ハイエンドスマホを購入する理由として、最新の高画質ゲームアプリを快適に楽しみたいというものもあるだろう。AQUOS R9は、現在のハイエンドスマホでも上位クラスの性能を実現した最新プロセッサ「Snapdragon 7+ Gen3」と12GBメモリを搭載した。メモリは最大8GBの「仮想メモリ」の追加も可能だ。また、ゲームをプレイする際に快適なパフォーマンスを実現する「Snapdragon Elite Gaming」にも対応している。
詳しい人ほど注目すべきなのが、Snapdragon 7+ Gen 3は、ハイエンドのSnapdragon 8シリーズと同クラスの高性能プロセッサという点だ。これはAnTuTuなどの主要ベンチマーク結果を見れば一目瞭然だろう。
ベンチマークスコアを確認すると、CPUや全体的な動作に関するAnTuTuの総合スコアやGeekbenchのスコアはハイエンドの「Snapdragon 8 Gen 2」と同等だ。ゲーム向けの性能の参考になるAnTuTuのGPUや3DMarkのスコアも「Snapdragon 8+ Gen 1」並みとなっている。
3年以上前のSnapdragon 800番台プロセッサを搭載したハイエンドと比べると1.5倍以上の性能を実現しており、AQUOS R9は買い換え先として適していることが分かる。また、最新のミッドハイやミッドレンジと呼ばれるスマホと比べても比較対象によるが、1.3〜2倍程度は高性能だ。
プロセッサの性能だけでなく、カメラ撮影や映像処理、ゲーム中などに気になる放熱性能についても強化された。内部にベイパーチャンバーと呼ぶ放熱部材を搭載し、処理中に発生する熱を広い範囲に拡散してより効率的に冷却できる。実際、前述したように「原神」などの高画質タイトルを、あまり熱を気にせず快適にプレイできる。
実際、ハイエンドのスマホを対象にした高画質3Dグラフィックのゲーム「原神」なら標準設定「中」で、「学園アイドルマスター」なら「高」でサクサク動くだけでなく、本体の熱をほとんど感じずにプレイできた。もちろん、より高画質な設定でもプレイできる。ゲーム支援機能の「ゲーミングメニュー」も搭載しており、通知や明るさセンサーをオフにすることも可能だ。AQUOS R9ならゲームをヘビーにプレイする人でも満足できると感じた。
処理性能と合わせて気になるのが、同じスマホを長期間利用するための機能やOS更新期間だろう。まず、ストレージ容量は256GBと大容量で、さらにmicroSDXCメモリカードも利用できる。アプリやデータの保存容量に困ることは少ないだろう。
OSバージョンアップは発売日から最大3回、セキュリティアップデートは5年間行われる。Wi-Fiも最新規格のWi-Fi 7(IEEE 802.11be)にいち早く対応した。ここまで将来の利用を考えた仕様のハイエンドもそうそうない。10万円前後という価格を考えると非常にお買い得といっていいだろう。
バッテリーは大容量5000mAhだ。さらに、定評のあるシャープの省電力技術やディスプレイ技術によってバッテリーの消費がかなり少ない。実際に10時間持ち歩いて炎天下の撮影やSNSの利用、高画質ゲームのプレイなどをかなり頻繁に利用したが、これでようやくバッテリーが残り70%を切った。かなりヘビーに活用しない限り、1日でバッテリーを切れになることはまずないだろう。
朝8時から夕方18時までの10時間持ち歩き、およそ3分の1以上の時間使い続けてようやくバッテリー残量が70%を切った。スマホを手放せないヘビーユーザーでも、1日の外出中にバッテリーを消費しきるのは難しい充電時間はUSB PD(Power Delivery)対応充電器で出力45Wのものなら約110分だ。実際に充電してみたが、30分で60%、60分で82%と高速だった。安全のため、90〜100%までの充電時間が遅い仕様になっている。朝に充電のし忘れに気づいても、すぐに60%以上まで充電して出掛けられる。
動画視聴やゲーム時に便利なインテリジェントチャージ機能も搭載。有効にすると、バッテリーの充電容量が90%を超えると充電を止め、AQUOS R9の動作のみに電力を供給する。バッテリーへの不要な充電による負荷や発熱を抑えることで、バッテリーの劣化を抑えられる。動画視聴やゲームプレイ中の熱の発生も抑えられるので、できれば有効にしておきたい。
AQUOS R9は、生成AIが日常通話をより便利にサポートしてくれる。
特に助かるのが、「代わりに聞いときます」機能だ。電話の留守禄を「何の要件だろうか?」と頭に巡らせつつスマホを耳に当てて相手の声を聞かなくても、自動的に文字起こしして要約を画面に表示してくれる。簡単な要件なら、録音を聞く手間を省いて折り返しの電話をかけられる。
既にAQUOSシリーズで「伝言メモ」を利用している人や、他社スマホで留守電機能を使っている人なら、これらに賢いAI文字起こし機能が搭載されたと考えればいい。特にビジネスでの通話が多い人や、契約プランが留守番電話に非対応で困っている人は、この機能のためだけにAQUOS R9が欲しくなるだろう。
もう1つが、近年増えている迷惑電話対策だ。「電話に出る前確認」を設定すると相手の分からない電話着信の場合に、応答メッセージの自動音声モードで名前や要件の録音に切り替わる。必要な電話なら、録音内容を確認した上で電話を折り返せばいいというわけだ。さらに、電話に出た場合も「不審な会話のお知らせ」機能が有効なら、通話内容を録音しつつAIが不審な会話を予測・検知すると、画面と音で警告してくれる。家族にスマホを持たせる場合や、自衛手段としてぜひ活用したい。

「設定」の「AQUOSトリック」から迷惑電話の対策を設定できる。迷惑電話への警告や通話の録音など、欲しかった機能が網羅されている(写真=左)。通話内容をAIが解析。特殊詐欺につながるような内容を検知すると、画面表示と音で警告を発してくれる(写真=右)ハイエンドスマートフォンを手にしたいけど、価格が高すぎてためらっているという人は、ぜひAQUOS R9を選択肢に入れてほしい。10万円前後という価格からは想像がつかないかもしれないが、これは、紛れもないハイエンドスマホだ。
カメラはライカ監修やAIの活用により、気軽にきれいな写真や動画を撮影できる。ディスプレイやスピーカーの品質も高く、エンタメ体験も満足できる。気になる処理性能もSnapdragon 7+ Gen 3はハイエンドのSnapdragon 8シリーズ並みの高性能を実現。冷却性能の強化もあり、ゲーミングスマホとしても申し分ない。そして、AQUOSならではの電池持ちのよさや、AI搭載でより便利になった伝言メモや迷惑電話対策など実用機能も充実しており、妥協している部分は感じられない。
「今のハイエンドスマホは高くて手を出せない」と諦めていた人にこそ、AQUOS R9は満足できると太鼓判を押したい。
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