徹底検証――「AQUOS PHONE EX SH-04E」はどこまで“高性能”?(1/2 ページ)

その優しい外見とは裏腹に、高いスペックを持つ「AQUOS PHONE EX SH-04E」。だが「スペックが高い=高性能」とは限らない。そこで、バッテリーの持ちや、カメラ起動の速さ、そしてベンチマークテストの結果などから、SH-04Eの性能をチェックした。

» 2013年02月01日 09時30分 公開
[PR/ITmedia]
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 AQUOS PHONEシリーズの最新モデルである「AQUOS PHONE EX SH-04E」は、女性をメインターゲットにし、使いやすさや持ちやすさを追求しながら、スペックの高さも光るスマートフォンだ。従来、使いやすさ重視を掲げるスマートフォンはスペックを抑えたものが多かったが、AQUOS PHONE EXは4.5インチHD液晶にクアッドコアCPUを搭載し、カメラも「トリプル手ブレ対策」対応の13.1Mピクセルだ。とはいえ、その実力はスペックからは実感しにくい。そこでさまざまな機能を試し、その性能を数値化してみた。

photo 「AQUOS PHONE EX SH-04E」。ボディカラーはWhite、Black、Pink

YouTubeの動画を連続で何時間再生できる?

 スマートフォンで常に重視されているのがスタミナ。大画面で高機能になれば、それだけ消費電力も増す。便利になるほどスマートフォンを使う時間が長くなり、大容量のバッテリーが必要になる。しかし大容量のバッテリーを搭載すれば本体のサイズも大きく、重くなる。そこで、どんな省エネ技術を使えるかが、最近のスマートフォンに求められつつある。

 ではAQUOS PHONE EXはどうか。2000mAhのバッテリーを搭載し、バッテリーの容量はかなり大きめ。例えば約1年前のモデルであるAQUOS PHONE SH-01Dは1520mAhだ。持ちやすさを重視したAQUOS PHONE EX SH-04Eが2000mAhも搭載しているのは嬉しい進化といえる。ただし、より大きなバッテリーを積んだモデルもある。そこで重要になるのは、単純なバッテリー容量以外でいかに消費電力を抑えるか。AQUOS PHONE EXはディスプレイに「S-CG Silicon液晶システム」を採用している。このシステムでは、液晶パネルの透過率向上やバックライトコントロール処理により、明るい表示と省電力化を両立させている。また、液晶システム内に表示専用のメモリを搭載することで、静止画表示の際にCPUの画像伝送を停止でき、システム全体で省エネを図れる。

 さらにシャープ独自の省エネ機能「エコ技」もある。エコ技は「標準」「技あり」「お助け」の3モードを用意し、通常は「標準」だが、「技あり」にすることで、使い勝手をキープしながら消費電力を抑えられる。また、少しでも長くバッテリーを持たせたい非常時には「お助け」モードにすることで、可能な限りバッテリーを長持ちさせる設定に変えられる。

 では、AQUOS PHONE EXは実際に使うとどれだけスタミナがあるのか?

 まず試してみたのがYouTubeの連続視聴だ。バッテリーがなくなるまで再生し続けたら、何時間見ることができるのかを確認した。設定環境は以下の通りにした。

  • Xiエリア(アンテナが4本中3本というケースが多い)にある屋内にて静止状態で測定。
  • 明るさ、音量は中くらいに固定(エコ技「標準」モード時)。
  • YouTubeの再生にはアプリ「PVSTAR」を使う。
  • 約10分の動画を横画面でリピート再生する。
  • バッテリー残量100%から開始。
  • バッテリーの消費経過を測定する「Battery Mix」アプリを使用。

 さらにこの方法を「エコ技」の「技あり」モードでも試してみた。

photo YouTubeをリピート再生した

 さっそく結果を見ていこう。まずはエコ技の「標準」モード時。これは約7時間再生し続けたところでバッテリーが切れた。「通信を続ける」「画面が動き続ける」「音が鳴る」といった、いわばフルに使い続ける状態でも約7時間連続で使えたので、スタミナは十分と言えるだろう。

 さらにエコ技の「技あり」モード時には、約1時間30分もスタミナが伸び、約8時間30分の連続再生が可能だった。「技あり」にすると、本来は画面の点灯時間が短くなるのだが、今回は動画を視聴し続けるため、点灯し続けた。それでも約1時間30分もスタミナが増した。動画以外の使い方――例えばブラウザを使う、メールやTwitter、Facebookを見るといった場合にはさらにスタミナが伸びるのは間違いない。

photophoto Battery Mixに記録されたバッテリー残量の推移。左が「標準」モード、右が「技あり」モード時。若干アプリの表示と再生時間にずれがあり、残量1%になってからグラフが横の表示になっているが、このときも動画は再生している
photo 「おまかせアルバム」から静止画を1枚選び、これを表示し続けた

