健康になることは面白いこと──「SH706iw」に込められたメッセージ(1/2 ページ)

ウェルネスケータイ「SH706iw」は、面倒くさい、つまらない、つらい、といった要素を極力なくし、楽しく、気軽に毎日の健康管理ができるような配慮が随所に見られる。開発陣はSH706iwでどんな健康サポートを実現しようとしたのだろうか。

» 2008年09月19日 10時00分 公開
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 世の中全体の、健康に対する意識が高まりを見せる中、自分の体の健康状態が気になり始めている人も多いに違いない。しかし、具体的にどうしたら健康になれるのか、健康な状態を維持できるのかといった情報は、ちまたにあふれているものの案外見つけにくい。また、健康を維持するために必要な、毎日のコツコツとした積み重ねは、つい面倒くさくなってさぼってしまいがちだ。

 常日ごろ肌身離さず持ち歩いている携帯電話だからこそできる、健康をサポートする機能を載せられるのではないか──。シャープのウェルネスケータイ「SH706iw」は、同社が進めるさまざまな“携帯と他の事業との連携”の中で出てきた、こんなアイデアが出発点だった。

 本格的な健康管理を、手軽に楽しんで続けられるように。そんな願いが込められたSH706iwの開発秘話を、シャープの通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 副参事の伊藤謙一郎氏、同商品企画部 主事の高野俊輝氏、同商品企画部の吉田智美氏、そして第2ソフト開発部 主事の松田揚三氏に聞いた。

Photo 左から通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 副参事の伊藤謙一郎氏、同商品企画部 主事の高野俊輝氏、同商品企画部の吉田智美氏、第2ソフト開発部 主事の松田揚三氏

「ウェルネスサイクル」をサポートするSH706iw

 シャープでは現在、多数ある事業部間の横の連携を進めて、商品にさらなる付加価値を生み出す戦略を打ち出している。携帯電話の分野でも、SH906iにBluetoothを搭載した際に、ワイヤレスキーボードに対応したり、赤外線通信機能を利用して、液晶テレビAQUOSの操作ができるiアプリ「ファミリンクリモコン」を用意していたりする。

 その一環として、食事と運動の両面から、本格的な健康管理を楽しむケータイというコンセプトが生まれた。これは、“シャープが考える健康”を象徴するブランドである「ヘルシオ」を活用するためのコンセプトだ。ヘルシオといえば、食べ物の脱油・減塩をしつつ、うまみ成分や栄養素は維持する健康技術「ウォーターヒート技術」をウリにする人気のウォーターオーブン。健康に配慮したヘルシーなレシピ集「ヘルシオレシピ」などをWebサイトで展開していることもあり、“ヘルシオケータイ”とでもいうべきSH706iwの企画へとつながっていった。

Photo 商品企画を担当した高野俊輝氏

 「普段持ち歩く携帯電話だからこそできる健康サポートがあるのではないかと考えました。いつも持ち歩いている携帯電話なら、本格的な健康作りと、手軽に楽しく続ける仕組みを、バランスよく両立できると思ったのです」(高野氏)

 常に身につけている上に、独自のアプリなども載せられ、各種の通信機能を備えるため、Webサイトや他の機器との連携もできる。そんな携帯電話の特長を最大限に生かし、「健康」というキーワードの下にパッケージングしたのがSH706iwだ。

 具体的には、「ウェルネスサイクル」という考え方を掲げ、SH706iwが食事と運動の両面から健康をサポートする。ウェルネスサイクルでは、まずプロフィールを登録して目標を設定。日々の食事を専用アプリに入力して摂取したカロリーを把握しつつ、内蔵の3軸センサーを用いた歩数計と脈拍センサーで効果的な運動(ウォーキング)を促す。その結果は、体重を自身で入力したり、オムロンヘルスケアの体重体組成計「カラダスキャン HBF-363IT」で計測した結果をSH706iwに転送したりして管理できる。こうしたデータの蓄積によって、トレーナーからのアドバイスを受け、より効果的に体重や運動量、食事の量などを管理していけるというわけだ。

