電子レンジも動く最新ポータブル電源「BLUETTI AC180」登場！ 高出力・急速充電対応の実力派モデル（1/2 ページ）

ポータブル電源の大手メーカーBLUETTIから、新モデル「BLUETTI AC180」が登場。大容量の1152Whバッテリーを搭載し、さらにこのクラスでは最大級のAC出力1800Wに対応する。消費電力の大きい電子レンジやドライヤーも安全かつ余裕をもって動かせるモデルだ。

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　アウトドアから節電・災害対策まで幅広く役立つ「ポータブル電源」が、個人はもちろん自治体・企業での導入が進んでいる。大容量・高出力バッテリーを搭載し、外出先でもコンセント（AC出力）に接続する大型家電を動かせる他、USB端子からPCやスマホなどを充電できる製品だ。

　このポータブル電源の大手メーカーBLUETTI（ブルーティ）から、新モデル「BLUETTI AC180」が登場。大容量の1152Whバッテリーを搭載していることに加え、このクラスでは最大級のAC出力1800Wに対応しており、消費電力の大きい電子レンジやドライヤーも安全かつ余裕をもって動かせる。スマートフォンのフル充電なら約62台分に対応する。直販サイトでの価格は14万8000円（税込み）だ。

ポータブル電源は大容量バッテリーに電力を蓄え、コンセント接続のAC機器やUSB充電などのDC機器に電力を供給できる製品だ。画像は「BLUETTI AC180」

　ただ、BLUETTI AC180のような大容量・高出力のポータブル電源を購入することで、どのような利点があるのか、より具体的に知りたい人は多いだろう。そこでこの記事では、BLUETTI AC180の魅力とともに、ポータブル電源の便利さについて紹介していく。

太陽光発電の自家消費からアウトドア、車中生活まで便利な大容量ポータブル電源

　近年、電気代の高騰や気候変化による節電、災害による停電への対策が重要になっている。これらの対策として、多くの電力を蓄えておけるポータブル電源は最適だ。いざというときは蓄えた電力でさまざまな電気機器を動かせる他、スマートフォンなどを充電できる。また、太陽光発電の自家消費電力や夜間電力プランと組み合わせれば、節電や電気料金の節約にも役立つ。

BLUETTI AC180は家庭用100Vコンセント（AC入力）や車のシガーソケット（12V／24V）、別売りのソーラーパネルなど多彩な充電に対応。大容量1152Whバッテリーに蓄えて活用できる

　もちろん、アウトドアのイベントや屋外撮影など、さまざまな用途のポータブル電源としても活躍する。湯沸かし器やドライヤー、照明、冷暖房機器といった電気機器をどこでも利用可能になる。BLUETTI AC180は運搬用のハンドルを備えており持ち運びも楽だ。

ポータブル電源があれば、電源のないキャンプ場や外出先でも電気機器を動かせる

　BLUETTI AC180は車のシガーソケット（12V／24V）などから充電しつつ、AC100Vコンセントの電気機器を動かすパススルー充電に対応。高性能なカーインバーターとしても利用できる。もちろん、車のエンジンを切った状態でもためた電力で電気機器を利用できる。1台あれば、アウトドアや車での生活時間、車中泊が快適になるのは間違いない。

シガーソケット（12V／24V）からの充電ケーブルが付属。購入してすぐ車で活用できる

AC出力1800W！　電子レンジも余裕で動かせる高出力が魅力

　ここからは、BLUETTI AC180の仕様についてより深く見ていこう。バッテリーは大容量1152Whのリン酸鉄リチウムイオン電池（LiFePO₄）を搭載する。

　1152Whバッテリーでどれだけ利用できるかというと、スマートフォンなら約62回、ノートPCなら13〜15回フル充電できる。また、照明（10W）を約93時間、オーブンレンジ（1150W）を50分、最近人気の車載向けの冷蔵庫（60W）なら15〜30時間動かせる。

大容量1152Whの大容量バッテリーを搭載。多くのスマートフォンやノートPCを充電できる。電気湯沸かし器など、消費電力の大きい電気機器の利用も実用的だ

　BLUETTI AC180が採用する「リン酸鉄リチウムイオン電池」は、充放電サイクル回数が3500回と長寿命だ。同じポータブル電源でも、一般的なリチウムイオン電池と比べて長持ちすると考えていい。各社のポータブル電源を比較する際、この充電サイクル回数はよく確認しておこう。動作温度は-20℃〜40℃と幅広く、季節を問わずアウトドアで活用する人にも適した仕様となっている。

BLUETTI AC180は「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用。充放電サイクル3500回と長寿命で、動作温度も-20℃〜40℃と広い

　電源の出力端子には、合計1800W対応のAC100Vコンセントを4基搭載。コンセントに接続する一般的な電気機器の消費電力は最大1500Wなので、BLUETTI AC180で動かせない家電製品はほぼない。また、同価格帯のポータブル電源でも最大1800Wに対応する製品は少ない。消費電力2700Wまでの電気機器を動かせる電力リフトモードも搭載する。

BLUETTI AC180の前面。動作状況を分かりやすく表示する液晶パネルが便利。AC出力のコンセントだが、最大1800Wに対応可能なJIS規格の大容量100Vコンセントを採用しており、一般的な家庭用100Vコンセントの機器をそのまま挿して利用できる

　他にも、電源出力ポートとしてUSB Type-C（USB PD 最大100W対応）、USB Type-A×4基（最大15W 合計30W）、DC出力（シガーソケット12V／10A）、上部にワイヤレス充電（最大15W）を搭載。スマートフォンはもちろん、USB PD充電対応ノートPCも問題なく充電できる。

　スマートフォンのアプリとBluetoothを用いた、動作状況の確認や出力設定の変更にも対応。電気機器の利用がない時間帯が続くと、自動的に出力をオフにするといった設定も行える。

スマートフォンからBLUETTI AC180を操作できる。やや遠い場所や、地面に置いてやや手が届かないときにも便利だ

　実際に最大出力1800W対応を生かした利用を検証するため、消費電力の大きいオーブンレンジを1台接続したところ、問題なく利用できた。1500W近い消費電力のモードでも問題なく動作する。同じく消費電力の大きい電気湯沸かし器やドライヤーを接続し、同時にスマートフォンやPCを充電した状態でも問題なく利用できた。ポータブル電源はコンセントを搭載しながらも、接続する機器の消費電力も気にしないと使えない製品が多い。だが、BLUETTI AC180は特殊な電気機器を除き、問題なく動作する。

オーブンレンジを1台接続し、1000Wモードで動かした。ピーク時には消費電力が1500W近くに達したが問題なく利用できた。一般的なポータブル電源は1000W以下までにしか対応していない製品も多く、こういった使い方は難しい