本機の1つ前のモデルである「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」は、容量約4000mAhのバッテリーを搭載していた。多くのスマートフォンのバッテリー容量が2000mAh以下であることを考えると、これでもかなり大きいが、GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01Eはさらに1100mAh増えた5100mAhのバッテリーを搭載しており、スタミナは十分だ。例えば「Battery Mix」というアプリで1日のバッテリー消費を見てみると、まず画面消灯した状態で置いておくだけであれば、12時間経過後もバッテリーはほとんど減っていない。Battery Mixの経過を見るとずっと残量が横一線の表示になっている。会社から帰宅して、充電しないまま眠ってしまったとしても、翌朝電池がカラになっていた、なんて心配はまずない。
一方、積極的に使った場合はどうか。約1時間、WebブラウザでITmediaの記事などを読み続けてみたが、これでも電池残量は約7%の減少にとどまった。もちろん同じ画面を単に表示しているのではなく、次々とページを読み進め、Google検索も行う、通常のWebブラウジングでだ。これなら通勤電車のなかでいくらWebページをチェックし続けても平気だ。
さらにGoogle Playから約140分のHD映画をレンタルし、Wi-Fiに接続して視聴したが、これも全部見終わったところで約17%しか減少していなかった。1度満充電にしておけばなかなかバッテリーが減らないため、2日程度充電をしないまま、という使い方も十分可能だ。
しかし不安になるのが「それだけ大容量のバッテリーを充電するのは大変ではないか?」という点。そこでBattery Mixのバッテリー残量表示が50%になった時点で、付属のACアダプタで充電を開始。満充電になるまでの時間をチェックしてみた。すると、なんとほぼ1時間で充電完了となった。これであれば、バッテリー残量が大きく減っていたとしても、一般的なスマートフォンと同じような間隔で充電できる。
GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01Eは、ドコモのLTEサービス・Xi対応に対応しているので、外出先でも高速な通信が利用できるのもうれしいポイント。持ち出して使う機会も多くなる7インチタブレットで、下り最大75Mbps、上り最大25Mbps(いずれも理論値)の通信が可能で、外出先でも自宅のブロードバンドと比べて遜色のないスピードで通信ができる。YouTubeやニコニコ動画など、通信をしながらの動画再生が快適なのはもちろん、Webサイトの閲覧やアプリのダウンロードもサクサク行える。
ワンセグに加えて、スマートフォン向けの放送サービス「NOTTV」の視聴もできるのも特徴だ。NOTTVとワンセグは、いずれも日本国内向けの仕様だが、しっかり対応してくれているのがうれしい。これによりスマートフォンと遜色ないエンターテインメント環境がタブレットにもたらされる。仕事中などでも見たい番組も見逃さない。
ワンセグは、元データの解像度が320×240ピクセルと低いため、大きな画面で見ても映像が荒く見辛い。実際GALAXY Tab 7.7 Plusの横画面で全画面表示をすればかなり粗さが目立つ。しかし縦画面、あるいは横画面で3ペイン表示で見ることができるので、映像の粗さを抑えた適度な表示になり、データ放送や字幕を生かした視聴が可能になる。
一方のNOTTVはワンセグよりも解像度が高く、リアルタイム型放送は720×480ピクセルとワンセグの10倍、シフトタイム(蓄積)型では解像度を配信側が自由に決められるので、美しい映像が大画面で楽しみたければ、NOTTVも積極的に活用したい。
また残業で帰りが遅くなっても、ワンセグを録画しておけば地下鉄の中でも視聴が可能。NOTTVはリアルタイム型の番組は録画できないのが残念だが、シフトタイム型はmicroSDへ保存するので、こちらも地下鉄など電波が届かない場所でも楽しめる。
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