Android™ 4.0とシャープが出会うとどうなる?――「AQUOS PHONE SoftBank 104SH」の使い勝手を徹底解剖する(1/2 ページ)

最新のAndroid 4.0を採用した国産スマートフォン「AQUOS PHONE SoftBank 104SH」がついに登場。最新プラットフォームでスマートフォンがどのように進化し、シャープのカスタマイズによってどんな利便性が提供されるのか――。気になる新ユーザーインタフェースを徹底検証する。

» 2012年02月20日 09時45分 公開
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 コードネーム「Ice Cream Sandwich」として開発が進められたAndroidの最新バージョン「Android 4.0」――。より洗練されたユーザーインタフェース(UI)や、便利な機能を新たに搭載したこのプラットフォームを、ついに国産スマートフォンが搭載する。それが、シャープの「AQUOS PHONE SoftBank 104SH」だ。


photophoto 「AQUOS PHONE SoftBank 104SH」。側面のブルーがクールな印象のDEEP OCEANと、オレンジの差し色が映えるRISING SUNの2色を展開する

 同モデルは、1.5GHzのデュアルコアCPUや大画面高精細な4.5インチHDディスプレイを搭載し、防水、防塵にも対応。裏面照射型CMOSの12.1Mカメラ、下り最大21Mbpsの高速通信サービス「ULTRA SPEED」も利用できるなど、上位モデルとして十分なスペックを備えている。

 そして、最大の特徴であるAndroid 4.0は、新機能はもちろん、シャープ独自のカスタマイズで使い勝手が増していることにも注目したい。この記事では、Android 4.0によりスマートフォンの使い勝手がどのように進化したのか、そしてシャープならではの使いやすさがどう盛り込まれているのかを、端末を実際に使って検証していきたい。

日々の“使いやすさ”がグンと変わる――ロック画面や通知エリアにこだわりあり

 端末を起動すればすぐに分かるが、104SHはロック画面からして利便性が増している。まず、ロック解除の画面からは「電話」「メール」「カメラ」の3つを即座に起動可能になった。画面の下の方にある「◯」のアイコンを下方向にフリックすると、ロック画面が解除されるのだが、この「◯」をタッチした場合は、上記の3つのアイコンが表示される。あとは、表示されたアイコンから起動したいアプリを選ぶだけで、直接アプリが起動する。標準のAndroid 4.0ではロック解除画面から直接カメラを起動できるが、これに電話とメールを加えたのがシャープならではの“味付け”というわけだ。なお、電話やメールのアイコンにはバッジが付き、不在着信や新着メールの件数もすぐに分かる。


photophoto 不在着信やメールがあるとロック画面に「NEW」の文字が光る(写真=左)。このNEWアイコンにタッチすると、画面中央に3つのアイコンが表示され、バッジで新着状況を知らせてくれる。起動したいアプリのアイコンをタッチしたり、指をアイコンまでドラッグしたりすれば、目的のアプリを素早く立ち上げられる(写真=右)

 また、ロック画面から簡単にステータスを確認することも可能だ。通常と同じように、画面上の通知バーを下にドラッグすればよい。ちなみにこのステータス画面にも、標準のAndroid 4.0にはない便利な機能が加わっている。まず目に入るのが、Wi-FiやBluetooth、GPSなどの設定ボタン。Android 2.3を搭載した機種では一般的になりつつあるものだが、それがきちんとAndroid 4.0にも継承されている。よく使う設定がそろっているので、利用シーンに応じた設定変更を素早く行えるだろう。

 ただ、なかには「ウィジェットを使うのでステータス画面にボタンは不要」という人もいるかもしれない。こうしたニーズに応えるべく、104SHでは設定用のボタンや状態の表示を折りたためるようになっている。「機能が多い方が使いやすい」というニーズと、「通知エリアとしてシンプルに使いたい」というニーズを、折りたたみ機能で両立させているのだ。「親切」だが、「おせっかいにならないような配慮」もある――。そんな絶妙なバランス感覚のカスタマイズが、104SHの全般的な特徴といえる。


photophoto ステータス画面を引き出したところ。Wi-Fi、Bluetooth、GPSなどのボタンが搭載されている(写真=左)。ボタンや状態は、それぞれ折りたたむことが可能。シンプルさと多機能さを両立させている(写真=右)

