W64SHに搭載された5.2Mピクセルのカメラも、使い勝手に配慮した便利な機能が用意されている。カメラはもちろんモーションセンサーに対応しており、カメラを起動し、横向きに構えると、自動的に画面も横向きになる。
横向きにすると、上部に位置するサイドキーのカメラキー半押しでピント合わせ、全押しで撮影が行える。光TOUCH CRUISERは、上下で露出補正、左右でデジタルズーム操作が可能だ。光TOUCH CRUISERを押すことで撮影をすることも可能だ。
光TOUCH CRUISERの脇に用意されたクリアキーを押すとメニューが表示され、撮影する画像のサイズやシーンモード、GPS情報といった設定の変更も光TOUCH CRUISERで行える。カメラ機能に関しては大部分がこなせるので、いちいち縦持ちにしてテンキーを出して設定を変更する手間もない。
カメラ自体は35ミリカメラ換算で29ミリという画角の広いレンズを搭載。広角レンズは、より広い範囲を一度に撮影できるので、広々とした風景を切り取れるほか、室内でも一度に多くの被写体を画面内に収めることができる。顔検出AF機能も搭載しており、最大5人までの顔を認識できる。顔を検出すると、その顔にピントを合わせてくれるほか、逆光によって暗くなった顔は自動で明るく補正してくれる。大切な人が暗く写ってしまっり、せっかく撮った写真のピントが合っていなかったりすることが少ない。
目立たないが利便性の高い機能として、スポットAFを搭載する点もポイントだ。通常のAFは、画面の中央でピントを合わせるが、中央にあるものとは異なる被写体にピントを合わせて撮影したい場合もある。そうしたときに、スポットAFを選ぶと、画面上の9カ所にAFポイントを移動させることができる。これによって、自分がピントを合わせたい位置に確実にピントを合わせることが可能になる。
さらに、手ブレ/被写体ブレ補正機能も搭載。ソフトウェアによって6軸(上下・左右・前後)方向のブレを補正し、さらに被写体を自動で認識して補正してくれるので、簡単にブレの少ない写真が撮影できる。また、被写体が暗い場合にフォトライトを自動で点灯する機能も便利。
モーションセンサーによって、撮影した写真には縦横位置の情報が記録されるので、PCに取り込んで表示するときも、縦位置で撮った画像は縦に、横位置で撮ったものは横に表示されるのがありがたい。これは意外とありそうで実現されていない製品が多い機能だ。
携帯内で見るときも、縦持ちで撮影画像を表示すると縦位置で表示されるが、横向きに持つと、自動的に画面が回転するので、横位置で撮影した画像が見やすくなる。縦位置で撮影した画像は縦持ちにしてみればいい。
VGAサイズの動画を毎秒30フレームのなめらかさで撮影できる点も魅力の1つだ。せっかく美しいディスプレイで表示できるのだから、撮影にも積極的に挑戦してみてはいかがだろうか。ケータイのカメラは気軽に撮影ができるので、ちょっとしたシーンを動きのある動画で切り取るのも面白い。
そのほか、名刺を撮影するだけで簡単に名前や住所を認識し、アドレス帳に登録できる便利なツール「名刺リーダー」も搭載。新たに印刷物などの活字も読み取ってテキストに変換する「テキストリーダー」も備えた。読み取った文字はメールの本文などに貼り付けられる。読みの分からない漢字をスマートリンク辞書で調べるといった活用法もある。
W64SHは、もはや単なる携帯電話ではない。携帯テレビとしても、マルチメディアプレーヤーとしても、カメラとしても、フォトビューアーとしても優れた機能と操作性を実現している。
大きなポイントとなるのは、美しいNewモバイルASV液晶と、縦横の位置を判別するモーションセンサー、そして閉じた状態でも操作しやすい光TOUCH CRUISERだ。こうした技術を盛り込むことで、W64SHは、単なる携帯電話を超えたツールに仕上がっていると言えるだろう。
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企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日