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» 2008年12月19日 10時00分 公開

ドコモ版AQUOSケータイの集大成──「SH-01A」進化のポイントを聞く(2/2 ページ)

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浮かび上がるLEDサブディスプレイのこだわり

── サブディスプレイが何もないところから浮かび上がってきたり、側面にボタンが1つしかなかったりと、外観のデザインが全体的にシンプルな点もSH-01Aの特徴だと思います。先ほど神垣さんは「ノイズレスデザイン」とおっしゃっていましたが、こうした点もPRIMEシリーズのメインターゲットであるユーザーを意識したものなのでしょうか。

神垣氏 SH905iTVやSH906iTVのサブディスプレイは、点灯すると文字が浮かび上がる仕組みにはしていましたが、一見してサブディスプレイと分かる“窓”がありました。でもSH-01AのLEDサブディスプレイは、何もないところから光るシンプルなデザインになりました。普通の端末として持てるようなノイズの少ないデザインを実現したかったからです。よく見ていただいても、光が透過する部分の穴は見えないと思います。

Photo 通信システム事業本部 要素技術開発センター 機構開発部 主事の菊池源景氏

菊池氏(機構設計担当) この“何もないところから浮かび上がるサブディスプレイ”は、実は開発するのがすごく大変でした。透明のパネルに裏からカラーを印刷し、LEDの配置に合わせて印刷面にレーザーで微細な穴を開けているのですが、小さな穴を非常にたくさん開けているので、最終的に仕様を決定するまで結構もめました。商品企画担当からは、「穴が見えたらダメだ」とずっと言われていて、何度も手直しをしました。

 大変だったと言えば、ガラスフレークを採用した塗装も、苦心した部分です。WhiteとPinkにガラスフレーク入りの塗装をしているのですが、ガラスフレークは従来のメタリックと違い、ムラにないやすいんです。トライアンドエラーを何度も繰り返し、何とか量産に入る前に課題をクリアできました。正直、これ以上は無理というくらいいいものができたと思います。

── 少し話は変わりますが、機構という点ではサイクロイドヒンジも世代を追うごとに進化していますね。ここから先ももっと薄型化していくめどは立っているんですか?

菊池氏 ヒンジの機構は、技術の進歩に合わせて毎回いろいろな検討を行います。今回もSH906iTVからさらなる薄型化を実現しました。ここから先についても、シャープは基本的に「技術に限界なし」という考え方の会社ですので、サイクロイドヒンジはまだまだ進化していきます。今後もまた面白い形にしていければと思っています。

最初は無理だと思った──体積の大きなパーツをコンパクトに凝縮

── SH-01Aでは、8MピクセルのCCDや画像処理エンジンProPixなど、今までより場所を取りそうなデバイスを搭載しています。ヒンジが逆になるとこれまでとアンテナの配置が大きく変わったりするとも聞きました。さらにワンセグのアンテナが内蔵されていたり、それでいてSH906iTVよりもボディはコンパクトになっていたりします。素人目にもかなり大変だったのではないかと思うのですが、実際SH-01Aの回路設計をやることになったとき、どう思われましたか?

Photo 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 技術部 係長の米田敏雄氏

米田氏(回路設計担当) そうですね。CCDセンサーは、周辺部品を合わせるとこれまでのCMOSのカメラと比べてかなり体積は大きいです。最初は「無理じゃないか」と思いました。設計部門でも「これはやり過ぎだよね」というところから開発が始まったんです。

 SH-01Aの大きなポイントは、ホイップアンテナを廃止し、端末の筐体全体でワンセグの電波を受信する構成にしている点です。内部構造を最適化することで、縦画面と横画面のどちらでも良好に受信できる設計になっています。これによって、端末のデザインと受信感度の両立ができました。ただ、この構成を採用したことで、パーツを配置できない場所が出てきたり、ノイズの処理やグラウンドの取り方が変わったりと、いろいろな制約も出てきました。

 さらに、逆ヒンジなのでほかのアンテナ類の配置も従来のAQUOSケータイとは異なるなど、当初想像していた以上に苦しんだ部分もありました。8MカメラのCCDできれいな絵を出力しますので、ノイズにはかなり気を遣いました。最終的にゴールが見えてきたときは、すごくうれしかったですね。

── 内蔵アンテナでも、ワンセグの感度などは従来モデルと遜色はないんでしょうか。

米田氏 SH-01Aのワンセグの感度については、受信場所等にもよりますが、全体的に改善できたと考えています。また、あくまでも社内の評価で条件によって変わる要素はあるものの、他社さんと比べても、負けないレベルに仕上がったと考えています。

細かな改善点、多数──SH-01Aはドコモ版AQUOSケータイの集大成

 ユーザーの声に応えることを第一に考え、期待されている部分はしっかり改善する。進化したSH-01Aは、開発者たちのこうした意識から生まれた。実機を手にしていろいろ操作してみると、細かな部分まで配慮された使い勝手の良さが感じられるだろう。

 商品企画部の宮田氏は、最後に細かな改善点も紹介してくれた。

 「目に見えない部分ですが、細かな改善は本当にたくさんやっています。特にレスポンスはかなり向上していると思います。通信速度が下り最大7.2Mbpsに対応したこともあるのですが、ブラウザやメールの起動は、SH906iTVより40%くらい速くなっています。また、従来から遅いとおしかりの声をいただいていたiモードやフルブラウザでの文字入力画面は、ケースにもよりますが4倍以上速くなっています。あまり知られていない部分ですが、USB 2.0に対応していて、高速なデータの転送も可能です」(宮田氏)

 ドコモ端末の中でも、特に幅広いBluetoothプロファイルをサポートする点もポイントだという。SH-01AのBluetoothはv2.0+EDR対応で、ハンズフリー通話に利用するHSPやHFPはもちろん、ワイヤレスで音楽を楽しめるA2DPやAVRCP、PCなどからダイヤルアップ接続ができるDUN、データの送受信に使えるOPP、対戦ゲームやデータ管理の際に用いるSPPに対応。さらにBluetoothキーボードが接続できるHIDが使えるので、メールを打つときに大きなキーを使うことも可能。HIDに対応している携帯電話は、国内では珍しい。

 こうした細かな改善や機能強化を積み重ね、ボディを小型化しながらも大きな進化を遂げた、ドコモ版AQUOSケータイの集大成、SH-01A。開発者たちは「買っていただいたみなさんに評価していただける端末ができたと思う」と胸を張った。

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企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日