シャープとソニー・エリクソン、FOMA開発で協業

» 2004年11月29日 15時53分 公開
[ITmedia]

 シャープとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは11月29日、FOMA端末の開発について協業に合意したと発表した。

 Symbian OSを使った基幹ソフトウェアを共同で開発し、ハードウェアも部分的に共有化する。ソフトウェアプラットフォームは、ドコモと富士通が開発したものを使う。

 ドコモによると「ライセンスしているソフトウェアプラットフォームには、UI(ユーザーインタフェース)も含まれる」が、「協業はユーザーから見えないところが中心」(ソニー・エリクソン)となる。ベースを固めて、差別化できるアプリケーションなどの部分に注力する方針だ。

 端末の具体的な開発スケジュールは未定だが、ソニー・エリクソンがFOMA端末の開発を明言するのは初めて。シャープは協業とは別に、Symbian OSを採用した端末を2005年に商品化する予定だ(7月8日の記事参照)

協業進むFOMAプラットフォーム

 ドコモは、端末開発の効率化・低コスト化のため、FOMAプラットフォームを共通化する方針だ。既に、Linux向けとSymbian OS向けのソフトウェアプラットフォームを開発済みであり、端末メーカーに提供を開始している(11月18日の記事参照)

 ドコモへのFOMA端末供給メーカーは、各社がLinuxまたはSymbian OSの採用を明らかにしている。NECとパナソニック モバイルコミュニケーションズがLinux、富士通と三菱がSymbian OSを採用。4社は、FOMA 901iシリーズで、各OSを使った端末をリリースしてきた(11月24日の記事参照)

メーカー OS 採用時期
NEC Linux N901i〜
パナソニックモバイル Linux P901i〜
富士通 Symbian OS F2051〜
三菱 Symbian OS D901i〜
シャープ Symbian OS 2005年以降
ソニー・エリクソン Symban OS 未定

 今回、シャープとソニー・エリクソンがFOMA端末の共同開発を発表したことで、FOMA端末メーカーは、NEC&パナソニックモバイル、富士通&三菱、シャープ&ソニー・エリクソンの3群に大きく分かれたことになる。

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