 ホーム画面では、Android 4.0の新機能であるフォルダが利用可能だ。アプリのアイコンを長押しすると編集画面になり、ドラッグ操作でアイコン同士を重ねるとフォルダが作られ、アプリをひとまとめに管理できる。104SHでは、アプリを移動させる際にグリッドが表示されたり、編集画面からアプリを直接アンインストールできたりと、便利な機能が追加されているのがポイント。アイコンをドラッグで移動させるだけでなく、メニューから「移動」を選べば“置きたい場所をタップするだけ”で移動させられるのも、シャープらしいカスタマイズだ。


photophotophoto AQUOS PHONE 104SHのホーム画面。ウィジェットなどのデザインも一新された(写真=左)。フォルダはアプリのアイコンを重ね合わせるだけで作成できる(写真=中央)。アプリの移動やアンインストールが可能なメニュー表示はオリジナルの機能だ(写真=右)

予想以上に便利な顔認証ロック解除

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Android 4.0のユニークな新機能として注目をあびた顔認証ロック解除の機能。番号やパターンの入力に替わり、インカメラで“端末の持ち主の顔”を認証し、ロックを解除するというものだ。もちろん104SHもこの機能を体験できるのだが、認識の速さと利便性はなかなかのもの。番号を入力するよりも速く、簡単に端末のロックを解除できる。万一認識が上手くいかない場合でも、番号やパターンの入力に切り替わるのでわずらわしさはない。さまざまな環境で自分の顔を登録することで、認識精度を高めることもできる。


さらに進化したアプリ一覧&ウィジェット機能

 アプリの一覧画面に関しては、シャープのAndroid端末ではおなじみの、タブを使ったジャンル別のアプリ分類表示が取り入れられている。さらに103SHに続いて、フィーチャーフォンのメニュー画面のような一覧表示「アプリトップメニュー」も使えるようになり、目的のアプリにすぐにたどりりつけるようになった。なお、このアプリトップメニューも、ステータス画面のボタンなどと同様に不要なら非表示にできる。その場合、画面右上に表示される「×」ボタンをタップすればよい。

 ちなみに、標準のAndroid 4.0では「アプリ」と「ウィジェット」という2つのタブしかなく、アプリはすべて名前順にずらりと並んでしまう。104SHは、ジャンルで分類できるだけでなくアプリの並び順も自由に変えられるので、よく使うアプリを上に持ってくる、といったことが可能だ。


photophotophoto ジャンルのタブをダイレクトに呼び出せるアプリトップメニューが表示される(写真=左)。このトップメニューは非表示することも可能だ(写真=中央)。アプリ一覧の画面。標準のAndroid 4.0とは異なり、タブでアイコンを整理できる(写真=右)

 ウィジェットの一覧は、アプリ一覧の表示時に画面左下の歯車マークをタップすると表示される。ここで必要なものを選択すると、ホーム画面に貼り付けられる。注目すべきは、一部のウィジェットがAndroid 4.0からサイズの調整に対応していることだろう。例えばブックマークウィジェットや、カレンダーウィジェットなどで、この機能を利用できる。ホーム画面に貼られたウィジェットをタップし、「サイズ変更」を選べばよい。

 また、細かなところだが、ウィジェットをホーム画面から選択できるのも、104SHのありがたい工夫である。標準のAndroid 4.0では、一度アプリ一覧を表示させてからウィジェットを選び、ホーム画面にドロップする手順が必要だが、104SHではホーム画面を長押しすると現れるメニューで「ホームへ貼付け」をタップすると、「ウィジェット」を選択できる。従来のAndroid 2.3などに近い操作感で、Androidの操作に慣れたユーザーにとってはこちらの方が直感的に扱えるだろう。


photophotophoto ウィジェットの一覧を表示。ここからホーム画面に置きたいものを選択する(写真=左)。一部のウィジェットはサイズを変更することが可能だ(写真=中央)。ホーム画面を長押しして「ホームへ貼り付け」をタップしてから、ウィジェットを選択することもできる(写真=右)

 また、Android 4.0では、「最近使ったアプリ」をサムネイルとともに、グラフィカルに表示することが可能だ。この機能はタスクマネージャーではなく、あくまでアプリの使用履歴を表示しているものだが、マルチタスクでアプリを切り替えながら使うような時に役に立つ。履歴の削除は、サムネイルをフリックするだけでOKで、スムーズに操作できる。

 この「最近使ったアプリ」機能はホームキーの長押しか、初期状態でドックの右に置かれているアイコンをタップすると起動できる。標準のAndroid 4.0にない点としては、右上に「すべて消去」のボタンが加わっていることを挙げておきたい。1つ1つ削除していくのが面倒な時に活躍するはずだ。


photophoto 最近使ったアプリがグラフィカルでセンスがいいのも、Android 4.0の特徴だ(写真=左)。サムネイルを横フリックすると個別消去が可能。「すべて消去」ボタンも用意する(写真=中央)

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月25日