けの音楽を再生する時にも役立てています。
スマートスピーカーを持ち出そうと思ったきっかけ
今回、筆者がスマートスピーカーを旅先でも使ってみようと考えたきっかけは、Music Unlimitedを旅先でも使いたいと思ったにあります。
自宅では、スマートスピーカーとMusic Unlimitedの組みあわせが日常生活の一助になっています。例えば、子どもと一緒に朝の身支度をする際に「はみがきじょうずかな」を流すと、子ども側の支度が非常にスムーズに進みます。おかげで、日常における余計なストレスが緩和されました。
要するに、旅行先でも子どもの身支度がスムーズに進む環境を実現したかったのです。
Music Unlimitedを使うならEcho Spotを持ち込んだ方が音声コントロールもできて便利です。しかし、今回は、持ち運びやすさを勘案し、よりコンパクトなGoogle Home miniを持ち込むことにしました。
radiko.jpの再生で“落とし穴”
基本的には普段と同じように使うことができたGoogle Home Mini。しかし、radiko.jpの再生で意外な“落とし穴”がありました。
通常、radiko.jpではIPアドレスまたはGPSの位置データに基づいて再生エリアを決定します。例えば沖縄県内のプロバイダに割り当てられたIPアドレス、あるいは沖縄県内にスマートフォンやタブレットがあれば沖縄県内のラジオ局が聴取できます。
しかし、WiMAX 2+ルーターに割り当てられたIPアドレスが東京都(あるいはその近郊)に割り当てられたものだったため、沖縄県のラジオ局の番組を聴取できませんでした。逆に、普段東京で楽しんでいたラジオ番組の最終回は聴けました(旅行していたのが3月末でしたので)。
この問題を解決するには、Google Home MiniをBluetoothスピーカーとして使うという手があります。要するに、測位できるスマホやタブレットに「radiko.jp」アプリを入れて、その音声をBluetooth経由で伝送すればいいのです。この方法なら、プレミアム会員(月額税別350円)に加入していれば、全国のラジオも聴けます。
……が、こうすると通話音声など、その他の音声までGoogle Home Miniから流れてしまうため、「家族の共有空間で音楽を流す」用途にはイマイチです。
現地の固定回線を経由すれば、このような問題は発生しなかったでしょう。WiMAX 2+ルーターを使ったがゆえのトラブルといえます。
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