第2回 面倒なキー入力なしで電話帳データを一括登録──「名刺リーダー」

シャープの最新FOMA端末「SH904i」を使いこなすのにぜひ覚えておきたいのが「名刺リーダー」だ。名刺をカメラで撮影するだけで、簡単に電話帳に名前や連絡先が登録できる。

» 2007年05月31日 10時00分 公開
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 「SH904i」に搭載された新機能の中でも、快適な操作を実現するTOUCH CRUISERと並び注目したいのが名刺リーダー機能だ。

 SH904iは3.2MピクセルのCCDカメラを搭載しており、カメラの仕様上は「SH903i」から大きく変わってはいないものの、ソフトウェア部分は世代を経るごとに進化している。

 SH902iからSH902iSへのモデルチェンジでは、動画だけでなく、静止画の撮影時にも自動的に被写体にピントを合わせ続けるコンティニュアスAFをサポート。またSH903iでは、動画に加えて静止画でも手ブレ補正機能が利用可能になったほか、フルHD(1920×1080ピクセル)、待受(240×400ピクセル)の各モードを用意してワイド写真の撮影に対応した。

 SH904iでは、新たにカメラを使って名刺を撮影すると、文字列を認識して、そのまま電話帳に登録できる「名刺リーダー」と、動画を撮影するような感覚でカメラを横に動かし、簡単にパノラマ写真が撮れる「パノラマ撮影」機能が追加されている。今回はビジネスからプライベートまで、幅広く活躍してくれる便利なツール、名刺リーダーを紹介しよう。

独自のアルゴリズムで高い認識率を実現

Photo 3.2Mピクセルカメラで名刺から名前や連絡先を読み取り、簡単に電話帳に登録できる「名刺リーダー」を装備

 名刺リーダー機能自体は、それほど珍しいものではなく、PC向けには古くから名刺OCRソフトが発売されている。ウィルコムのスマートフォン「W-ZERO3[es] Premium version」も、名刺をカメラで読み取り電話帳に登録する機能を備えるが、SH904iの名刺リーダーは、このW-ZERO3[es] Premiun versionに搭載されている名刺リーダーとほぼ同等のエンジンを採用しているという。

 SH904iで名刺リーダーを利用するには、待受画面で[3]キーを長押しするか、メニューを開いて「LifeKit」にアクセスし、「名刺リーダー」を選べばいい(待受画面でのキー割り当ては、ショートカットメニューの設定を変えることで[1]または[2]にも変更可能)。するとカメラが名刺リーダーモードで起動するので、読み取りたい名刺を画面に表示する。ピントはコンティニュアスAFで自動的に合わせてくれる。名刺の向きは縦向きでも横向きでも読み取れるが、なるべく画面いっぱいに撮影した方が認識率は高い。

 ピントがあったのを確認し、決定キーを押すと写真を撮影する。そしてそのままさらにもう1度決定キーを押すと読み取りを行う。撮影した写真の解析は数秒間で終わり、それほど待たされることなく認識結果が表示される。結果には名前、名前の読みがな、電話番号、FAX番号、メールアドレス、郵便番号、住所などの項目が並ぶほか、会社名や部署名、URLなど、電話帳に該当する項目がないものもメモとして認識し表示する。

 認識結果に問題がなければ、決定キーを押すことで電話帳の登録画面に移行できる。認識精度は非常に高いため、多くの場合はそのまま電話帳に登録できるだろう。やや暗い場所で名刺を撮影した場合や、特殊なデザインの名刺だった場合などには、一部の項目を正しく認識できないこともあるが、その場合でも電話帳登録画面で修正するのは容易だ。会社名や部署名などをメモとして保存できるため、仕事関係の連絡先をまとめて登録しておくのも便利だろう。

