スマホで音楽を満喫――「AQUOS PHONE st SH-07D」ミュージックプレーヤー使いこなし入門(2/2 ページ)

» 2012年06月07日 09時30分 公開
[PR/ITmedia]
PR
前のページへ 1|2       

ロック解除も不要、簡単に音楽を聴ける「Music'n Player」

photo 独自の「Music'n Player」をプリセット

 SH-07D独自のミュージックプレーヤーである「Music'n Player」は、よく作り込まれたソフトウェアと画面デザイン、スマートフォンでもバッテリーを気にせずに存分に音楽を聞き尽くせる最大約55時間の省エネ音楽再生、スマートフォンとしては異例の高音質を目指したハードウェア設計が注目点だ。

 まずはソフトウェアの特長を見ていこう。前回使用したミュージックプレーヤーアプリがMusic'n Playerの場合、Playキーを短押しするだけでMusic'n Playerで音楽が再生し、もう1度押すと一時停止する。さらに、Music'n Player起動中に画面が消灯しても、ロック解除画面でPlayキーを2回押すと音楽が再生され、画面にはミニプレーヤーが現れる。面倒なロック解除をせずに音楽をすぐに聴けるのは気が利いている。他のアプリが起動中でもPlayキーを押すだけで音楽が再生し、長押しするとMusic'n Playerアプリに切り替わる。

 Music'n Playerはアプリのほかに簡易プレーヤーとしてウィジェットも用意されている。3ラインホームウィジェットページでの初期設定では、ちょうどMusic'n Playerとカレンダーが1画面に収まっており、時刻や予定を確認しながら手軽に音楽を再生できるというわけだ。楽曲は「全曲」「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「プレイリスト」から選べるほか、直接文字入力による検索も可能。Music'n Playerの文字サイズ、フォント、タッチ操作など統一感のある作りには好感が持てる。

 実際に外に持ち歩いて音楽を再生してみても、この専用ミュージックプレーヤー風の画面のおかげで操作中もスマートフォンであることをほとんど意識させない。音楽再生中に自動的に画面が消灯した後も、側面のPlayキーから再生画面に戻れるので、スマートフォンの音楽プレーヤーアプリにあった煩わしさがない点も非常に気に入った。さらに再生中の楽曲をハッシュタグ#nowplayingをつけて投稿したり、WebやYouTube™検索が一発で行えたりと、ネットと連動するというスマートフォンならではのメリットも存分に活かされる。

photophotophotophoto 3.4インチの画面サイズ、文字サイズも含めて統一感のある「Music'n Player」のインタフェース(写真=左端)。ステータスバーからも音楽の操作が可能(写真=左中)。ディスプレイ消灯後もロック解除画面から音楽再生ができる(写真=右中)。ウィジェットからも音楽操作やMusic'n Playerの起動が可能(写真=右端)
photophotophotophoto 「アルバム」「アーティスト」など一般的な音楽プレーヤーのライブラリ機能を網羅(写真=左端)。再生中の楽曲に対して「つぶやく」「アーティスト検索」ができる(写真=左中)。アーティストのオフィシャルサイト、ブログなどをチェックするのに便利(写真=右中)。YouTubeも標準で検索対象になるので、PVをチェックしたい人にもオススメ(写真=右端)
photophotophotophoto プレーヤーに表示される文字色は、WHITEのほかにRED、BLUE、GREEN、ORANGEに変更できる。設定はサブメニューの「カラーテーマ変更」から
photophoto dマーケットMUSICストアへのリンクもサブメニューに用意されている。単体で楽曲購入もでき、PCがなくてもミュージックプレーヤーとして使える

専用アンプIC搭載でクリアなサウンドを堪能

photo メニュー画面から「サウンド効果」を呼び出すと「Dolby Mobile v3」の設定ができる

 “高音質”というSH-07Dの特長も、スマートフォンでは他に例がないだろう。その秘密は、英Wolfson社によるオペアンプにある。同社の専用アンプICを搭載することでヘッドフォン端子から出力する音をハードウェアレベルで高音質化し、クリアで広がりのある音を楽しめる。

 連続再生時間約55時間というスタミナ再生も、音楽再生端末として常用を考えた際には重要なポイントだ。今回、再生時間テストを兼ねてバッテリーを100%に充電した状態から音楽をシャッフル再生状態のまま1日持ち歩き、Web操作をしたり、カバンに入れていたりしていたところ、再生開始から24時間後の時点でバッテリー残量は54%を示していた。これだけバッテリーが持てば、ヘビーにミュージックプレーヤーとして使い倒したいユーザーでもバッテリー切れの心配をする必要はなさそうだ。なお、連続約55時間の再生ができるのは、Music'n Playerを利用し(Wolfsonの効果はあり)、サウンド効果(Dolby Mobile)をナチュラル(Dolby効果なし)に設定してイヤフォンを装着した場合。Dolby Mobileの効果を有効にすると、再生時間は短くなるので注意したい。

 さらに、ドルビー社によるモバイル機器向けオーディオイコライザ技術「Dolby Mobile v3」による臨場感あるサウンド再生も実現している。Dolby Mobile v3は、ソフトウェアによる高音質化を実現し、「ナチュラル」「ロック」「ポップス」「クラシック」「ジャズ」「ダンス」「フォーク」の7つとユーザープリセット2つを含めた9つのイコラインジング設定が可能となっている。特筆すべきは、ユーザープリセットで低域〜高域のイコライジングの値に加えて「バス」と「サラウンド」を調節できること。「バス」の効果は絶大で、通勤通学電車など周りの騒音で低域が消し飛ぶようなときでも、しっかりと低音を鳴らしてくれる。「サラウンド」はダンスミュージックではホールのような立体感にもつながる。イコライジング値、バス、サラウンドのプリセット効果は設定ごとに異なるので(ユーザーが変更することはできない)、Dolby Mobileの設定を変えるだけで、いつも聴く音楽も新鮮に感じるはずだ。

