“スマホ疲れ”の若者が実践する「アテンション・デトックス」とは アプリの「離れられない設計」とどう付き合うか(1/2 ページ)
若者の半数以上が「スマホ疲れ」を感じ、7割近くがSNS利用を減らしたいと考えています。背景にあるアプリの中毒的なUI設計や、注目によるストレスから離れる「アテンションデトックス」の実態に迫ります。
若者はスマートフォンが大好き──そんなイメージを持つ人は少なくないでしょう。デジタルネイティブと呼ばれる世代は、スマホやアプリの使い方にたけており、大人が知らないような活用方法を知っていることもあります。一方、保護者の目線では、何度注意してもスマホを手放さない子どもとの関係に頭を悩ませている方も多いはずです。
ところが、実は若者はスマホを使いたくて使っているとは限らないという実態が見えてきています。確かに若者はスマホを長時間使っていますが、当の若者の半数以上が「もう疲れた」と感じているのです。そんな若者の実態と心理を探ってみます。
若者は本当にスマホ利用時間が長い?
まずは、総務省が6月26日に発表した「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を確認します。
平日のインターネット利用時間は、全年代の平均で1日183.9分(約3時間)となっています。これを年代別の内訳で見てみると、10代は228.3分、20代は266.9分と、平日に4時間近くネットに触れています。
参考までに、テレビ(リアルタイム視聴)の利用時間を見てみましょう。こちらは60代が249.3分、70代が313.5分と、シニア層の視聴時間が長くなっています。「若者はネット、シニアはテレビ」という世代の構図が、数字の上でも明確に分かれています。
SNSに関しても、サービスごとに世代の特徴が明確に表れます。例えばTikTokの利用率を見ると、10代が67.9%と最も高く、60代では21.2%と低くなっています。Instagramも20代の82.6%がピークで、若い世代ほど使っています。若者にとってInstagramは親しい友人と近況をシェアするツールです。サブアカウントやストーリーズなどで公開範囲を細かく分けて運用しています。
SNSは全体的に若者の利用率が高い傾向にありますが、ここで1つだけ傾向の異なるサービスがあります。Facebookです。これだけは10代がわずか14.3%と最も低く、利用率のピークは30~40代です。
日本ではFacebookがビジネスツールとして使われていることが多く、また、つながった人にだけ安心してプライベートを共有できるサービスとして利用されているからでしょう。一方、若者にとっては、実名登録を原則とする1人1アカウントでのつながりが「重い」のかもしれません。
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