KARADA TUNEに用意された“楽しく使ってもらう”工夫

 このウェルネスサイクルをうまく回していく中心となるのが、シャープがSH706iwのために開発した独自のiアプリ「KARADA TUNE」だ。KARADA TUNEでは、日々の成果を確認する、食事のデータを入力する、体重体組成計からのデータを連携機能を利用して受け取る、トレーナーからのアドバイスを受ける、健康に関する気になる情報についてより深くチェックする、といったさまざまな機能を一元管理できるアプリである。

Photo 健康管理アプリ「KARADA TUNE」の開発に携わった松田揚三氏

 KARADA TUNEの開発に当たっては、特に使いやすさと気軽に続けられるような機能を盛り込むことを重視した。ソフトウェアの開発担当だった松田氏は「どうやったら面倒くさいと感じることなく使っていただけるかを常に考えていました。具体的にどういう風に使ってもらったらいいかを考えたり、KARADA TUNEから他のアプリに移動してもKARADA TUNEに戻れるようにしたり、とにかくいろいろな操作が苦にならないよう配慮しました」と振り返る。

 使いやすさの面では、メニューの上段が役に立つ情報、中段が成果確認と食事に関する情報、下段が健康データの入力や設定、ランキング、ヘルプと設定に分け、目的に合わせて選択しやすいようにしている。さらによく使うと思われる「機器連携」を左ソフトキーに、「おすすめランチ」は右ソフトキーに割り当て、すぐに呼び出せるのもポイントだ。

 また、楽しく続けられる機能としては、高野氏が「KARADA TUNEを起動していただくと、目標歩数や摂取したカロリーの量と、現在の歩数の差が一目で分かるような画面にしてあります」と話すように、KARADA TUNEの画面で、起動したときどきに取得する情報を基にさまざまなグラフィックを表示する機能を用意した。

 「モクヒョウキャラ」と名付けられたブロンドの女性キャラは、最初は左端にいるが歩数が増えていくと徐々に近づき、目標歩数を超えると現在の状況を示す「イマキャラ」がモクヒョウキャラを抜いていく。モクヒョウキャラは摂取カロリーに応じて「徒歩」「キックスケーター」「自転車」に変化。イマキャラも目標達成率に応じて「腹巻きをしたおじさん」「スポーティーな女性」「OL」「犬の散歩をしているセレブ」「女性を抱きかかえて歩く男性」に変わる。また背景も連続アクセス日数によって砂漠からリゾートまで、いろいろな景色に変わるという。

 また毎日のアドバイスをしてくれるトレーナーも、ユーザーの目標達成度に合わせて、さまざまなキャラクターのトレーナーが登場する。トレーナーは男性と女性で5人ずつ、計10人いて、購入時は男性と女性のどちらか1人しか選べないが、毎日頑張って食事の入力と運動をしていくと、徐々に新しいキャラクターが登場する。キャラクターは自由に選べる訳ではないのがまた面白く、次は誰が出てくるか、といった楽しみ方もできる。

 「目標を立てて、それに対して日々努力をして、単に達成できたらおめでとうといわれるだけではあまり面白くないと思いました。そこで、毎日話しかけてくれる自分のトレーナーは、頑張った分だけご褒美としていろいろなキャラクターが登場したら楽しく、継続しやすいのではないかと考えました。キャラクター自体にもある程度性格や設定に凝っていて、女性ならお嬢様系や小悪魔系、男性だったら若くて元気なタイプやクールなタイプ、紳士タイプなどがいます」(高野氏)

 「頑張らないと、性格の悪いトレーナーがでるようにしようか、という話もありましたが、それは結局なくなりました」と松田氏は笑ったが、KARADA TUNEをしばらく起動しないと“ヒミツのキャラ”が登場することもあるという。いずれにせよ、摂取カロリーや歩数の目標達成率など、複数のパラメーターによって登場するキャラクターは変わるらしい。「詳しい条件は言えませんが、毎日頑張って食事や運動をしっかり管理していくと、面白いキャラクターが登場すると思います。このようなゲーム性も楽しんでいただきたいですね。個人的には関西弁の女の子や小悪魔系の子がお気に入りです」(高野氏)

 このトレーナーの変化は、高い目標を設定し、それをクリアすればいいという単純なものではないという。無理な目標を設定すると、それはそれで健康とは離れてしまう。あくまでも、無理をせず気軽に続けられることを重視している。

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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年9月30日