え、日本語入力アプリなのにスタンプが作れる? 「Simeji」の“クリエイティブ”な機能に迫る

日本語入力アプリとしては珍しくスタンプが作成できる「Simeji」。なぜお絵かき機能を設けたのか、さらに投稿してほかのユーザーと共有できるサービスの狙いを聞いた。

» 2016年06月21日 10時00分 公開
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 日本語入力アプリ「Simeji」には、文字や顔文字だけでなく、画像を入力できる「Simejiスタンプ」という機能がある。

SimejiSimeji Simejiのスタンプ機能。「みつける」メニューなどから、ユーザーが投稿したスタンプを探して、さまざまなアプリで利用できる

 例えばLINEのスタンプはLINEのトーク内でしか使えないが、Simejiは文字入力アプリなので、スタンプの様な画像を送れるアプリであれば、LINEだけでなくFacebook、Twitterなどアプリの垣根を越えて使える――というわけだ。

 しかも、自分で作ったスタンプを投稿し、他のユーザーと共有して使うこともできる。どうして日本語入力アプリにこのような機能が搭載されたのか、プロダクト事業部の高橋仁美氏に背景や狙いを聞いた。

Simeji バイドゥ プロダクト事業部の高橋仁美氏

日本語入力アプリなのにスタンプを作成・投稿できるワケ

――(聞き手、ITmedia Mobile) Simejiはスタンプを作成して共有できますが、日本語入力アプリとしてはかなり珍しい機能ですね。導入のきっかけを教えてください。

高橋氏 実は「みんなの辞書」という機能が発端なのです。Simejiユーザーが単語の読みと変換結果を登録できる機能で、運営が審査した後、クラウド超変換をオンにしていると、ほかのユーザーも投稿された単語が使えるようになります。

 当初は顔文字の投稿が特に多かったですね。運営側もテーマを設けてさまざまな顔文字を募集するキャンペーンを行っていました。

Simeji Simejiのユーザー辞書に単語を登録すると、「みんなの辞書にも登録」から運営側にクラウド辞書への登録を申請できる

―― なるほど、確かに「みんなの辞書」はユーザー参加の機能ですね。顔文字というのも、現在のスタンプに通じるものを感じます。ただ画像そのものとなると、日本語入力アプリに求められる機能とはちょっと違うような気もします。

高橋氏 最近、Instagramなど画像を介したコミュニケーションが人気です。そこでSimejiも、画像を取り入れたサービスやコンテンツを作れないか? ということで導入しました。その後、試行錯誤があって、スタンプの作成・投稿機能も実装しました。

 例えば顔文字は歴史が古いですし、ケータイでは絵文字が、また5年くらい前にLINEでスタンプが登場しました。今は海外でGIFアニメを使った新しいコミュニケーションの形が登場してきています。

 Simejiには「コミュニケーションをサポートする」という大きなコンセプトがありますので、その意味でスタンプ機能の搭載は自然な流れかなと思います。また、Webサービスでユーザー投稿は普通のことですが、IMEのユーザー投稿コンテンツという組み合わせはあまりないので、Simejiとしてもチャレンジになると考えました。

―― もともとSimejiは顔文字やアスキーアートが充実していましたね。それが土台になっているのでしょうか。

高橋氏 最近の若い人は、文字を打たず、スタンプで気持ちを表す人が大変多いです。Simejiは文字を入力するツールとしてスタートしていますが、気持ちを伝えるツールとして画像を取り入れる方がいいのでは、という考えがありました。

―― 実際にスタンプが使われる頻度は高いですか?

高橋氏 高いです。当初はプライベートなやりとりで使われることを想定していましたが、TwitterなどオープンなSNSで、ネタや受けを狙っても使われています。それは予想外でした。

―― LINEのスタンプはLINEの中でしか使えませんが、Simejiのスタンプはどこでも使えますから、そのような使われ方もするのでしょうね。

GIFアニメのスタンプも充実!

―― 文字からスタンプ(画像)に進化しましたが、次は動画という考え方もできます。GIFアニメを使ったコミュニケーションが盛り上がっているというお話ですが、動くスタンプからさらに動画へ、ますますリッチになっていくのでしょうか。

高橋氏 そうですね、基本的にユーザーが求めているものを提供したいと思っています。実は、ごく最近のバージョンアップで、GIFアニメのスタンプが使えるようになっています。GIF作品の投稿・共有・検索サービスの「GIFMAGAZINE」さんと連携して、コンテンツを少しいただいて提供しています。GIFアニメもスタンプと同様に、お気に入りを付けたり、タグで見つけたり、共有したりできます。

Simeji Simejiアプリの「みつける」メニューでは、スタンプ同様、GIFアニメも探して利用できる

―― ユーザーが作れるスタンプもGIFアニメに対応しているのですか?

高橋氏 それはまだ対応していませんが、今後、対応していきたいとは思っています。

下手だってOK。でもセミプロ作品を求む!

―― 今後の展開はどう考えているのでしょうか。

高橋氏 セミプロの方が描いたような、クオリティーが高いスタンプが欲しいという気持ちはあります。

―― セミプロや同人作家の方に作って投稿してもらえると、コンテンツに厚さが出ますね。

高橋氏 お気に入り登録数が数字で見えるので、モチベーションになるとは思います。運営側も投稿者の満足度を高めることが、今後、大切になってくると思います。Simejiスタンプで有名になる人が出てきてくれるとうれしいですね。

SimejiSimeji キーボードから手書き機能を呼び出し、スタンプを自作できる(写真=左)。Simejiアプリの「みつける」メニューでは、スタンプのお気に入り登録数やコメントなどを確認できる。スタンプの投稿やコメントの投稿にはアカウント登録とログインが必要

―― スタンプをリクエストしたり、投稿した人同士で評価したり、スタンプ作成のコツを共有したりといったコミュニケーションはできるのでしょうか。

高橋氏 5月23日にコメント機能が新しく実装されました。投稿した人と、それを使おうとしている人とで、ほのぼのとしたやりとりが見られます。これも投稿した人の満足度を上げる要因の1つになると期待しています。

友達を招待するともらえる限定コンテンツも

高橋氏 最近、友達招待機能も強化されました。友達が招待コードを入れてSimejiをダウンロードすると、招待機能を使ったときだけの特典がもらえます。オリジナルのフリックデザインやきせかえデザイン、プレミアムサービス、広告非表示無料体験などがもらえます。

Simeji 友達招待機能が強化され、オリジナルのフリックデザインやきせかえデザイン、プレミアムサービスの体験、広告非表示無料体験(iOSのみ)が選べるようになった

―― フリックデザインって何ですか?

高橋氏 フリックするときに出てくる文字の背景のことです。色やデザインを変えられます。例えば文字の先に花やプリンが出てきます。このタイプは友達招待機能を使わないともらえないデザインですね。

―― 面白い機能ですね。でも、どういうメリットがあるのでしょうか(笑)。

Simeji 肉球のフリックデザインに変更した様子

高橋氏 そこを替えられるらしいという話だったので、じゃあやろう、みたいな感じで実装しました。字は絶対読みにくくなりますが(笑)。Twitter上で結構、話題になりました。

―― ユーザーによっては、“痛キーボード”といいますか、好きなキャラクターでまとめてカスタマイズできる可能性もありますね。日本語入力アプリとは思えぬ多機能ぶりですね。

高橋氏 これからもいろいろな新機能を追加していきますので、ぜひご期待ください。



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提供:バイドゥ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年7月6日

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