“遊べる”お手軽タブレット「AQUOS PAD SHT21」はこう使え！：IGZO、軽量、防水だから利用シーンが広い（3/3 ページ）

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高速で広いエリアに対応　4G LTEでガンガンWebをチェック

　AQUOS PADはauの4G LTEに対応したタブレットだ。タブレットはWi-Fiモデルも人気だが、7インチタブレットでは持ち歩くことが多いはず。携帯電話回線に対応していたほうが圧倒的に便利で、使う機会も多い。とくにタブレットではスマートフォン以上に高速・大容量な通信であるLTEを使えることがカギとなる。というのも、大画面ゆえに高精細な地図を見たい、動画を見たい、Webサイトを見たい、といった、通信速度が遅いと快適に使えないサービスの利用欲求が高くなるからだ。またビジネスシーンであれば、スマートフォンでは添付書類の概要を確認するレベルだったが、タブレットでなら、書類全体を表示しながら内容を確認する、といった使い方もしたくなるだろう。この際も書類をダウンロード・アップロードするのに高速通信のほうが待ち時間が短くて済む。

　KDDIの4G LTEは、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsをうたっているが、これは規格上の理論値。そこで、実際の通信速度はどのくらいなのか、改めてテストしてみた。すでに4G LTEに対応したスマートフォンが発売されているため、回線を利用している人はサービス開始当初より増えているだろうが、はたして実測値はどの程度か。

　計測したのは平日の昼間。とくに通信速度を求められるのが混雑している大規模な駅周辺と考え、JR東日本の2011年乗降客数でベスト3である、東京都内の新宿、池袋、渋谷の3駅、そして都内だけでなく、4位に入った神奈川県の横浜駅、8位の埼玉県の大宮駅も計測場所として選んだ。いずれの駅も駅前の開けた場所でテストを行った。新宿駅の場合は西口が地下にあるため、その上にある小田急の西口前で計測を行っている。

　計測アプリはRBB Today SPEED TEST。3回計測し平均値を出している。その結果は以下の通りだ。

RBB Today SPEED TESTで計測したau 4G LTEでの通信速度

	平均（下り/上り）	最大（下り/上り）
横浜駅西口	29.41Mbps／13.48Mbps	30.24Mbps／15.91Mbps
渋谷駅ハチ公前	21.27Mbps／5.71Mbps	23.5Mbps／6.24Mbps
新宿駅西口	31.92Mbps／14.43Mbps	37.45Mbps／14.91Mbps
池袋駅東口	37.06Mbps／15.22Mbps	38.72Mbps／15.59Mbps
大宮駅西口	31.27Mbps／10.3Mbps	32.83Mbps／11.09Mbps

左上から横浜、渋谷、新宿でのテスト結果

左が池袋、右は大宮でのスピード

　サービスが本格的に始まり、対応端末が発売されているなか利用者も増えているはずだが、全体平均では下りが30.19Mbps、上りは11.83Mbps。非常に満足できるスピードだ。とくに乗降客数1、2位の新宿、池袋で37Mbps、38Mbpsの速度が出ているのだから驚きだ。一方でほかの駅と比べ、若干結果が奮わなかったのが渋谷駅だが、それでも下り21Mbps、上りも5Mbpsを超えているのだから、LTEに対応していない端末と比べると雲泥の差と言える。

高性能カメラ、家電連携、テザリング、ワンセグ、NFC　充実の機能が嬉しい

　ほかにもカメラはノイズを抑え、明るく撮れる裏面照射型CMOSセンサーを採用した約808万画素のメインカメラと、約31万画素のサブカメラを搭載。画像処理エンジンはシャープの「ProPix」。約0.4秒で起動するON速起動や、約0.3秒の撮影間隔である連撮モードがある。フルHD動画の撮影にも対応するなど、タブレットではあるがカメラに妥協をしていない。

　また、液晶テレビAQUOSやAQUOSブルーレイと簡単に連携できるスマートファミリンク、AQUOS PADの画面をHDMI端子を備えるテレビに映せるMHL、Wi-Fiを使ったワイヤレスプリントにも対応し、4G LTEを使ったWi-Fiテザリングは、携帯型ゲーム機やノートPCなどと最大10台の同時接続が可能だ。ワンセグとNFCにも対応し、スリムなタブレットだが多くの機能を使えることで、これもまた利用シーンを広げることだろう。

　今後、日本で7インチタブレットというカテゴリーが一気に広がるのは間違いないが、IGZOディスプレイという、他のタブレットにない優れた技術に加え、多機能かつ携帯性も抜群のAQUOS PADは、利用シーンを選ばないことから、幅広い生活シーンで満足度が高い一台になるのではないだろうか。