メールとともに、ブラウザの機能もスマートフォンにとっては重要だ。フルブラウザでPCサイトをスムーズに見たい、というユーザーは多いだろう。Bold 9700にはブルブラウザが搭載されており、上記のようなニーズにも答えてくれる。またRSSリーダーとしても動作するので、常に情報を手軽に得たいと考えているユーザーには使い勝手もいい。BlackBerryは無線LANに対応しており、あらかじめ登録している無線LANエリア内に入ると自動的に通信を無線LAN経由に切り替えてくれるので、パケット通信料の節約に一役買ってくれる賢い機能も魅力だ。
ブラウザはメニューを開けばブックマークや履歴、URL入力など基本的な機能を一通り搭載している。とくに「検索」は2種類あり、メニューに最初表示されている「検索」は、現在表示しているWebページ内の検索機能。Webサイトを検索する場合は「URL入力」を開くと検索欄が表示される。この際、検索サイトをGoogleとWikipedia、Dictionary.com(辞書機能を持ったウェブサイト。英語の検索に向いている)の3つから選ぶことができる。なおDictionary.comは英語版のサービスとなっている。
メールアドレスやURLの入力のときに覚えておきたいTipsが、スペースキーの存在だ。通常Bold 9700では「@」は[alt]+[P]、「.」は[alt]+[M]で入力する。つまり両手入力になる。しかし実はスペースキーを押すだけで同じように「@」「.」が入力できるのだ。これを覚えておけば、メールの作成も片手入力で可能だ。
それからこれはBlackBerryシリーズすべてに言えることだが、「ブラックベリーインターネットサービス」と呼ばれる、専用のサービス・サーバを利用しているため、Webサイトやメールのデータはすべて圧縮された状態で通信しており、無駄なパケット通信を行わない仕組みを採用している。またケータイメールのように相手から送信されたメールを自動受信可能なので、わざわざメールを定期的にチェックしたり、ポーリング設定を短くしてバッテリー寿命を減らすようなことがないので、ビジネスパーソンでなくとも嬉しい機能だろう。
Bold 9700は、エンターテインメント機能も強化されている。個人で活用する際には、こうした機能も見逃せないところだろう。
カメラの画素数はBoldの2Mピクセルから3.2Mピクセルに高解像度化。さらにオートフォーカスと手ブレ補正も付いた。ブログやSNS、Twitterに写真を投稿する際にも、十分綺麗に撮影ができる。動画撮影も可能だ。
音楽や映像の再生もサポート。付属のMicro-USBケーブルと、同期ソフト「Media Manager」を使えば、写真や音楽、ビデオなどをPCから簡単にBold 9700に転送できる。「BlackBerry Media Sync」を用いて、音楽管理ソフト「iTunes」で管理しているプレイリストの楽曲データやPodcast(音声のみ)を簡単に外部メモリへ送ることも可能だ(iTunes Storeで購入した曲には非対応)。保存したファイルはメニューの「メディア」を選択することで再生できる。
データは外部メモリに保存する。最大32GバイトまでのmicroSDHCカードに対応しているため、保存容量の心配は不要だ。もちろんmicroSDHCの交換も容易なので、複数のmicroSDHCを用途や気分に合わせて入れ替えることもできる。
Bluetoothを搭載しているので、Bluetooth対応ステレオヘッドフォンなどを利用してワイヤレスで音楽を聴いたり、対応ヘッドセットでハンズフリー通話などの利用が可能だ。
一見するとビジネスパーソン向けの端末のようにも見えてしまうBlackBerry Bold 9700だが、その機能は実は個人ユーザーにも十分使いこなせるだけの快適さを持つ。特にコミュニケーション用途で利用する際、BlackBerryのQWERTYキーが非常に使いやすく、タッチパネルで操作するスマートフォンとは全く違った印象を与えてくれる。エンターテインメント機能も充実しており、PCメールの読み書きやTwitter、SNSなどを中心にスマートフォンを活用したいなら、本機を選択することで得られるメリットは計り知れない。
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