「AQUOS PHONE SH-01D」のバッテリーはどれだけ持つ?――「エコ技」を徹底検証(2/2 ページ)

» 2011年12月09日 09時30分 公開
[PR/ITmedia]
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本当に2.5倍持つのか?――「エコ技」機能の効果を見る

 スマートフォンはバッテリーが減りやすい――。そう思う人は多いだろうが、これはAndroid の仕様が大きく影響している。Android 端末では多数のアプリがバックグラウンドで動作しており、例えば画面が消灯していてもアプリが裏で動いていて、いつの間にかバッテリーが尽きていた、ということもあり得る。シャープではこの問題を解決できるよう「エコ技」機能をはじめ、さまざまな取り組みを行っている。次回掲載するシャープ開発者と読者の座談会では、この点を掘り下げていく予定だ。今回は編集部が実施したベンチマークテストを紹介しよう。

 ここまで「エコ技」機能の省エネ設定の進化を見てきたが、実際に使ってみるとどの程度の効果があるのだろうか。まず通常モードと技ありモードの違いだが、シャープの計測によると、Twitterとmixiにログイン、歩数計オン、プリインストールされているウィジェットを有効にして待受画面をオフにした状態だと、連続待受時間は通常モードで約117時間、技ありモードでは約288時間になり、およそ2.5倍も長持ちするという。

 編集部でも各モードの効果を試すことにした。「Dolphin Browser HD」とプラグインの「Tab Reload」を使い、「ITmedia +D Mobile」のトップページを5分に1回リロードする設定をした上で、通常/技あり/お助けモードのバッテリー残量を確認した。バッテリー残量の確認には、通知バーに残量を%で表示してくれる「Battery Mix」アプリを使った。なお、通常モードと技ありモードではWi-Fiはオンにした。いずれのモードもバッテリー残量が95%の状態から計測を開始した。

 10分ごと、2時間にわたってバッテリーの消費をチェックしたところ、通常モードでは10分に2%〜5%ほど減るのに対し、技ありモードでは20分で約1%の減少に留まった。お助けモードでは30分に約1%減とさらに消費電力が低かった。2時間で消費した電力は通常モードが27%、技ありモードが10%、お助けモードが3%だったので、通常モードに比べて技ありモードは2.7倍、お助けモードは9倍バッテリーが持つ計算になる。計測方法は違うものの、今回のDolphin Browser HDを使ったテストも、通常より技ありが2.5倍持つというシャープの計測とほぼ同じ結果となった。

photophotophoto 「Dolphin Browser HD」と「Tab Reload」を使い、「ITmedia +D Mobile」のトップページを5分に1回リロードして検証した(写真=左、中)。バッテリー残量の確認には「Battery Mix」を使用。こちらはバッテリー残量のグラフ。右斜めに下がっている青いラインがバッテリー消費を示すもの。左から通常、技あり、お助けモード設定時のバッテリー消費の流れ(写真=右)
「エコ技」機能のバッテリーテスト
通常モード 技ありモード お助けモード
0分 95% 95% 95%
10分 93% 94% 95%
20分 91% 93% 94%
30分 88% 93% 94%
40分 86% 92% 93%
50分 83% 90% 93%
60分 81% 89% 93%
70分 80% 88% 93%
80分 77% 88% 93%
90分 75% 87% 92%
100分 73% 87% 92%
110分 70% 86% 92%
120分 68% 85% 92%
※バッテリー残量が95%の状態から計測。

 技ありではアニメーション表示が通常の「あり」から「なし」に、バックライトの点灯時間は通常の「30秒」から「15秒」に、「なめらかスクロール」は通常の「ON」から「OFF」に切り替わる。ただ、今回のテスト中では画面はほぼ消灯していたので、これらの変化はほとんど関係ないと考えていいだろう。最も効果が高かったのは、技ありモードの「省エネ待受」だと思われる。

 省エネ待受では画面消灯時にバックグラウンドで動くアプリを制御するので、「スマートフォンを使ってないのに、いつの間にかバッテリーがたくさん減っていた」といった事態を防げる。ただしアプリによっては画面消灯時に正しく動作しない場合があるので注意したい。今回の実験ではGmailの新着通知は通常モードでは画面消灯時でも届いたが、技ありモードでは届かなかったので、Gmail™をリアルタイムでチェックしたい人には不便かもしれない。ただ、この省エネ待受は、技ありモード設定時にはオフにできるので、「通常よりちょっとだけ省エネしたい」ときは省エネ待受をオフにして技ありモードに設定するのも手だ。

 お助けモードでは省エネ待受に加え、バックグラウンドデータの同期や送受信がオフになるので、画面を消灯したままでもさらに省エネ効果が得られたものと思われる。


 通常、技あり、お助けという3つのモードで手軽に設定できるのはもちろん、通常と技ありは省エネ項目をカスタマイズできるのが「エコ技」機能の魅力。実験を通して技ありとお助けの効果が確かであることも分かった。バッテリー残量やタイマーによる設定も充実しており、これらの設定全体がまさに“技あり”といえるだろう。自分の利用スタイルに合わせて消費電力を抑えてほしい。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年12月22日