1都8県日本縦断「4G LTE」快適の旅!プラチナバンド、侮りがたし(1/2 ページ)

auの「4G LTE」は、“電波が届きやすい”800MHz帯の4G LTEも採用している。都市部でも観光地でも“つながりやすい”auの4G LTEを1都8県で試してみた。

» 2013年09月13日 13時00分 公開
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そもそも「LTE」とは?

各社が導入している通信規格「LTE」。現在の“つながりやすさ”競争の主戦場だ

 このところ、日本では従来の携帯電話(ケータイ)からスマートフォンに乗り換えるユーザーが急増している。スマートフォンでは、Webページへのアクセスやメール、SNS、リアルタイムコミュニケーションなどでデータ通信を利用する回数が非常に多くなる。その影響から、スマートフォンが“つながりにくい”と感じる機会も増えてきた。その典型的な理由がデータの送受信に時間がかかる、というものだ。

 この現象は、駅やイベント、レジャースポットなど、人が密集しやすい場所で特に起こりやすい。その一番の原因は、データ通信を利用する機会が多いスマートフォンが1つのエリアに多く集まり、一斉に通信しようとすることが挙げられる。

 いかに“つながりやすい”通信を実現できるか。それが、スマートフォン時代の携帯電話事業者に求められている重要課題の1つだ。

 そんな中、「LTE」という言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えている。LTEは「Long Term Evolution」の略称で、これまでの第三世代携帯電話(3G)規格を長い期間に渡って着実に進歩させて、より快適な通信を実現しようという通信規格だ。3Gと比較すると、(1)より多くのユーザーが同時に通信できること、(2)より高速に通信できること、(3)接続の遅れが軽減できることが特徴だ。スマートフォンのつながりやすさを向上する上で、大切な技術といえる。日本では2010年末からサービスが始まり、2012年までに各携帯電話事業者が導入を完了した。2013年9月現在、各事業者が日々、さまざまな方法で“つながりやすさ”をアピールをしている。

「auの4G LTE」の“強み”とは

非常にシンプルなロゴに、さまざまな可能性を秘めたauの4G LTE

 KDDIと沖縄セルラー電話が展開するauでは、「4G LTE」という名称でLTE通信サービスを2012年9月から提供している。KDDIの2013年夏モデルで登場した4G LTE対応スマートフォンでは、下り最大100Mbps/上り最大15Mbpsで通信できる。最大通信速度はあくまでも理論値だが、受信速度は光ファイバーと同等レベルになっている。また、今後は下り最大150Mbpsへの高速化も計画しているとのことだ。(※本サービスはLTEエリア内におけるベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術上の最大値であり実使用速度を示すものではありません。エリア内であってもお客様のご利用環境、回線の状況により大幅に低下する場合があります)

 ただ、速度面であれば、競合するほかのLTEにも同様に高速化の計画があるので、差別化の要素としては特に突出しているわけではない。では、auの4G LTEはほかのLTEと何が違うのか。それは、「800MHz帯の電波をメイン」に運用している点にある。この電波帯域は「プラチナバンド」とも呼ばれている。

 携帯電話を含めたモバイル通信サービスで使われる1.7〜2.5GHz帯の電波と比較して電波の衰え(減衰)が少ない。1つの基地局でより広い範囲をエリアにするときや建物の奥に電波を届かせたいときに有利だ。そのため、1.7GHz帯、あるいは、2.1GHz帯をLTEのメイン帯域にしているほかのキャリアと比較すると、auの4G LTEはより広い範囲でLTEによる通信を利用できる。

 一方、広い範囲をカバーするということは、その分多くのユーザーが1つの基地局に集まりやすいことにもなる。より多くのユーザーが同時通信できる4G LTEとはいえ、多くユーザーが集まると通信速度が落ち込むことは避けられない。そこで、KDDIでは、プラチナバンド(800MHz帯)対応LTEと重ねるようにして1.5GHz帯、または、2.1GHz帯でもLTEエリアを構築したり、狭い範囲を細かくカバーする「ピコセル」基地局を採用したり、最近では地下鉄を始めとするトンネル内でのエリア化も進めたりすることで、つながりの“穴”が生じないように工夫している。

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 KDDIが取り扱いを明らかにした「あの話題のスマホ」をはじめ、これから発売されるスマートフォンは、多くが4G LTEに対応している模様だ。プラチナバンド(800MHz帯)も含む4G LTEにも対応したことで、一気に実人口カバー率97パーセントのエリアでLTEによるデータ通信が利用できるようになった(2013年8月時点)。

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auの4G LTEを1都8県で実力チェック

今回計測に利用した「Xperia UL SOL22」(写真)はau 4G LTEが対応する周波数帯のすべてに対応していて、“真の”実力を測るのに適任だ

 プラチナバンド(800MHz帯)対応4G LTEをはじめとして、auの4G LTEでは、つながりやすさを重視する。その実力を確かめるべく、東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、山梨県で、それぞれ3カ所の測定ポイントを選定し、実地で通信速度のチェックを行った。利用したauスマートフォンは「Xperia UL SOL22」、通信速度測定に利用したのはイードの「RBB TODAY SPEED TEST」アプリだ。現地に到着後、5回ずつ通信速度を計測し、その平均値を掲載している。(「Xperia」はSony Mobile Communications ABの商標または登録商標です)

今回、4G LTEの通信速度測定を行ったポイント。アイコンにマウスカーソルとあわせると、地点名と測定データを表示する

 RBB TODAY SPEED TESTで測定するのは、テスト用のサーバからデータを受信する「下り速度」とデータを送信する「上り速度」、そして、サーバに向けてスマートフォンからデータを送信してその受信応答が戻ってくるまでの時間を示す「PING」だ。下り速度と上り速度の値は大きいほどデータ通信が高速で快適であることを示しており、PINGは値が小さいほどデータ通信が高速で行えることを示している。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年9月30日