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» 2007年07月20日 10時30分 公開

W52SHの中にある、「えすえいち村」の秘密(1/2 ページ)

「W52SH」のプリインストールされているコンテンツに、「えすえいち村」という名のEZケータイアレンジデータがある。さまざまな動物たちが登場する、auのシャープ端末ならではのこのコンテンツがどのような経緯で生まれたのか、その秘密に迫った。

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 シャープがau向けに供給している端末には、初代の「W41SH」から、他キャリア向けの端末には見られない、ユニークかつかわいらしいキャラクターたちが住んでいる。それが「えすえいち村」の動物たちだ。

 このえすえいち村のキャラクターたちは、どういう経緯で生まれ、なぜau端末にだけ住んでいるのか──。さまざまな秘密を、画面デザインを担当したシャープ オンリーワン商品企画推進本部 総合デザインセンター ソフトデザイン室の鈴木梨香氏に聞いた。

W41SHとともに生まれたシルエットの動物

Photo シャープ オンリーワン商品企画推進本部 総合デザインセンター ソフトデザイン室の鈴木梨香氏

 シャープがau向け端末市場に参入するとき、そこにどんな価値を提供できるのか。そうそうたる端末メーカーが名を連ねるau向け端末ラインアップの中に参画するにあたり、後発となるシャープでは誰もが、初号機「W41SH」に、何かしら先行するメーカーとの差を埋めるための取り組みが必要だと考えていた。

 ソフトデザイン室のメンバーも同様だった。そこでデザイナーたちは、端末向けのグラフィックをデザインするにあたり、シャープ製の他キャリア向け端末の待受やメニューなどのグラフィックや、他社のau端末のグラフィックを分析。シャープ製端末は「液晶の解像度や発色性の高さなどハード面の特長を生かし、高精細かつ高密度な表現を用いていることが多い」という結論を出した。

 そこでW41SHでは、新しい魅力を感じる分かりやすいものはないかと考えた。それが、待受やメニュー画面に登場する動物たちにつながったという。4色のカラーバリエーション向けにいろいろなコンテンツを作っていくなかで、「白い端末には、白い空間の中で動物たちが出てきたら楽しそう」というアイデアが出てきて、それが採用された。このことがシャープ端末にえすえいち村が生まれる発端となった。最初からキャラクターを登場させることを念頭に生み出されたわけではなかったのだ。

 とはいえ、動物をどう表現するかは議論を重ねた。いわゆる“名前”が付いているようなキャラクターがいいのか、表現はリアルなものかそれとも単純化されたものか。さまざまなキャラクターやグラフィックを分析し、いろいろな要素を勘案した結果、「クセもなく嫌みでもない、みんなが受け入れてくれる」(鈴木氏)シルエット状の動物を描くことになった。

 「どんな表情をしているか、どんな動きをするのか、シルエットだとユーザーがイマジネーションを働かせやすいと考えました」(鈴木氏)

 実際、シルエット状のキャラクターは、カシオ計算機の端末に搭載されているアデリーペンギンやBonite、パナソニック モバイルコミュニケーションズの「W51P」に採用された「シルエット」メニューなど、効果的に活用している端末メーカーが少なくない。

 こうしてシルエットの動物たちは、EZケータイアレンジコンテンツ「White」としてW41SHにプリインストールされた。Whiteに登場する動物たちは、Flash Liteの特性を生かし、メニュー選択時にランダムに現れるように設定。ユーザーの予想をいい意味で裏切り、思った通りには出現しないおもしろさを作り出した。「ちょっとした“うふふ”」(鈴木氏)が込められた、何度も開け閉めしたくなるような画面は、ユーザーの心をつかんだ。

PhotoPhotoPhoto W41SHにプリインストールされているEZケータイアレンジデータ「White」には、さまざまな動物たちが登場する。このころはまだテーマに名前はなかったが、これが「えすえいち村」のもととなった

