バッテリーの持ちがいい! 充電も速い! 通信も速い! 「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」を実測テストでチェック(2/2 ページ)

» 2012年06月29日 10時00分 公開
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おくだけ充電も進化 充電効率が4割向上

Photo おくだけ充電は、専用の充電台にその名のとおり“おくだけ”でいい。SH-09Dではバッテリーを改善し、高速な充電が可能になっている

 「おくだけ充電」はワイヤレスチャージャーにスマートフォンを載せるだけで充電ができる便利な機能だが、一方でACアダプタを使った場合と比べ充電効率が悪く、充電に時間がかかるのが課題となっていた。しかしSH-09Dはバッテリーを改善したことで、充電効率が「AQUOS PHONE f SH-13C」と比べて約41.6%向上したという(バッテリー残量0%の状態から100%まで充電するまでの時間)。これはACアダプタで充電するのとほとんど変わらない充電効率だ。SH-09Dのバッテリー容量は3.7V 1900mAhなのに対し、SH-13Cのバッテリー容量は3.7V 1230mAh。約1.5倍の容量差があるのに充電時間が変わらないというのは驚きだ。

 では実際に充電の時間はどれくらいなのか?

 バッテリー残量が40%まで減少した時点で「おくだけ充電」を開始。100%の満充電になるまでかかる時間を計測した。所要時間は2時間9分。確かに速い。ちなみに同じ条件でSH-13Cで充電をした場合の満充電までの所要時間は2時間20分だった。バッテリー容量が大きいのに先に充電が終わる。

PhotoPhotoPhoto SH-09Dをバッテリー残量40%まで使用。Battery Mixでスタート時に確認。おくだけ充電開始後100%になった状態。とくに80%あたりまでの充電効率が高く、グラフの線も急激に上がっている。そこで一度落ち着くが、再び急な線になり充電完了へ。右は同じ条件でSH-13Cを充電した場合のグラフ。カーブが若干なだらかで、SH-09Dよりもバッテリー容量は小さいにもかかわらず時間は長くかかっているのが分かる
充電時間(カタログスペック)の比較
機種名 バッテリー容量 ACアダプタ充電時間 おくだけ充電充電時間
SH-09D 1900mAh 220分 240分
SH-02D 1370mAh 240分 240分
SH-13C 1230mAh 220分 220分

 どんなにバッテリーが大きくても、充電に時間がかかったのでは使いづらい。いち早く「充電のしやすさ」に対応してきたのは大きな魅力といえる。また、Micro USBでの充電も高速になっており、バッテリーの容量が増えているにもかかわらず、従来機種と同等の充電時間を実現していることも特筆に価する。

LTEサービス「Xi」の実力を3Gと比較してチェック

 シャープ製のスマートフォンとしては初めて、LTEサービス「Xi」に対応したSH-09D。このLTEと呼ばれる通信方式は、3.9G(米国などでは最近4Gとも)と呼ばれる高速な通信規格だ。現在、最大通信速度は下り75Mbps(一部屋内。その他は37.5Mbps)、上り25Mbps(一部屋内。その他は12.5Mbps)となる。これまで主流だった3GのFOMAハイスピードは、W-CDMAのHSPA(HSDPA/HSUPA)と呼ばれる規格で、最大通信速度は下り14Mbps、上り5.7Mbps。これに比べるとXiは格段に速い。しかし、ここに挙げた数値はあくまでも理論上の値。実際は基地局からの距離や対応エリアによって、実測値は異なる。本当にSH-09DはXiでFOMAハイスピードより速い通信が可能なのか。東京近郊の4か所でチェックしてみた。

  1. 東京駅構内 Xi電波強度2〜3
  2. 小田急新宿駅前 Xi電波強度2〜3
  3. JR横浜駅前 Xi電波強度4
  4. 小田急湘南台駅構内(神奈川県藤沢市) Xi電波強度3

 4か所はすべてNTTドコモのXiサービス提供エリア内にあり、FOMAハイスピード(HSPA)のエリアでもある。都内の2地点は日本有数の利用客数を誇り、横浜駅も利用客数は多い。湘南台駅は神奈川県藤沢市に位置し、都市郊外の駅という印象で、小田急以外に相鉄線、市営地下鉄も交わるが、他の3駅に比べ利用客数は少ない。

 3Gの速度を計測するスマートフォンとして、別途FOMAハイスピード対応機を1台用意し、通信速度の計測サイト「BNRスピードテスト」の画像読込み版を使用した。上りの通信速度はデータサイズを「200KB」に指定している。この方法で下り、上りをそれぞれ3回計測し、平均速度を算出した。その表が以下だ。

XiとFOMAハイスピード 通信速度比較
場所 横浜駅 東京駅 新宿駅 藤沢(湘南台駅)
Xi下り 9.68Mbps 2.28Mbps 2.07Mbps 3.19Mbps
FOMA下り 2.61Mbps 2.00Mbps 1.82Mbps 0.72Mbps
Xi上り 4.51Mbps 0.89Mbps 0.99Mbps 0.41Mbps
FOMA上り 0.28Mbps 0.28Mbps 0.13Mbps 0.34Mbps
※小数点第3位で四捨五入

 各地点で速い方の速度を太字にしたが、すべてXiが勝利した。傾向として、周辺に利用者が多い、あるいは基地局から遠いなどの理由で電波強度が弱い場所では、通信速度が落ちることもある。しかしそれでもFOMAハイスピードより遅いということはないようだ。電波強度が3から4で安定している神奈川県内の2か所では3Gを圧倒している。とくに横浜駅では平均で下り9Mbps台を記録しており、さらに最速値では10Mbpsを超えていた。エリアは現在拡大中だが、3Gのエリアでも使えるため「つながるエリアは広く」なおかつ「高速通信が可能」という両方のメリットが享受できる。

PhotoPhotoPhotoPhoto 横浜駅前で計測した下り最大10.61Mbps。さらに10.41Mbps、8.01Mbpsと続いた。横浜駅では上りも速かった。平均速度は若干落ちたが、最大は6.03Mbps。この数値は3Gでは出せない速度と言える。ちなみにFOMAハイスピードのAndroidスマートフォンでは速くても下り最大3Mbps台。1〜2Mbpsも多い。上りの速度になると伸び悩み。3Gでは0.1Mbps(100kbps)台も頻繁にある

 また、XiはFOMAと比べて遅延が少ない(レイテンシーが低い)ことも特徴の1つで、例えばYouTubeの動画を再生してみると、Xiの方が読み込みが早いのはもちろんながら、再生の開始自体も速い。常時通信するようなアプリケーションでは、Xiが利用できることが利点となる。

 高速通信を利用すると、従来よりもバッテリーの消費が激しいことが指摘されるが、前述のとおりSH-09Dは多くの省エネ技術を採用しており、安心感がある。さらに高速処理が可能で省電力化も実現した1.5GHzのデュアルコアCPU、Snapdragon MSM8960を搭載し、タッチ操作では滑らかなスクロールと、吸い付くようなピタッとした反応が感じられる「ダイレクトトラッキング」技術を導入。バッテリーの持ちと快適な使用感を合わせて実現したSH-09Dは、まさにAQUOS PHONEのフラッグシップモデルにふさわしい実力を備えている。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年7月19日