 電話帳の登録が完了すると、また名刺の読み取り画面に戻るため、複数枚の名刺を読み取って登録する作業もテンポよく行える。

PhotoPhotoPhotoPhoto メニューから「LifeKit」にアクセスして「名刺リーダー」を起動する。名刺は横向き、縦向きどちらでも認識できるが、縦向きの方が認識率は高いようだ。名刺が画面に収まる位置で決定キーを押すと「処理中」と表示され、読み取り用の写真を撮影する
PhotoPhotoPhotoPhoto 読み取り用の写真が表示されたら、再度決定キーを押すと「読み取り中」の表示に切り替わり、OCR処理を行う。その後数秒待てば結果が表示される。読み取り結果に問題がなければもう1度決定キーを押し、登録に進むと電話帳の登録画面になる。ここで文字列の修正なども行える。問題がなければ、左上ソフトキーで完了して登録が終了する

 ちなみに手元にあった縦書き、横書きなどさまざまなデザインの名刺を複数読み取ってみたが、かなりの高い精度を実感できた。欧米の英字表記の名刺も読み取れる。特に便利だと感じたのは、電話帳登録時に必要な名前の読みがなを表示してくれる点。読みがなは、氏名の漢字とメールアドレスなどを参考に、最適な読みを推測して表示する。

 例えば「角田」という名字は、ツノダ、カドタ、カクタ、スミダ、といったさまざまな読み方があるが、メールアドレスに「tsunoda@xx.xxxxx.co.jp」といったアドレスが印刷されていれば、角田が“ツノダ”であることが類推できるし、「kadota.akira@xx.xxxxx.co.jp」なら“カドタ”だと判断する。この機能のおかげで、難しい読みの名字や名前もかな付きで認識してくれることが多く、電話帳への登録も非常にスムーズに行えた。

 ちなみにSH904iでは、電話帳の登録件数が従来の最大750件(3番号3アドレス)から最大1000件(3番号3アドレス)に拡張されているので、名刺リーダーで読み取ったデータは気兼ねなくどんどん登録していける。プライベートからビジネスまで、連絡先を1つ1つ打ち込むことなく登録できるので、ダイヤルキーでの文字入力が苦手な人の支持も集めそうだ。

 電話帳データは「ドコモケータイdatalink」や市販の携帯電話連携ソフトを利用すれば容易にPCにバックアップできるので、蓄積した連絡先の情報は幅広く活用できる。

取り込んだ個人情報はセキュリティ機能で保護

 名刺さえあれば簡単に名前や電話番号、メールアドレスなどが登録できるため、電話帳があっという間に個人情報の宝庫になるのは必然の流れ。たとえ登録されているのがプライベートな友人の名前と電話番号、メールアドレスだけだったとしても、携帯を落として悪用されてはたまらない。ましてや仕事関係の連絡先を登録しているなら、万が一の場合に備えて厳重なセキュリティ対策を施しておきたいところだ。SH904iなら、そんなニーズにもしっかり応えてくれる。

 電源オン時にFOMAカードのPINコード入力を促すPINロックはもちろん、端末暗証番号を入力しないと電源のオン/オフと音声電話、テレビ電話に応答する以外の操作ができないようにする「オールロック」、遠隔操作(有料)でFOMA端末のICカード機能やメール、スケジュール、電話帳、画像、ブックマークをロックする「おまかせロック」、メールや電話帳などへのアクセスを機能ごとに制限する「機能別ロック」などのセキュリティ機能が用意されているので、適宜設定しておきたい。個別にロックをかける手間がかからないよう、決定キーを長押しするだけの簡単操作で機能別ロック、ダイヤル発信制限およびICカードロックの設定と解除ができる「まとめて簡単ロック」、待受中に省電力モードでディスプレイの表示が消えたときや、端末を閉じると自動でロックをかける「まとめて自動ロック」なども利用できる。

 SH904iでは、暗証番号の代わりに、ユーザーの顔でロックを解除する「顔認証」も利用できるので、端末を開いたときに顔を認識させてロックを解除できるようにしておくのもいいだろう。

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提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年6月30日