イー・モバイルから待望のLTE対応スマートフォン「STREAM X(GL07S)」が発売された。高速通信などスペックの高さも気になるが、なにより月々3880円という魅力的なランニングコストが特徴だ。
イー・モバイルのスマートフォンラインアップに、待望の「LTE」モデルが登場した。3月7日に発売されたHuawei製の「STREAM X(GL07S)」(以下、STREAM X)は、LTE通信規格「UE Category4※1※2」に対応。高速データ通信「EMOBILE LTE※2」対応で、動画閲覧も大容量データのダウンロードも快適だ。
さらにSTREAM Xの発売に合わせて、コストパフォーマンスに優れたLTE対応スマートフォン専用の料金プラン「LTE電話プラン」も用意された。STREAM Xとは一体どんなスマートフォンなのか、そして気になる料金、特にランニングコストはどれだけおトクに使えるのか? 詳しく調べてみた。
まずは料金を詳しく見ていこう。STREAM Xは、「LTE電話プラン(にねん)」および「データ通信タイプ(データ定額5)」に加入し、「LTEスマホ割※3」を適用した場合、月々の支払額3880円※4で利用できる。
LTE電話プラン(にねん)の通話料は30秒18.9円と安いのが魅力。またイー・モバイル同士なら、24時間いくら話しても通話は無料※5となる。これも他社では1〜21時だけ、という条件付の場合が多く、またオプション料金が発生するケースもある。イー・モバイルならそういった制約や条件が無いことを覚えておきたい。
データ通信は月5Gバイトまで速度制限なしで利用できる。他社のLTE向けパケット料金には、月5985円で7Gバイト、または月4935円で3Gバイトというものがあるが、料金の安さと使えるデータ量のバランスならイー・モバイルのプランが優れていると言える。
また他社の料金プランではインターネット接続料(ISP料金)が別途必要になるが、STREAM Xなら必要ナシ。テザリング料金もずっと無料で、他社のように“本当は月525円だけど2年間だけ0円に”というような期間限定の割引もない。
5Gバイトのデータ量がどれくらい使えるのかというと、イー・モバイルのサイトによれば毎日Webページを100ページ閲覧し、メールを50通受信し、5分弱の動画を毎日3本見て、4分の楽曲を毎日6曲ダウンロードし続けると、30日で約5Gバイトになるという。もちろん映画や大容量のゲームアプリをインストールするとデータ量は変わるが、それでも十分なデータ量と言えるのではないだろうか。なお月5Gバイトを超えると通信速度が128kbpsに制限されるが、月2625円の追加オプションに加入すると速度制限を解除でき、その後のデータ通信量に制限はなくなる。他社の場合、上限を超えたら一定の容量ごとに追加料金を支払う方式のため、この点もイー・モバイルならではといえるだろう。
またSTREAM Xなら、月1400円の「通話定額オプション」をプラスすることもできる。これは、他社携帯電話・PHS・固定電話(IP電話含む)への1回あたり10分以内の国内通話が月300回まで無料となるサービスだ。実は他社のLTEスマートフォンには、こうした通話定額オプションのような「通話し放題」のサービスは現時点で用意されていない。イー・モバイル以外のケータイやスマートフォン、一般固定電話への通話を頻繁に利用する人には、このオプションはかなり魅力的なものと言える。
ここまで述べたことを表にまとめてみた。比較しているA社とB社は、LTE対応のスマートフォンを販売しているケータイ会社だ。料金ラインアップのなかでもっともリーズナブルに利用できるプランを選択している。
通信事業者 | イー・モバイル | A社 | B社 |
---|---|---|---|
基本使用料(2年契約) | 月980円 プラン名:「LTE電話プラン(にねん)」 |
月780円 | 月980円 |
データ通信料 | 月3880円 「データ定額5」 |
月4935円 | 月5985円 |
データ量制限 | 5Gバイトまで | 3Gバイトまで | 7Gバイトまで |
基本使用料とデータ通信料のセット割引 | −月980円 「LTEスマホ割」 |
特になし | |
インターネット接続料 | 0円 | 月315円 | |
テザリング使用料 | 0円 | 0円 | 月525円(2年間0円) |
通話料金 | 30秒18.9円 | 30秒21円 | |
同一キャリア内での無料通話 | イー・モバイル同士なら24時間可能 | なし (A社同士の無料通話を月700円で提供) |
B社同士なら1〜21時に限り可能 |
上記のランニングコスト | 月々3880円+通話料 | 月々6030円+通話料 | 月々7280円+通話料+α |
2013年3月15日現在。ITMedia Mobile調べ。新規契約した場合の料金ラインアップのなかでもっともリーズナブルに利用できるプランを選択 |
ランニングコストの内訳としては、基本使用料とインターネット接続料、そしてデータ通信料がかかる。テザリングの使用料はA社は0円、またB社は2年間は無料でそれ以降は有料というパターンだ。B社の合計額に「+α」とあるのは、テザリングの割引が終了した場合を想定している。
イー・モバイルの安さが際立っているが、これにスマホの本体価格が加わることを忘れてはならない。STREAM Xの本体価格自体は同社のオンラインストアでは4万円台と各社の人気機種と比べても一段とリーズナブル。さらに「バリュースタイル」と呼ばれる購入スタイルが導入され、一括支払いと24回の分割払いを選べるほか毎月通信料を割り引く「月額割引」が発生する。STREAM Xの場合、この割引は月々最大1750円になり、これを加味した「実質価格」はなんと0円。つまり端末のコストを考慮しても、なんと月々3880円※4でSTREAM Xが使えるというわけだ。
月々3880円で使える「STREAM X」は一体どんなスマートフォンなのか、スペックや機能に注目してみたい。
まずはなんといっても重要な「EMOBILE LTE※2」のサービスエリアについてチェックしよう。このサービスは2012年3月15日にスタートした。2013年3月末時点の人口カバー率※6は全国の政令指定都市と全県庁所在地の90%、9月末には99%を目指している。サービスエリアの詳細はイー・モバイルのサイトで確認できるのでチェックして欲しい。
なお今夏には、ソフトバンクモバイルが提供する「SoftBank 3G」のエリアにも対応することがアナウンスされている。今後は高速になるだけでなく、つながるエリアもさらに広がる予定だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年4月24日