日立、ローカル5Gや自営BWAを検証可能な試験局を9月にオープン
日立情報通信エンジニアリングは、9月にローカル5Gや自営BWAを体験・検証できる実験試験局をオープン。あわせて、設置する同社中井事業所の地域自治体である神奈川県中井町とローカル5Gを活用した地域活性化の取り組みについて共同で検討・推進していく。
日立情報通信エンジニアリングは、9月に同社の中井事業所へローカル5Gや自営BWAを体験・検証できる実験試験局をオープンすると発表した。
同社は構内交換機(PBX)の販売や無線通信機器を活用した企業内無線ネットワーク構築で培ってきた経験と実績を生かし、1.9GHz周波数帯の自営通信用規格sXGP、自営BWA(プライベートLTE)、ローカル5Gなどの5G関連規格対応とWi-Fi 6/Wi-Fi 6Eも含めた企業向けネットワーク環境を一括して提供するソリューションを展開。ローカル5Gを活用した自営網を構築する場合に必要な免許取得の代行や構築・保守運用までワンストップで提供する。
本実験試験局では同社商材のシステム実証をはじめ、5G関連の新規格に対応した設備を随時拡張していく予定。ローカル5Gを活用したさまざまなサービス提供を検討しているサービス事業者や、自営網でのコミュニケーション基盤の構築、自社工場向けのIoTシステムも含めた無線ネットワークの統合化などを検討している顧客が、同社ソリューションを検証する場として提供する。
併せて、中井事業所の地域自治体である神奈川県中井町とローカル5Gを活用した住民サービスなどの立ち上げに関する連携・検討について合意。神奈川県中井町とサービス事業者を含めた協創活動を行い、中井町の工業団地や公共施設での地域経済や社会的効果、地域課題解決に向けた検討を共同で進めていく。
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