IIJmioだけで5回線も 格安SIMの猛者は“複数回線”を何に使っているのか(1/2 ページ)

「IIJmio」ユーザーを対象にした座談会「IIJmioのディープな使い方を語る会」では、参加者の多くが複数回線を使っている。2回線程度なら「メインとサブ」「仕事用とプライベート用」などと想像がつくが、4回線や5回線を持つ参加者も。皆さん、複数回線をどのように活用しているのだろうか。

» 2022年07月05日 16時00分 公開
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 IIJ(インターネットイニシアティブ)とITmedia Mobileでは、MVNOサービス「IIJmio」ユーザーを対象にした座談会「IIJmioのディープな使い方を語る会」を2022年5月に開催した。座談会では6人のユーザーにお集まりいただき、記事の前編では「IIJmioの活用方法」「IIJmioを使い続けている理由」「ギガプランの評価」をうかがった。

IIJmio IIJmioユーザーの方々とオンラインで座談会を開催。参加者は、複数回線は当たり前の猛者ぞろいだった

 後編では、複数回線の用途、ギガプランでも利用できるeSIMのメリットついて迫る。

 参加者は小林さん(40代)、佐藤さん(50代)、山本さん(50代)、島村さん(70代)、古川さん(50代)、鈴木さん(20代)で、いずれも男性。ITmedia Mobileからはモデレーターとして編集長の田中聡が参加、IIJからは、広報部 副部長 兼 MVNO事業部 事業統括部シニアエンジニアの堂前清隆氏に参加いただいた。

 それぞれが契約しているIIJmioのプランとデータ容量は以下の通りだ。

  • 小林さん……ギガプラン×1(2GB、eSIM)
  • 佐藤さん……ギガプラン×2(2GB、音声)(2GB、eSIM)
  • 山本さん……ギガプラン×4(8GB、音声)(2GB、eSIM)(2GB、eSIM)(2GB、eSIM)
  • 島村さん……ギガプラン×1(2GB、音声)、ミニマムスタートプラン×2(3GB、SMS)(3GB、SMS)
  • 古川さん……ギガプラン×5(2GB、音声)(2GB、音声)(2GB、SMS)(2GB、SMS)(2GB、eSIM)
  • 鈴木さん……ギガプラン×5(8GB、音声)(2GB、音声)(2GB、音声)(2GB、音声)(2GB、データ)

 お話をうかがって特に印象に残っているのが、6人とも、当たり前のように複数回線を利用していることだ。小林さんはIIJmioについては1回線のみだが、他キャリアの回線を併用している。一方、IIJmioだけで島村さんは3回線、山本さんが4回線、そして古川さんと鈴木さんに至っては5回線も利用している。2回線程度なら「メインとサブ」「仕事用とプライベート用」などと想像がつくが、一体皆さん、複数回線をどのように活用しているのだろうか。

エリアの穴を埋める、親のiPad用に、万が一の事態に備える――複数回線の用途

 山本さんは、ギガプランの音声8GBをメイン回線として利用しており、他は全てeSIMの2GBだ。1つは自分のサブ回線として、もう1つは自分のiPad用、もう1つは息子さんのサブ回線に使っているそうだ。息子さんはメイン回線が楽天モバイルだが、居住地の周辺に「エリアの穴が空いている」(山本さん)ため、その穴を埋めるためにIIJmioのeSIMを活用しているそうだ。

 古川さんは、5回線のうち、1回線は親御さんに使ってもらっているという。自分が使っていたiPadにIIJmioのeSIMをセットした状態で親にプレゼントしたそうだ。残りの4回線は自分で使っており、iPhoneにドコモ回線の通話SIM、Androidにauの通話SIM、自分のiPadにauのデータSIM、Surface ProにeSIM……という内訳になる。ドコモとauで回線を分けている理由は「通信障害が起きたときに、もう1つ使えると安心できるため」。

IIJmioIIJmio eSIMを含めてIIJmioで複数回線を利用している山本さん(写真=左)と古川さん(写真=右)

 佐藤さんも、万が一の通信障害に備えて、楽天モバイルやpovoに加えてIIJmioを契約している。3キャリア分の回線があれば、1つの回線が途絶えるようなことがあっても安心できる。

 小林さんは、自宅に固定回線を引いておらず、IIJmioではないが、モバイルWi-Fiルーターを使って自宅の回線を確保している。合計で7回線を契約しているそうだが、そのうちIIJmioは通話用に活用している。データ通信のメイン回線は楽天モバイルだが、「自宅付近がやっとエリア化された」状況なので、「ドコモエリアが魅力」という理由でIIJmioを使い分けている。

家族でデータシェア、家族以外とはスマホごと渡して物理的にデータシェア

IIJmio 旧プランを含めてIIJmioで3回線を運用している島村さん

 島村さんは、ギガプランの音声2GBと、ミニマムスタートプランのSMS3GBを2回線契約している。驚いたのが、ギガプランの音声回線は普段、モバイル通信をオフにしていること。「日中に電話がかかってくると作業が中断されて困るし、運転中だと危ない」というのがその理由。夜になったら通信機能をオンにして、留守番電話が入っていたら、かけ直しているそうだ。

 もう2回線のミニマムスタートプランのうち、1回線はサブ回線として、もう1回線は「会社の若い子にスマホごと渡して、テザリングしてデータ通信を使ってもらっている」という。ギガプランは同一mioID間でデータ容量をシェアできるが、この方法なら誰とでもデータ容量をシェアできる。原始的な方法ではあるが、こうした使い方もあるのかと驚かされた。

 ちなみに島村さんのお兄さんは夫婦で2GBずつ、ギガプランの音声を契約しているそうだ。お兄さんは時々入院することがあるが、病院にWi-Fiがないので、入院したときだけモバイル回線が必要になる。自宅にいるときは外出が少ないので、モバイル通信はほぼ使わない。一方、奥さんは外出が多く平日にデータ通信を使うため、旦那さん(島村さんのお兄さん)の余ったデータ容量を使える。夫婦間でデータのシェア、プレゼントができるギガプランが助かっているそうだ。

IIJmio 家族間でデータをシェアしたりプレゼントしたりできるのがギガプランの特徴だ

1人で複数デバイスを使う際にもデータシェアが便利

 鈴木さんが契約している5回線は、ギガプランの音声8GBが1回線、音声2GBが3回線、残りがiPad用のデータ2GBという内訳になる。鈴木さんは、複数のスマートフォンを使い分けるガジェット愛好家だ。スマホを使うのに必ずしもSIMは必要ないが、「SIMの入っていないスマホはスマホじゃない」との考えから、自分が使うデバイスには必ずSIMを入れておきたい。かといって、SIMを出し入れするのは面倒なため、使用するガジェットの数だけIIJmioを契約しているというわけだ。

 ギガプランは1人で複数回線を使うようなシーンでも、デバイス間でデータをシェアできるので、月によってメインの端末が変わる場合でも、SIMを交換する必要がなく便利だ。

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