先述の通り、F-01Kは指紋認証に対応している。電源キーとセンサーが一体化しているので、スリープ解除からロック解除までシームレスに行えるので非常に便利だ。
一方、F-01Kは虹彩認証「Iris Passport(アイリスパスポート)」も引き続き搭載している。赤外線カメラで両目(※)の虹彩パターンを読み取る虹彩認証は、見つめるだけで認証が完了する。その時間は最短で1秒未満だ。画面のダブルタップでスリープを解除する「タッチでON」を有効にすればスッとロックを解除できる。
※ 通常は両目の虹彩を登録して認証しますが、片目の虹彩を登録して認証する設定も可能です。ただし、両目を登録した場合よりも認証精度が低くなりますのでご注意ください
……と、ここで「なぜ2つも生体認証を載せているの?」と疑問に思う人もいるはずだ。「どちらか片方でいいじゃない」と。普通に考えれば当然の疑問だろう。
F-01Kが生体認証をわざわざ2つ搭載したのは、お互いの欠点を補いあい、いつでも生体認証できるようにするためだと私は考える。
まず、指紋認証は指が乾燥していたり指紋が薄かったりすると通りにくい。また、指がぬれていたり手袋をしているとそもそも指紋認証できない。その点、指紋認証が困難な状況でも虹彩認証ならスイスイ認証できる。
一方、虹彩認証は光線がたくさん飛び交う場所、例えば夏の炎天下では認証が通りにくい。また、分厚いレンズのメガネ、偏光レンズや色の濃いレンズを使ったサングラスや虹彩を隠すようなカラーコンタクトレンズをしている場合も認証できない場合がある。その点、指紋認証を使えばそんな状況下でもサッと認証をパスできる。
指紋認証と虹彩認証をシーンによって使い分けることで、いつでもどこでも快適に生体認証ができる。「指紋認証が使えたらなぁ……」「虹彩認証が使えたらなぁ……」というユーザーの不満を、両方搭載して解決したともいえそうだ。
F-01Kの生体認証は、ドコモが提供するサービスのパスワードレス認証にも対応している。もちろん、虹彩でも指紋でも好きな方でOKだ。
ただし、事前に「dアカウント」と生体認証データをリンクする必要があるので注意しよう。
F-01Kには「arrowsスマホ初」となる要素が2つある。
1つは「ステレオスピーカー」だ。従来のarrowsスマホはスピーカーが1つしかなかったため、ステレオ音声を活用した動画や音楽の再生時に物足りなさを感じていた。私は長年、「arrowsスマホにステレオスピーカーを搭載すべきだ」と中の人たちに訴えていたのだが、ここにきてようやく実現した。
ちなみに、音割れを防ぎつつスピーカーの音を聞き取りやすくする「Dolby Audio」も引き続き搭載している。ステレオスピーカーと組み合わせることで、より臨場感が高まるはずだ。
Dolby Audioはスピーカーとイヤフォン出力の両方に対応していますが、ハイレゾ音源再生中は出力先を問わず「無効」となります。
もう1つは「USB Type-C端子」だ。従来のUSB端子は「Micro B」と呼ばれる形状のもので、挿す際に向きがあった。それに対し、USB Type-C端子は上下の向きがない。「コネクタを挿す方向を間違えて端子を破損」というトラブルも回避できる点で便利だ。
ただ、端子の形状が変わったため、今までのarrowsで使えたUSBケーブルや充電器(ACアダプター)はそのままでは使えない。端子形状の変換アダプタを用意するか、USB Type-Cに対応するケーブルや充電器に買い換える必要がある。
新しいケーブルを買う際に参考になるようにつけ加えておくと、F-01KのUSB Type-C端子は「USB 2.0」規格となる。「USB 3.1」規格のものを使うこともできるが、データの転送速度はUSB 2.0相当となる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2017年12月25日