シャープのスマホが“法人に強い”理由 パートナー連携と端末ラインアップに秘策あり(2/2 ページ)

» 2019年03月01日 10時00分 公開
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AQUOS senseシリーズは「バランスの良さ」が評価

 現在、AERに対応しているのは、AQUOS sense、AQUOS R2、AQUOS sense 2の3機種。法人向け端末としては「senseシリーズが王道だが、働き方改革により、さまざまな利用シーンが生まれてくるため、より多くの選択肢をそろえるためにRのようなハイエンド端末もそろえたい」と角田氏。一方で、シャープとしては、エッジコンピューティングでスマホを活用したり、AIを動かしたりするために、高度なスペックが必要だという認識もあるようだ。

 AQUOS sense、AQUOS sense 2については、「バランスの良さが評価されています」と伊藤氏は振り返る。

 「どんな業務にもマッチしやすい“丸い端末”みたいなイメージがあると思います。カメラを使いたいというお客さまにとっては、それなりの画質が必要で、Webの業務があるというお客さまにはサクサク動くことが重視される。両方に対応できるバランスの良さが評価されていると思います。耐衝撃性などタフさもあります」(伊藤氏)

 また、法人契約の商談は長く、EMMのツールやセキュリティソフトを入れる作業もあって納入まで時間がかかる。社内決裁を取り、全社員に導入するとなると、時間がかかるので、寿命の長い端末が好まれるそうだ。

 AQUOS sense 2になると、本体がアルミのバスタブ構造となり、堅牢(けんろう)で高級感もある。会社支給のスマホというと安っぽいイメージを持つ場合もあるが、人前に出しても恥ずかしくないモデルだ。それにもかかわらず、買いやすい価格を維持している。ワンセグ/フルセグに未対応である点が、むしろ昨今のNHK受信料問題や法令順守の観点からポジティブに捉えられているという。

シャープ 側面〜背面に金属を使って高級感が増したAQUOS sense2

 長年の端末開発で培ってきた独自機能も魅力だ。防水防塵(じん)に対応しているのはもちろん、水滴が付いていてもタッチしやすいことが好評。顔認証や指紋認証も搭載してセキュリティ性を高めている。また、周囲からののぞき見を防ぐ「のぞき見ブロック(旧ベールビュー)」も利用できる。

 「最近のスマホのディスプレイは(端末の両端が丸みを帯びた)2.5Dガラスになっているので、のぞき見防止フィルムを貼ることが難しい。フィルムがあったとしても、法人の場合は導入する台数分、フィルムも購入しなくてはならないので、イニシャルコストに跳ね返ります。営業としては少し売りにくい。電気的なのぞき見ブロックができることを提案すると、コストもかからないので印象が良くなりますね」とビジネスソリューション推進部 課長の小澤晃氏は話す。

シャープ独自の法人向け機能も

 法人用途ということで気になるのがセキュリティだが、もちろんこの点でも抜かりはない。不正な書き換えができない独自のセキュアブートローダを使用し、不正なOS起動を防ぐ。また、セキュリティが強化されたSE Linux OSを搭載することにより、不正アプリから防御できる。スマホを紛失した場合も、EMMで管理されているので遠隔でロックをかけることができる。データのリモートワイプももちろん可能だ。

 また、シャープのスマホは長年、Wi-Fi VoIP機能を搭載している。企業内のWi-Fiを使って内線のように使える機能で、移動しながらアクセスポイントを切り替える際に音が切れないように、あらかじめアクセスポイントを検索しながら切り替えるのが特徴だ。

 「シャープのスマホはPBXの事業や内線のビジネスをしているような企業様に好評です。もっと細かくWi-Fiの設定ができるツールも場合によっては提供しています」(角田氏)

シャープ Wi-Fi経由で内線として活用できるWi-Fi VoIP機能も提供している

 スマホの初心者向けに提供されている大きなアイコンを採用した「かんたんホーム」をビジネスで使ってもらう計画もある。仕事用のメニューだけしか使えないようにできるので、企業からの要望が多いという。

シャープ 「かんたんホーム」をカスタマイズし、業務に必要な機能だけを表示するといった活用も検討している

従来型ケータイも根強い需要あり

シャープ 通信事業本部 営業統轄部 ビジネスソリューション推進部 課長の小澤晃氏

 スマホだけでなく、従来型のケータイも法人ユーザーに支持されている。

 「カメラレスケータイも提供しているので、特にブラックボックス化されている工場などに出入りする業者さん、個人情報の取り扱いに気を遣う金融機関の方には好評です」(小澤氏)

 コンシューマーはスマホへのシフトが進んでいるため、従来型ケータイのニーズは相対的に法人が高くなっているという。法人顧客の要望に応えるため、ドコモ向け「AQUOSケータイ SH-02L」ではICレコーダー機能の搭載をしたり、通話の録音可能時間を延ばしたりと改善を加えた。通話にこだわる顧客が多いので、VoLTEに対応するのは当然、受話レシーバーの口径も1.3倍大きくした。

 細かいところだが、ネックストラップを使って首に掛けたいという要望があるため、ストラップホールもしっかり装備した。「法人さんの要望に対応することが、ケータイの肝になってきています」(小澤氏)

シャープ 折りたたみケータイも依然として人気だという。写真は「AQUOSケータイ SH-02L」

 イニシャルコストもランニングコストも従来型ケータイの方が負担を抑えられ、スマホに移行する必要性がない企業、緊急性の高い業務でバッテリー切れを避けたい企業には、従来型ケータイが好まれているという。「まだまだ需要があります。思いの外なくならない印象ですね」と伊藤氏が話す通り、今後も法人向け端末はスマホと従来型ケータイの2軸で進めていくという。

 コンシューマーで高い人気を維持してきたシャープが、法人事業にも本格的に取り組む姿勢が確認できた。定評ある端末がAERに対応することで、セキュリティやサポートがもう一段階アップし、法人でも安心して利用できる環境が整えられている。働き方改革を推進するツールになってくれるはずだ。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2019年3月31日

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