新しく生まれ変わった自信作――AQUOS SHOT「SH-01B」開発秘話(2/3 ページ)

» 2009年11月30日 00時00分 公開
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クリスタル感のあるデザインでイメージを一新

 薄型化によって、これまでのシャープ製端末のイメージを払拭すると同時に、SH-01Bはデザイン面でも過去のラインアップからの刷新が図られている。

Photo 「金属フレームのイメージを変えるものをいろいろ考え、『クリスタル感』と『イルミネーション』をテーマにしました」(水野氏)

 今回の2009年冬・2010年春モデルのラインアップでは、シャープ製端末全体に「クリスタル感」と「イルミネーション」という共通のテーマが用意されていて、SH-01Bでは背面に透明なパネルと帯状に光るイルミネーションを配し、輝くクリスタルのような高級感を表現した。

 デザインを担当した水野氏は、「今までのデザインは、金属フレームを用いたものが続いてきていたので、そのイメージを変えられるものをいろいろ考えていました。金属を使うと、電波への影響もありますし、高級感がある一方で、携帯電話自体が重く見えてしまうという側面もあります。そこで、重さ感をなくしつつ、洗練されたデザイン性を狙ってクリスタルを採用することに決めました」と話す。

 前述のとおり、イルミネーションによる美しい光の表現は、シャープの2009年冬モデルの共通テーマだ。そのイルミネーションを表現するのに、光を透過するクリスタル調のフレームを組み合わせたデザインは非常に相性がよかった。イルミネーションを美しく表現できるだけではダメで、消灯しているときにもきちんと意味を持つデザインとする必要があったが、クリスタル調のフレームはそれにぴったりだった。

 「イルミネーションが消えたときに、例えば光を出すための穴やLEDの部品が見えたりしてしまうと、なんだこれは、と思われてしまいます。イルミネーションが美しく光り、消灯しているときにもそれ自体が存在感を持つクリスタル調のフレームは、今回のデザインの中でも大きな鍵となるパーツでした」(水野氏)

 ちなみに一部分だけ斜めにカットした部分を用意したのは、クリスタルの厚み感を表現するためと、イルミネーションの存在に気づいてもらうためだという。SH-01Bでは、側面にLEDが配置されているため、机に置いたときなどにその存在が分かりにくくなってしまう。そこで、ワンポイントを設けてLEDを1灯配し、存在感を持たせた。

裏面はあえてカメラっぽさを排除

 また水野氏は、SH-01Bではあえてカメラっぽくないデザインを目指したことも明かした。カメラ機能を追求したAQUOS SHOTの最上位モデルでありながら、カメラっぽいデザインを採用しなかった理由は同氏が「すでに他のキャリアや他のメーカーのケータイで、デジタルカメラのデザインが氾濫している」と感じたからだ。SH-01Bのデザインは、カメラっぽくない切り口はないか、というところからスタートしているという。

 そのためカメラがある底面は、これまでのAQUOS SHOTとは一線を画し、要素を極力減らしていくことを目指した。そのこだわりは、赤外線通信ポートにも見て取れる。通常赤外線通信ポートには赤黒い窓が用意されているものだが、SH-01BではWhiteに銀色の、Goldに銅色の窓を採用。一見すると赤外線ポートには見えないデザインになっている。

 レンズ周りはシルエットで表現した。カメラには金属調のリング以外のデザインも合うのではないか、との考えから、細身のリングのみでカメラを囲み、そのほかの部分はボディと同じカラーのパーツでまとめた。

 「背面でクリスタル調のすっきりしたデザインを採用したので、裏面があまりにもカメラっぽいとデザインの整合性が取れないと思いました。背面の雰囲気を裏にも持ってくるために、カメラの存在感を消しつつ、高級感や上質感を表現しました」(水野氏)

 実はSH-01Bは、カメラのレンズがリングの中心にある初めてのモデルでもあるという。今までは、大きめのリングの中にレンズと赤外線通信モジュールが納められていることが多く、微妙に円の中心から外れた位置にレンズが位置していたが、SH-01Bではバランスがもっともいい、リングの中心にレンズを配置している。これも、SH-01Bが美しく見える理由の1つだと森井氏。カメラモジュール自体も、本体を縦に持ったときの左右の中心点にあるという。いかにも裏側に見えるゴム足なども、今回はあえて排除して、背面も裏面も美しい外観に仕上げている。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年12月16日