 次に試したのが「静止画表示」の場合。前述したように、S-CG Silicon液晶システムでは、特に静止画を表示した際に消費電力を抑えられる。上記のYouTubeの動画では、通常時なら1時間に約14%、「技あり」時でも1時間に約12.5%のバッテリー消費があったが、静止画表示ならもっと消費が抑えられるはずだ。

 今回の設定環境は以下の通り。この方法でも「エコ技」の「技あり」モードを試している。

  • YouTubeテストと同じくXiエリアの屋内で連続2時間測定。
  • 静止画は景色の写真を「おまかせアルバム」から表示。
  • バッテリー残量100%から開始。
  • バッテリーの消費経過を測定する「Battery Mix」アプリを使用。

 それぞれの2時間後の結果は以下の通りだ。

 静止画表示の場合、バッテリーの消費はとても緩やかだ。標準時でも2時間で14%減の残量86%。1時間あたりのバッテリー消費は約7%。技ありモード時は残量89%、1時間あたりの消費は約5.5%。動画と比べるとバッテリー消費は2分の1程度で済んでいる。

photophoto 2時間の静止画表示テストでは、バックライト点灯が30分までのため、30分経過ごとに筆者が再点灯させている(「Bright Keep」はオフ)。そのため、少し対応が遅れたところは、画面下部の「Display」のバーが途切れている

カメラの起動時間、ON速0.4秒は可能か?

 続いてチェックしたのが、カメラの起動時間だ。AQUOS PHONE EXのカメラは1310万画素の裏面照射型CMOSカメラ、光学式手ブレ補正を搭載し、電子式手ブレ軽減と音声シャッター“Voice Shot”を含む「トリプル手ブレ対策」を用意。ブレやすい暗所での撮影も得意だ。画像処理エンジン「ProPix」のおかげでノイズも少なく、高い色再現性を実現し、キレイに撮れることは間違いない。

 しかしそもそも「一瞬のチャンスを確実に撮る」には、キレイな写真が撮れることはもちろん、素早くカメラが起動することも重要だ。シャッターチャンスを逃してしまっては意味がない。AQUOS PHONE EXは最速で約0.4秒の起動(ON速起動)を実現しているが、これはシャープが測定した結果の数字。本当に実際の利用でも「約0.4秒」で起動できるのだろうか。そこで、カメラの起動時間をストップウォッチで計測してみることにした。

 ここでの設定環境は以下の通り。

  • まず事前にカメラを起動しておき、Feel UXの「ウェルカムシート(ロック解除画面)」の表示に切り替える。
  • ウェルカムシートのカメラアイコンをタップし(計測開始)、シャッターボタンが表示されるまでの時間を、ストップウォッチで計る。
  • もう1つ「カメラウィジェット」として「SHカメラ」というウィジェットがあるので、これをウィジェットシートに貼り、こちらからの起動時間もチェックした(押すボタンは「連撮」)。
  • 以上の方法で5回計測する。

 ストップウォッチの計測結果は以下の通り。

カメラの起動速度
ウェルカムシートを使用 SHカメラウィジェットを使用
シャッターボタンの表示 撮影画面全体の表示 シャッターボタンの表示 撮影画面全体の表示
1回目 0.42秒 1.30秒 0.46秒 1.36秒
2回目 0.45秒 1.25秒 0.42秒 1.29秒
3回目 0.42秒 1.18秒 0.45秒 1.34秒
4回目 0.50秒 1.24秒 0.48秒 1.21秒
5回目 0.45秒 1.27秒 0.45秒 1.29秒
平均 約0.45秒 約1.25秒 約0.45秒 約1.3秒

 ストップウォッチを押すタイミングに限界はあるものの、画面にシャッターボタン(カメラアイコン)は約0.4秒で表示された。ロック解除やウィジェットのタップを行い、ほとんど間を置かずにシャッターボタンが表示される、と考えてよい。ただし撮影画面全体が表示されるまでには若干間があり、こちらは1秒ほどかかる。

 このように誰でも「ON速」を体験することができる。ただしカメラを起動していない状態(初めてのカメラ起動時)では起動時間が1秒台になるので、シャッターチャンスをものにしたいのなら、カメラを一度は起動させておこう。

photophoto 左手でストップウォッチのボタンを、右手でカメラアイコンを押す。「見てから押す」だとどうしてもストップウォッチを押すタイミングが遅れてしまった。左の写真がウェルカムシート、右の写真がウィジェットの「SHカメラ」
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年2月14日

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