ここ数年で、アウトドアやビジネス、災害対策に便利な「ポータブル電源」が急速に普及しつつある。BLUETTIから新たなポータブル電源「AC60」が発売されるので、その特徴を解説する。スマートフォンなら約40回、ノートPCなら約6回充電でき、初心者でも安心できる機能を備えている。(提供:BLUETTI)
ここ数年で、アウトドアやビジネス、災害対策に便利な「ポータブル電源」が急速に普及しつつある。ポータブル電源とは、小型蓄電池とも呼ばれる、家電機器も動かせる再充電可能な大容量バッテリーのこと。キャンプやDIYでどこでも電化製品や工作機械を利用できるのはもちろん、ビジネスや展示会で小型発電機と違い、静かな電源装置、災害対策の非常用電源となどの用途で、個人だけでなく企業や自治体で導入が進んでいる。
アウトドアや災害対策用のソーラー発電機の利用にも、ポータブル電源は必須の機器だ。太陽光の発電電力は日射しや時間によって大きく変動することから、安定した電力として利用するにはポータブル電源に蓄える必要がある。自宅に設置したソーラーパネルの卒FIT(太陽光発電の固定価格買い取り期間満了)に伴う、発電電力の自家消費にもポータブル電源は便利だ。
この他、電力の安定供給や燃料費高騰といった影響もあり、ポータブル電源は日本だけでなく世界的にも注目されている。市場規模も2021年の2億1103万ドルから2028年には2億9591万ドルへと成長する予測(グローバルインフォメーション調べ)もある。
そこで注目のポータブル電源が「BULETTI」の製品だ。業務用から家庭用までポータブル電源や蓄電池の開発・製造を手掛けるパワーオークグループのブランドで、世界でもポータブル電源の大手として高い知名度を誇る。日本でも2019年から「BLUETTI JAPAN株式会社」として参入ており、2022年には日本初の直営店「BLUETTI秋葉原直営店(東京都千代田区神田東松下町14番地)」を出店。実際に製品の機能や操作も体験できる。
このBLUETTIから、家庭から法人まで気軽に扱いやすく最新製品「ポータブル電源AC60(以下、AC60)」が4月26日に発売される。AC60をもとに、ポータブル電源の便利さや使い勝手について紹介していこう。
AC60は小型ながらも、最大出力600Wの純正弦波インバーターと容量400Whのリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)を搭載。さらに、ビジネスで便利な簡易UPS機能や、外付けモジュールによる容量の追加にも対応。家庭からビジネス用途まで幅広くカバーするプロフェッショナルモデルだ。サイズは約290×205×234mm、重量8.6kgと、内蔵ハンドルで持ち歩けるサイズと重量に収まっている。
出力機能は、AC出力としてコンセントを2基(100V、最大600W)、DC出力としてシガーソケット(12V/10A)、USB Type-C(PD対応100W)、USB Type-A(5V/3A)2基、ワイヤレス充電(15W)を備える。コンセントでつなぐ機器の利用はもちろん、複数のスマートフォンやPCを同時充電できる。
気になる充電性能だが、一般的なACコンセント(100V、最大430W)の場合、最短45分で80%まで充電できる。車のシガーソケット(12V/24V)と、ソーラー発電機のPV充電(12-28V、最大200W)にも対応しており、それぞれに応じたケーブルが付属する。
では、容量400Whでどれだけの機器を充電できるのか。スマートフォン(10Wh)ならおおよそ40回、ノートPC(60Wh)なら約6回充電できる。テレビやモニター(80W)なら約4時間も動かせる。小型の電気毛布や、基本的には定格消費電力600Wまでの調理器具も利用可能だ。
さらに、BLUETTIならではの特徴が「B80」などの拡張バッテリーを取り付けられる点だ。拡張バッテリーB80を2台接続すれば、最大2015Whまで拡張できる。電源のない場所で機器を長時間動かしたいときに便利だ。また、これらの拡張バッテリーは単体での充電や、USB端子からの電源供給にも対応する。
ポータブル電源は電力消費の大きい電気機器をつないだり、アウトドアの過酷な環境で利用したりすることもある。そのため、利用には電気機器が求める消費電力や、ポータブル電源自体の利用方法について知識が必要になる。
