2014年春に発売されたコンパクトスマホ「AQUOS SERIE mini」が、グレードアップして帰ってきた。「SHV31」はauのVoLTEに対応するほか、エモパーにも対応。カメラや便利機能も進化している。その魅力をレビューしよう。
端末の大画面化が進む中、コンスタントに高い評価を受け続けている端末がある。4インチクラスのコンパクトモデルだ。2014年春モデルとして登場した「AQUOS SERIE mini SHL24」は、ボディは約63(幅)×124(高さ)×9.9(奥行き)ミリという手のひらサイズにもかかわらず、ディスプレイには4.5インチのIGZO、さらに三辺狭額縁のEDGESTを採用。持ちやすさ、見やすさに加え、充実した基本スペックでコンパクトサイズを求めるファンを魅了した。
そして2015年春、このAQUOS SERIE miniに待望の新モデル「SHV31」が登場。どんなところが変わったのだろうか。さっそくチェックしてみよう。
まずはSHL24とSHV31の基本性能を比較してみよう。
AQUOS SERIE mini SHL24 | AQUOS SERIE mini SHV31 | |
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OS | Android 4.2 | Android 4.4 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon MSM8974/2.2GHzクアッドコア | Qualcomm Snapdragon MSM8974AB/2.3GHzクアッドコア |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約63×124×9.9ミリ | 約63×124×9.9ミリ |
重量 | 約115グラム | 約118グラム |
メインメモリ | 約2Gバイト | |
ストレージ | 約16Gバイト | |
ディスプレイ | 約4.5インチフルHD IGZO | |
解像度 | 1080×1920ピクセル | |
バッテリー容量 | 2120mAh | |
メインカメラ | 有効約1310万画素CMOS | |
インカメラ | 有効約120万画素 | |
静止画最大撮影サイズ | 4128×3096ピクセル | |
動画最大撮影サイズ | 1920×1080ピクセル | 3840×2160ピクセル |
防水 | IPX5/7 | |
通信サービス | 4G LTE/3G | VoLTE/4G LTE |
OSやCPUにはハイエンドモデル同等のものが採用されており、今回のSHV31でも妥協のない基本スペックを備えていることが分かる。また、スペック表では一見SHL24と同等に見えるディスプレイにおいても、SHV31では新たに「PureLED」バックライトを採用することで、より美しい発色と明るい表示が可能となっているなど、コンパクトサイズを維持しつつSHL24から確実な進化を遂げている。
見た目における最初のインパクトといえば、やはりそのサイズ感だ。約63(幅)×124(高さ)×9.9(奥行き)ミリという女性の手にもすっぽりとなじむサイズなのに、画面は三辺狭額縁のEDGESTデザインによって約4.5インチを確保。解像度はフルHD(1080×1920ピクセル)なので、コンテンツだけでなく、地図も見やすい。
背面のラウンドフォルムのおかげで、手のひらのフィット感も抜群だ。手にした瞬間、緊張がほぐれるような気持ちになれるのだから不思議だ。確かにあらゆるものが見やすい大画面は便利だが、どこか無理をして、自分を納得させている部分も否定はできない。その点、SHV31は軽く、手に素直なサイズを実現しているといっていいだろう。
手の中に収まるボディだが、デザインにはこだわりが見られる。音量キーが物理キーに変わり、操作しやすくなった。しかもボタンをボディと同じ色で統一するという配慮も見られる。電源キーの側面やカメラリング、さらにはイヤホンジャックの側面がキラッと輝くのもポイント。ちょっと動かすたびに、さりげない高級感を感じられる仕上がりとなっている。
ストラップホールがしっかり用意されている点も評価したい。シャープのスマートフォンはもともと持ちやすさに定評はあるが、やはり手に持つものには落下の危険が伴う。ストラップを付けられると安心できる。また、ストラップは端末に個性をプラスできる貴重な部分。特に女性にはうれしい配慮といえる。
シャープ製端末の定番機能といえる存在になってきた「グリップマジック」も、バッチリ対応している。
「グリップマジック」とは、電源キーを押さずに本体を握るだけで、側面のセンサーにより画面のオン/オフが可能になったり、着信音のコントロールや音量調整、着信確認、画面回転の抑止などが可能になるというもの。コンパクトなSHV31は電源キーに指が届かないといったことはないのだが、握るだけで日時を確認できるので、慣れてしまうと手放せなくなる機能の1つだ。
中でも使っているとじわじわとありがたみが増してくるのが、着信時に端末を持つまで相手の名前を表示しない機能。テーブルの上に置いたスマホは、周りの人の目にさらされやすい。持つまで相手の名前は分からないから、誰からの電話か見られたくないという方にはぴったりだろう。
持つだけで、着信音を抑えられる機能も要チェック。本体を握るだけで着信音を最少にし、かつバイブに変更できるので、知っておいて損はない。電話に出られない場面での着信にも慌てずにすむだろう。
いずれも購入時はオフになっているので、オンにしておくとスマホライフが快適になること間違いなしだ。
4.5インチとはいえ、画面の隅まで指が届かない方もいるだろう。そんな片手操作にこだわりたい方のためのサポート機能も充実している。
例えば、「画面縮小モード」では、画面下部を左右どちらかになぞると、4.5インチの画面がさらに縮小されて、なぞった方向に寄せられる。画面の中で画面が縮小するというのは少々奇妙な光景だが、おかげで文字入力の際に指が届きやすくなる。しかもサイズや位置は任意で調整できる。
画面下部に並ぶホームをはじめとした4つのアイコンの間隔を狭くできる「ナビゲーションキー間隔調整」や、ソフトウェアキーボードとロックNo.入力キーを左右に寄せる機能も追加された。「ナビゲーションキー間隔調整」は「設定」で、「キーボード幅寄せ」は表示中のキーボードの「設定」から、「ロックNo.入力キー左右寄せ」はロック画面表示中の矢印ボタンから変更できる。片手操作にこだわりたい方は、端末の購入時に利き手に合わせて設定しておくと気持ちよく使えるだろう。
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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2015年2月2日