格安SIMというと通信品質も話題に上るが、IIJmioを使ってみた限り、心配は不要だと感じた。TwitterやFacebookのようなSNSはスムーズに動作し、タイムラインの更新も速い。ブラウザも、ITmedia Mobileのようなニュースサイトであれば、数秒で読み込みが終わる。正直なところ、体感では大手キャリアとの違いが分からないレベルといえるだろう。初回にダウンロードするデータ容量が大きなゲームでは、少々時間がかかったが、こうしたアプリを使う場合は、初回起動時などにWi-Fiにつなげばいい。
速度がどの程度出ているのかを、スピードテストアプリ(Speedtest.net)で3回計測し、その平均値を出してみたが、結果も悪くなかった。計測場所は12月平日の渋谷駅付近。12時台だけは0.41Mbpsと落ち込みがあったものの、13時台は41.97Mbps、14時台は30.9Mbpsと十分なスピードが出ていた。上記のように、SNSアプリやブラウザを使うような利用シーンであれば、大手キャリアとの体感上の差が分からないというのも納得である。
SIMロックフリースマホだと、端末が故障してしまったときなど、いざというときに不安があるという人もいるだろう。iPhoneには「AppleCare+ for iPhone」という保証サービスが用意されていることもあり、他のメーカーよりも安心感がある。ただ、iPhone X用のAppleCare+は2万2800円と割高だったため、今回はIIJmioが用意している「つながる端末保証」に加入することにした。
つながる端末保証は、IIJmioが正規に販売する端末はもちろん、ユーザーが別途購入したSIMロックフリースマホにも適用されるのが魅力だ。もちろん、iPhone 8/8 Plus/Xも保証の対象になる。保証内容は「画面割れ」「水ぬれ」「全損・部分破損」で、誤って地面に落下してしまったり、トイレに落としてしまったりといった通信できなくなったトラブルは、全てカバーされている。
料金は月額500円で、加入から2カ月間は無料。22カ月分の料金は1万1000円で、2年間同じ端末を使うことを考えると、AppleCare+ for iPhoneよりも安い。修理代金が0円になるという保証内容の手厚さも魅力で、iPhoneは正規修理に対応しているのがうれしい。ただし、SIMカードを申し込む初回のタイミングでのみ契約できる限定オプションのため、利用途中からは申し込みができない。加入から2カ月間は無料のため、迷った人は取りあえず入っておいてもいいオプションといえる。
iPhone XをIIJmioで利用するにあたり、端末はAndroidから移行した。iPhoneからiPhoneへの機種変更なら、iTunesやiCloudを使って簡単にデータを移せるが、AndroidからiPhoneだと、どうすればいいのか。しかもiPhoneは外部メモリに対応していないので、外部メモリを経由したデータ移行も難しい。
AndroidからiPhoneに機種変更する場合は、「Move to iOS」というアプリが便利だ。アプリはGoogle Playに登録されており、まず、Android側にこれをインストールする。
続いて、iPhoneをセットアップする際に、「Androidからデータを移行」を選択。iPhone側の画面に表示されたコードをAndroid側で入力して、移したいデータを選択すれば、iOSにデータがコピーされていく。データのコピーはWi-Fi経由で行われるため、スピーディーだ。PCなどは不要で、新旧両方の端末があればいいので、この方法をオススメしたい。
格安SIMというと、AndroidのSIMロックフリースマホと使うことが前提だと思われがちだが、ここで見てきたように、実はiPhoneでも簡単な設定で利用でき、しかも料金は大手キャリアよりグッと安くなる。通信品質にも満足でき、保証サービスも充実しているため、安心感も高い。SIMロックフリーのiPhone 8/8 Plus/Xだけでなく、大手キャリアのiPhoneを買った人も、乗り換えを検討してみてはいかがだろう?
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2018年1月29日