だが、BLUETTIのポータブル電源 AC60は初心者でも比較的簡単に利用できるよう性能面のマージンを広く取っているのに加えて、リン酸鉄リチウムイオン電池や、純正弦波インバーター(詳細は後述)、見やすいパネルやスマホ対応、簡易UPSなど便利な機能を数多く搭載し、各社のポータブル電源と比べて非常に使い勝手が良いモデルになっている。これらの機能についてもチェックしよう。
BLUETTIのポータブル電源が採用する「リン酸鉄リチウムイオン電池」は、リチウムイオン電池の中でも安全性が高く、動作環境も-20℃〜40℃と広いのが特徴だ。これは冬に冷え込む地方だと特に重要となる。さらに充放電サイクル回数が2500回と寿命が長く、一般的なリチウムイオン電池は500〜800回だ。普段の利用から災害対策まで優れた特性を実現している。
コンセントのAC出力だが、最大出力600Wと同クラス製品と比べて非常に大きい。デジタル機器や電動工具はもちろん、小型のポータブル電源では利用の難しい600W以内の調理器具や高性能PCにも対応できる。機器にもよるが、高出力な電化製品の出力を下げる電力リフト機能やサージ機能により、最大1200Wの製品を動かせる場合もある。
AC出力には純正弦波インバーターを搭載しており、一般的な物件のコンセントと同じ特性のAC出力を実現している。この純正弦波という表現だが、安価なポータブル電源やモバイルバッテリーのAC出力は矩形(くけい)波や疑似正弦波によるもので、一部の家電機器を正常に動かせない場合がある。だが、BLUETTIの純正弦波インバーターならそういった問題はまず発生しない。また、地域ごとの電源周波数の変更(50Hz/60Hz)にも対応している。
操作性にも触れよう。カラー大画面の現在のバッテリー残量はもちろん、電力の入力と出力状況を一目でチェックできる。「AC」「DC」ボタンにより不要な電力の出力や待機電力をカットすることもできる。前述の電力リフト機能や電源周波数の変更、電力出力のない状態が続くと自動的に電源を止めるECO機能などを設定できる。
さらに、これらの情報確認や設定は、スマートフォン用アプリからも行える。接続はアプリを起動してBluetoothの接続先を指定するだけ。操作は簡単なので、やや遠い場所に設置したときにも重宝する。
簡易UPS機能についても解説しておこう。UPSとは「無停電電源装置」とも呼ばれ、建物のコンセントとデスクトップPCなどの間に取り付けておき、停電が起きたときは予備電源として動作する。これにより、安全にPCなどの電源を切る時間を稼げる。
AC60も、定格電力600W以内のデスクトップPCなどの簡易UPSとして利用できる。もう少し詳しく解説すると、AC60には電力バイパス機能が搭載されている。これにより、通常時は建物などのコンセントから得ているAC電源をスルーし、デスクトップPCへと供給する。もし停電などでコンセントからのAC電源が途絶えると、内蔵バッテリーからデスクトップPCへとACでの電力供給が開始される仕様だ。この仕組みによってAC60を簡易UPSとして活用できる。
デスクトップPCの簡易UPSとしてはもちろん、長時間のバッテリー駆動を想定していないクリエイター向けやゲーミング向けノートPCの予備電源としても便利に使えるだろう。
ここまで、AC60について家庭用からビジネス向けの細かい部分まで解説してきた。押さえておきたいのは、AC60を含むBLUETTIの製品は使いやすく性能や機能が優れており、購入後にさまざまな用途で使い続けられることだ。特に、初めてポータブル電源を購入する人ほど、BLUETTIのAC60をオススメしたい。
ポータブル電源を買う理由は、自宅でのDIYやキャンプなどのアウトドア、卒FITの電力活用、ビジネスでのイベント用や非常用、車中泊やクリエイターの創作活動、災害対策などさまざまだろう。既にポータブル電源を使いこなしている人は理解できるだろうが、出力600Wや簡易UPS、最大200Wのソーラー発電対応といった余裕を持った仕様により、AC60なら全てに余裕を持って対応できる。
ポータブル電源は安くなったとはいえ、短期間で買い換えるような製品ではない。せっかく購入するのなら、普段から利用しやすく緊急時にも便利なBLUETTIの製品を検討してはいかがだろうか。
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提供:BLUETTI JAPAN株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2023年3月28日