第2回 「AQUOSケータイ SH906iTV」に世界初搭載──バーチャル5.1chドルビーモバイル(2/2 ページ)

» 2008年07月07日 10時00分 公開
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“本当のサラウンド”ドルビーモバイルもサポート

 もちろん、SH906iTVはSH905iからシャープ製のハイエンドFOMA端末に搭載されているドルビーモバイルも継承している。ドルビーモバイルは、もう一度簡単におさらいしておくと、携帯電話に特化した音響技術のパッケージだ。

 実際には、5つのサウンド効果を組み合わせて、状況に応じて最適な音の広がりや定位を行う。サウンド効果は以下の5つだ。

  • サウンド スペース for ヘッドホン
  • サウンド スペース エクスパンダー
  • ナチュラル ベース
  • サウンド レベル コントローラ
  • モノラル→ステレオ クリエイター

 SH906iTVの場合、ワンセグ視聴時には、ジャンル連動にしておけばスポーツ/ニュース/バラエティ/ミュージック/ドラマ/映画のいずれかを、番組内容に合わせて自動設定。さらにオリジナルモードに設定すれば「サウンド スペース」「ナチュラル ベース」「サウンド レベル コントローラ」「モノラル→ステレオ クリエイター」の4つの項目について、個別にオンとオフを切り替えられる。音楽再生時にはロック/ポップス/クラシック/ジャズ/ノーマル/オリジナルが設定可能だ。

 これらドルビーモバイルの効果は、自分が持つ携帯電話からドルビージャパンのiモード公式サイト「ドルビー モバイル エンターテイメント」で体験できる。アクセスは http://dolbymobile.jp/ から。

自然な音の広がりを実現する「サウンド スペース for ヘッドホン」

 携帯電話でワンセグの音声や音楽を再生する場合にもっとも利用する機会が多いのがイヤフォンだろう。「サウンド スペース for ヘッドホン」では、イヤフォンで聴いている音を、まるでスピーカーで鳴らしているような音に聞こえる音づくりをしており、音を頭の外に定位させて疲れにくい音を実現している。

 スピーカーの場合、出力された音は直接耳に届くほか、周囲の壁や天井に反射してから耳に届く音などがあるため、どこで音が鳴っているか、音源からどれくらい離れているか、といった“音そのもの”以外の情報も同時に受け取ることができる。そのため、それがスピーカーから出ている音だと認識できるわけだ。

 しかしイヤフォンで音を聴くと、スピーカーが耳の中に入っているために反射音などが一切ない状態になる。この状態では音が左右の耳の中心、つまり頭の中に定位する。これは自然界にはない音の状態なので、生理的にすごく疲れる状態とされている。そこでサウンド スペース for ヘッドホンでは、反響音などをシミュレートして、耳の中のスピーカーがまるで目の前にあるような音を出す。こうして擬似的に頭の外で音が鳴っているように見せかけ、自然な音の広がりを実現する。

狭い範囲のスピーカーでも音を分離する「サウンド スペース エクスパンダー」

 携帯電話のスピーカーは、左右の幅が人間の両耳よりも狭い範囲にある。例えばSH906iTVなら、約51ミリの幅の中に左右のスピーカーが配置されている。通常、音のステレオ感はスピーカーが左右に離れていればいるほど強く感じられるため、この51ミリの幅の中で音を鳴らすとモノラルのような音声に聞こえてしまうこともある。「サウンド スペース エクスパンダー」は、そんな狭い範囲で鳴っているステレオの音を、離れたスピーカーで再生しているような音にしてくれる機能だ。

 サウンド スペース エクスパンダーは、単純にすべての音に広がりを持たせるのではなく、ボーカルを中央に定位し、その他の楽器は広げるという独自の方式を採用しており、音楽を聴いても不自然なところがない。

スピーカーに合わせて最適な重低音を再生する「ナチュラル ベース」

 「ナチュラル ベース」は、その名のとおり自然な低音強調を行う機能である。重低音を増強して迫力を出すのはもちろんだが、その強調は単純に電気的に行うのではなく、スピーカーに合わせて最大限の効果が出るように最適化されている。スピーカーが再生できないような無理な低音強調をすると音がひずんでしまったりするが、そうではなく、あくまでもスピーカーの特性や能力、限界に合わせて調整している。

急激な音量変化を防ぐ「サウンド レベル コントローラ」

 ワンセグ視聴中に、ドラマからCMに切り替わった瞬間音量が急に変わってしまう、ということはよくある。また映画を見ていると、静かなシーンから突然大音量のシーンに転換することもある。そんなとき、ボリュームをいちいち調整しなくていいのが「サウンド レベル コントローラ」である。

 サウンド レベル コントローラは、急激な音量の変化を常にモニタリングしており、常に快適な音量に自動調整してくれる。特にダイナミックレンジが広いコンテンツには非常に効果的だ。イヤフォンをしていて、不意に音が大きくなるとかなり驚くうえ、耳にもよくないが、これを防げるわけだ。

モノラルのソースを自然なステレオに──「モノラル→ステレオ クリエイター」

 「モノラル→ステレオ クリエイター」は、モノラルの音声をステレオ音声に変換する。例えば2カ国語で放送しているニュース番組などは日本語音声がモノラルになるし、そうでない場合も、左右のチャンネルから同じ音声を流している番組もある。ワンセグでこうした番組を視聴する際に、自然な音の広がりを持たせてくれるのがこの機能だ。

 モノラル→ステレオ クリエイターでは、音声の帯域を複数に分割し、それぞれの部分を右チャンネルと左チャンネルに振り分ける。元データを加工することなく、特定の音の成分を左右に振り分けることで位相差を生み、ステレオ感を出している。


 こうした技術を盛り込むことで、SH906iTVのサウンドはかつてない高音質を実現した。バーチャル5.1ch対応ドルビーモバイルが生み出す高い臨場感は、AQUOSケータイの名にふさわしいものとなっている。

まずは一度体験してみたい方へ

PhotoPhoto シャープ アクオスギャラリー 市ヶ谷(左)とシャープ ハイテクノロジーホール 幕張(右)

 シャープは、言葉で伝えるのが難しいドルビーモバイルの迫力のサウンドを実際に耳で感じられるよう、「シャープ アクオスギャラリー 市ヶ谷」と「シャープ ハイテクノロジーホール 幕張」で端末とヘッドフォンを常時展示している。関東地方在住の読者以外には少々遠い場所だが、確実にその音を体験できる常設展示はぜひ活用したいところだ。

 シャープ アクオスギャラリー 市ヶ谷の詳細はこちらで参照できる。JR市ヶ谷駅のすぐ近くにあるのでアクセスしやすい。開館時間は午前10時から午後5時まで、入場は無料。ただし毎週土、日、祝祭日及び会社定休日は休館なので、利用は平日に限られる。

 シャープ ハイテクノロジーホール 幕張の情報はこちらから。海浜幕張駅から徒歩10分の距離にあり、こちらも入場は無料。開館時間は午前10時から午後5時まで。休刊日は第2土曜日を除く毎週土、日、祝祭日及び会社定休日なので、平日はなかなか休めない人は第2土曜日を狙うといい。

 なお、一部の販売店でもドルビーモバイルを試聴できる場合がある。まずは最寄りの販売店で、SH906iTVやSH906iの試聴が可能かどうか、確認してみてほしい。


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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年7月31日