「OCNモバイル」はどれだけ快適に使える? 1週間試した結果(1/2 ページ)

モバイル通信サービス「OCNモバイル」は、月額550円から利用できるが、実際の通信品質も気になるところ。そこでこの記事では、最新のiPhone 14 ProでOCNモバイルを1週間ほど使ってテストしてみた。お昼や夕方などの通信品質テストや、独自の便利な機能についても見ていこう。

» 2022年11月15日 11時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

 昨今の物価高もあり、毎月のスマホ代を節約できる格安SIMに乗り換えを考えている人や、以前に契約したが通信品質に不満があり他社への乗り換えを考えている人は多いだろう。格安SIMにもさまざまなサービスがあり、実は通信品質や利用の快適さにかなりの差がある。

 ここで注目なのが、「OCNモバイル」だ。月額550円(税込み、以下同)から使えるモバイル通信サービス。ただ、安くても実際の通信品質が気になるところ。特に格安SIMは、お昼や夕方などの混雑する時間帯で速度が出にくく不満を感じることが多い。そこでこの記事では、最新のiPhone 14 ProでOCNモバイルを1週間ほど使ってテストしてみた。お昼や夕方などの通信品質テストや、独自の便利な機能についても見ていこう。

OCNモバイル モバイル通信サービス「OCNモバイル」の実力をチェックした

月額550円から 10GBプランや通話かけ放題も安価に使える

 まずはOCNモバイルの料金プランをチェックしよう。スマホを毎月少しだけ使う人は月額550円の「500MB/月コース」、メイン回線として利用する人なら990円の「3GB/月コース」、動画視聴を頻繁に行うなど、容量に余裕を持ちたい人は1760円の10GB/月コースなど、用途にあったコースを選択することができる。

OCNモバイル OCNモバイルの料金プラン

 データ通信容量の翌月繰り越しに対応しているのもうれしい。もし通信量を急に多く使う月があっても、先月の余った通信量をムダなく活用できる。毎月利用する通信量に波がある人も安心だ。通信量が足りなくなった場合も、OCNアプリを使えば550円で1GBを追加できる。

 また、自宅の光回線をOCN光にすれば、1GB〜10G/月コースの月額料金が割引される。普段は在宅でのWi-Fi接続が多く、外に出たときだけモバイル回線を使うという人は光回線の乗り換えも考えていいだろう。

 通話料が安いのもOCNモバイルの魅力だ。一般的な国内通話料が11円/30秒と、一般的な携帯電話会社の約半額だ。一部の格安SIMと違って、特定のアプリを使わないと通話料が安くならないといった不便な制限もない。

OCNモバイル OCNモバイルの国内通話料

 さらに、「完全かけ放題」も月額1430円と安価で使いやすい。1回に通話する時間や、よく通話する相手がある程度決まっている場合は、月額935円の「10分かけ放題」や「トップ3かけ放題」を選ぶといいだろう。

 人との連絡に通話を使う事が多い人、通話と通信が半々といった人にとってOCNモバイルはかなり魅力的なサービスといえる。

 家族でよりお得に使いたい場合の他、スマホ2台持ちやセルラー版iPadなど複数の機器を安価に使いたい場合は「容量シェア」も活用しよう。契約中のプランの通信量を共有できるSIMを増やせるサービスだ。音声対応SIMカードなら月額572円、データ通信専用なら440円で追加できる。

 例えば、普段10GB/月コース 月額1760円で利用しているが通信量にやや余裕がある場合、通信量を1GBや2GB程度しか使わない親や子ども用に音声対応SIMカードを月額572円で持たせるといった使い方が考えられる。

1週間使ってみた 安価だが昼の混雑時間も高速、動画視聴も快適だ

 まずは、OCNモバイルを10GB/月コースで利用する場合、どの程度快適に利用できるのかを見ていこう。

 突出して通信量を多く消費するのは、外出先での動画視聴だ。自宅だとWi-Fi接続で長時間高画質視聴できるが、外出時に動画を長く視聴する場合は通信量を気にする必要がある。そこで、通信量1GBでYouTubeとABEMA、TVerを視聴できる時間をチェックした。

OCNモバイル 各動画配信サービスにおける、1GBあたりの視聴時間

 動画サービスの通信設定次第だが、週に1回などたまに長時間の動画を視聴しても問題ないことが分かる。設定さえ気を付ければ、毎日10分や20分程度動画の短い動画を見るのもおおむね問題なさそうだ。

 注意すべき点は、動画配信アプリのモバイル通信時の画質設定を低めの設定にすることだ。高画質なまま長時間の動画を視聴すると、すぐに多くの通信容量を消費してしまう。YouTubeをはじめ、大半の動画ストリーミングアプリには、こういった設定があるので確認しておこう。

OCNモバイル 多くの動画アプリは、通信方法によって動画の画質と通信量を変えられる。通信容量を節約するなら、モバイルネットワーク接続時の通信量を下げる設定にしよう

 消費した通信容量は、OCNアプリを使えば簡単に確認できる。iPhoneとAndroidのウィジェットにも対応している。ホーム画面にウィジェットを設置しておけばデータ残量を簡単に確認でき便利だ。

OCNモバイル OCNアプリのウィジェットを右上に表示。いつでも通信量の確認や追加が可能だ

 その他のサービスだが、LINEやTwitter、InstagramなどのSNS、ブラウジング、マップ表示などの利用は快適だ。大手キャリアのサービスとも特に違いを感じられなかった。動画ストリーミングや音楽ストリーミングも同様だ。時間帯を問わず、特に通信が遅いといった印象は受けなかった。

 むしろあまりに快適なので、動画などは高画質設定のままでもスムーズに再生できてしまう。ただ前述の通り、外出先で利用する場合は動画アプリやサービスの通信量や画質設定を低めに設定して通信量を節約しよう。

 音楽配信サービスについては、OCNモバイル契約後に無料の「MUSICカウントフリー」を申し込むことで、対象サービスの通信容量の消費がカウントされなくなる。SpotifyやAmazon Musicなど複数のサービスが対応しており、部屋や外出先でのBGM再生にも便利だ。また、2023年3月30日まではABEMAもカウントフリーの対象になっている。利用頻度の高いサービスがあれば積極的に活用したい。

OCNモバイル MUSICカウントフリー対象サービス

 実際の通信速度テストも実施した。格安SIMでは以前から午前や昼の12時台、夕方のタイミングで通信速度が遅くなる傾向がある。だが、OCNモバイルは朝も夕方も50Mbps以上と非常に快適な速度となった。

OCNモバイル 東京駅や品川駅、川崎駅などでSpeedtestのアプリを使い通信速度を計測。時間帯や場所によっては100Mbpsを超えることもあった
OCNモバイル iPhone 14 Proを用いて、各時間帯に3回計測。中央の結果を掲載した

 昼の12時台も45.3Mbpsと非常に高速だ。これ以外にも複数回テストを実施したが、おおむね70〜20Mbpsといった結果を確認できた。SNSやブラウジングはもちろん、高画質な動画視聴もストレスなく利用できる。昔から格安SIMは昼12時台が遅いといわれていたが、OCNモバイルに関しては関係なく快適に利用できるといっていいだろう。

 また、OCNモバイルはドコモ回線を利用しているため、サービス提供エリアはドコモと同じ。建物の中でもほぼカバーしており強く、都市部でも圏外になることはなかった。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2022年11月21日