画面イメージとUIの両面で進化してきた「えすえいち村」の動物たち

 W41SHとともに生まれた動物たちは、W51SH、W52SHと世代を重ねるにつれて進化してきた。W41SHにすみかを得た動物たちには、当初名前はなく、シャープ社内では「動物」とだけ呼ばれていたらしい。しかしW51SHの発売を前に、何か名前を付けようということになり、ようやく「えすえいち村の仲間たち」という名前が付いた。ちなみに個々の動物の名は、見た目の響きを優しくするため、“くじら”“もぐら”“ぞー”などすべてひらがなで表記することにしている。

 画面イメージは、W41SHでは白い背景に白っぽいイメージという静かな画面として開発したが、ハイスペックなマルチメディア端末W51SHに搭載されるにあたり、画面の色調を淡いものから鮮やかなものに変更。時間と連動して背景が変わる仕組みも導入し、リッチな感じを演出した。仲間の動物たちもこのとき少しだが追加されている。またユーザーインタフェース(UI)も、W41SHのWhiteでは縦に9個のアイコンが並び、上下キーでスクロールさせて12個のメニューを切り替える仕様だったのを、W51SHでは、縦に12個すべてのアイコンが入るように変更し、操作性を改善した。

 さらにW52SHに搭載する際には、動物たちの数を増やし、動物の本来のかわいらしさをもっとアピールするべく、画面全体を鮮やかな色面として展開し、明快に仕上げている。アイコンも縦に並ぶのではなく、横3個×縦4個に並べ、フォーカス時の文字を大きくして、さらに使いやすさを向上させた。メニューのアイコンを画面の上部に配置したことは、動物が活動できる範囲の拡大にもつながっており、操作性の向上と同時に、キャラクターのステージの演出にもなっている。

W52SHのえすえいち村は「大人の遊び心」

 こうしてさまざまな改良を加えられてきたえすえいち村だが、W51SHまでは、あくまでも各ボディカラーに合わせて用意されるEZケータイアレンジの中の1要素というイメージだった。しかしW52SHでは、EZケータイアレンジの1つのテーマとして設定され、統一された世界観のもとで、メニューからメールの文字入力画面などまで、幅広く展開されている。

 W52SHのえすえいち村は、コンセプトからグラフィックまで、鈴木氏がほぼすべて手がけている。そのコンセプトは「大人の遊び心」だという。

 「シックで高級感のある外観デザインですが、開いたときにはカラフルな楽しい世界が広がります。そのかっこよさとかわいらしさのギャップを楽しんでいただければと考えました。特に今回は、男性ユーザーにもえすえいち村のかわいさを楽しんでいただけると思ったので、新たに加える動物を小動物ではなく、“かば”や“ぞー”“くじら”など、大型の力強い動物にしています。また夏モデルということで、夏らしい生き物や表現も加えました」(鈴木氏)

 出荷時にW52SHにセットされている画面は、外観と同じ品位あるデザインで、スタンダードな横3個×縦4個のメニューであることから、それとのコントラストという意味でも、「美しく、なおかつかわいく楽しいえすえいち村」を企画した。

 ただ、W52SHのえすえいち村では、甘くなりすぎないように注意を払い、ユニセックスでカジュアルな雰囲気を目指した。それぞれのシーンを1枚1枚切り取ってもかわいい、かっこいいと思ってもらえるものに仕上げている。

 特に待受画面は、きれいな色面の単純なグラフィックパターンと動物のコラボレーションを演出し、男性や大人のユーザーにも抵抗なく楽しんでもらえるかわいらしさを意識した。例えば水玉模様の待受画面では、最初はただの水玉だが、実はその模様が穴になっていて中から“はむすたー”が顔を出したり、ストライプの模様が波になって“あひる親子”が泳いできたり、小さなドットが雨になって“もぐら親子”の上に降ってきたりといった具合に、単純にかわいいだけの柄にはなっていない。

PhotoPhotoPhoto えすえいち村の待受画面は、3つのグラフィックパターンをベースにデザインされている。それが左の大きなドット、中央の小さなドット、そして右のストライプだ。それぞれにカラーのバリエーションもある

 また、W52SHではディスプレイのサイズがW51SHの3インチから2.8インチへと小さくなっているため、ディスプレイが小さく見えないよう、明るい液晶に文字も色もきれいに映えるような配色も意識している。

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提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年7月31日