コラム

BeRealの次は韓国発のVlogアプリ「setlog」がブームに? Z世代の7割超が使う理由と「タイムリミットに追われない」クローズドな魅力(2/3 ページ)

BeRealの次にZ世代で流行する韓国発Vlogアプリ「setlog」。約2秒の動画を共有し1本のVlogにまとめる仕組みや、時間に追われず気兼ねなく楽しめるクローズドな設計など、若者に支持される3つの理由を解説します。

変わりゆくSNSの潮流にマッチ

 ここまで読んで「何かに似ている」と感じた方もいるかもしれません。mixiの「マイミク」限定公開や、GREE・モバゲーの招待制コミュニティーに代表されるように、当時のSNSは不特定多数へ発信するものではなく、顔見知りの仲間内で交流する場でした。実名制を採用し、「友達申請」を承認した相手だけに公開範囲を絞れるFacebookも、同様の発想に基づくサービスです。

 SNSの潮目が変わったのは、Twitter(現X)やInstagramでいかに注目を集めるかが主流となってからです。Twitterではフォロワー数やリツイート数で拡散力を競い、影響力の大きさが重視される風潮が生まれました。

 Instagramでは「インスタ映え」が2017年の流行語大賞に選ばれるなど、大衆に見せるための作り込んだ投稿が求められるようになったのです。Facebookも日本国内ではビジネスSNSとしての性格を強め、友達の数や経歴を「人脈」としてアピールする場へと変化していきました。

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 その潮流に変化をもたらしたのが、2016年8月に登場したInstagramの「ストーリーズ」機能です。投稿した写真や動画が24時間で自動消去されるため、映えを気にせず気軽に投稿でき、新たにつながった相手に過去の投稿を見られる心配もなくなりました。

 2018年の発表資料によると、当時既に国内デイリーアクティブアカウントの7割がストーリーズを利用しており、「消える」という仕様が投稿の心理的ハードルを大きく下げたことがうかがえます。

 同年11月には「親しい友達」機能も加わり、公開範囲を特定のリストに限定できるようになりました。この頃から、共有相手を厳選してありのままの自分を見せるスタイルへとシフトしていったのです。

 そして2023年前後から支持を集め始めた「BeReal」は、「作り込まないリアルな日常」をコンセプトに掲げ、無加工の写真や動画を共有するアプリとして急速に広まりました。

 BeRealの公開範囲は原則として承認済みの友人のみに限られており、ストーリーズが開拓した「クローズド」な世界観を踏襲しています。その上で、独自の制約を設けることでエンタメ性を高めました。

 1日1回ランダムに届く通知から2分以内に、イン・アウトカメラで同時に撮影しなければならないというルールです。撮り直し回数まで共有される仕様も手伝い、「盛らない日常」を目指したはずが、結果として一発勝負のような緊張感を生むことになりました。

 setlogは、まさにこうしたSNS体験の進化形といえます。何物にも縛られず、親しい仲間内だけで安心してリアルな日常を共有できる「ゆるさ」こそが、setlogの持つ最大の新しさです。

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