 実際にShure社のインナーヘッドフォン「SE420」で試聴してみると、音の明瞭さは一般的なスマートフォンとは一線を画す水準にある。レディ・ガガのアルバムタイトル曲「Born This Way」を再生すると、音そのものを目のさえるような明瞭さで聴かせてくれた。低音に誇張感はなく、Hi-Fi的な心地良い音圧を出しながらテンポ良いサウンドで鳴らす。きゃり〜ぱみゅぱみゅのアルバム「ぱみゅぱみゅレボリューション」収録の「CANDY CANDY」は、解像力のあるサウンドでPOPなメロディの中にある音色の多さを引き出しており、おもちゃ箱のような楽曲の魅力を感じられる。YUIのアルバム「HOW CRAZY YOUR LOVE」の「HELLO」では、ロックをベースとしたYUIのグルーブ感あるベースラインと、ボーカルの息づかいまで再現されていると感じた。

photophotophotophoto 「ダンス」の設定は重低音を響かせる上に派手にサラウンドを展開し、今回視聴した曲ではレディ・ガガにベストマッチ(写真=左端)。「ロック」の設定ではバスのみが補強されている。YUIのロックナンバーで低音が物足りない時に役に立った(写真=左中)。2つのユーザー設定からバス、サラウンド、イコライジングの値を自由に調節できる(写真=右中)。映像用のエフェクトも別途用意されている(写真=右端)

PCの楽曲を簡単にSH-07Dへ転送――「MediaJet」連携

 SH-07Dでは、音楽・動画・画像コンテンツをPCで管理できるソフトウェア「MediaJet」も利用できる。特に注目すべき特長は、PCと同一ネットワーク上にあるデバイスをWi-Fiネットワーク経由を認識し、PC側の操作のみで楽曲を始めとしたコンテンツを転送できることだ。

 MediaJetによる充電を契機にしたワイヤレス転送を利用するには、まずSH-07DとPCをUSBケーブルで接続して、SH-07Dの内蔵メモリにあるMediaJetのソフトウェアをPCにインストールして起動する。PCとSH-07Dを同じアクセスポイントにてWi-Fiに接続しておき、SH-07D側で「設定」→「MediaJet」を開き、設定内にある「PC接続設定」の画面から「充電時自動接続」を有効にしておく。あとは、ワイヤレスチャージャーの上にSH-07Dを載せるなどして充電をするだけで、自動的にPCの「MediaJet」でデバイスとして認識される。接続して自動で同期させたい場合は、MediaJet側のSH-07Dの同期設定にある「デバイス接続時に自動的に同期」を有効にしておくと便利だ。

photophotophoto 「MediaJet」はNero社による音楽・動画・画像の管理ソフトウェア(写真=左)。「マイドキュメント」以下のメディアファイルを自動で検索して表示する。自分で追加フォルダの登録も可能だ(写真=中)。楽曲の転送は「デバイス」として認識されるSH-07Dにドラッグ&ドロップするだけで完了する(写真=右)
photophoto 自動同期を行うにはデバイスからSH-07Dを選択して「デバイス接続時に自動的に同期」にチェックを入れる。同期されるのはライブラリ全体ではなく指定したプレイリスト単位となる(写真=左)。SH-07Dが同期可能になると自動的に楽曲が転送される。なお、SH-07D側では同期実行中も音楽を再生、ブラウザ操作など別の操作ができる(写真=右)
photophotophotophoto SH-07D側では、「設定」メニュー内にある「アプリ設定」→「MediaJet」から設定する(写真=左端)。MediaJetの設定。自動でWi-Fi接続をするためには「設定」→「PC接続設定」から「充電時自動接続」とアクセスポイントの設定を済ませておこう(写真=左中、右中、右端)
photo 「おくだけ充電」で充電をしてもMediaJetとSH-07Dの同期は可能だ

 実際にMediaJetによる楽曲転送をテストしてみると、ケーブル接続を省略できるというだけで、ミュージックプレーヤーとして使い勝手が大幅に向上をすることを実感した。再生可能な音楽ファイル形式は、MP3、AAC、WMA、WAV、MID、OGGを網羅している。iTunesライブラリと併用を考えている人にはアップルロスレス形式でインポートした楽曲を再生できないことに注意が必要だが、他形式は一般的な音楽ファイルをほぼカバーしており、再生互換性は高いと考えていいだろう。

 SH-07Dは、充電目的でワイヤレスチャージャーにセットしておけば、Wi-Fi接続により自動でPCのMediaJetのソフトウェアから認識、そしてPCのファイル管理を転送するのと同じ感覚で楽曲を転送できるようになる。SH-07Dに転送した楽曲の削除さえも、Wi-Fi経由でPCから操作可能だ。再生可能な音楽ファイルの形式にさえ注意すれば、これほど楽曲管理をラクに行える端末は存在しないだろう。

 なお、PCからのコンテンツ転送は、Wi-Fi接続以外にもケーブル接続、無料で2Gバイトまで利用可能な「マイオンラインストレージ」経由も同じMediaJetのソフトウェアから実行可能だ。


 ポケットサイズで、最大約55時間の高音質な長時間再生、快適な操作性、PCからのWi-Fi楽曲転送など、音楽を満喫できる機能を網羅したSH-07Dは、音楽ファンの選ぶべき現時点でのベストバイスマートフォンだと推薦したい。 

Android 、Google Play および Google Play ロゴ、Google および Google ロゴ、Google 音声検索 および Google 音声検索 ロゴ、YouTube およびYouTubeロゴは、Google Inc. の商標または登録商標です。



前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年6月20日