PIAFS【ぴあふ】

【国内記事】 2001年7月23日更新

 PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)は,PHSで使われるデータ通信用の標準プロトコルである。スペルの最後にある「S」を発音せずに読むのが特徴。

 PIAFSには32KbpsのVer.1.0と,64KbpsのVer.2.0/2.1/2.2が存在する。それぞれのPHS事業会社が採用しているのは次のバージョンになる。

NTTドコモ Ver.1.0/2.0
DDIポケット Ver.1.0/2.1
アステルグループ Ver.1.0

 なお,PIAFSのVer.2.0とVer2.1/2.2の機器(端末)間では,64Kbpsによる通信はできず,下位のVer.1.0を使った32Kbpsで通信が行われる。

 64kbpsではその切り替え方式の違いから,通信速度を常に固定するVer.2.0をギャランティー方式,回線の空き状況によって変動させるVer.2.1をベストエフォート方式と呼んでいる。アステルグループも地域によって64Kbpsをサポートしているが,これはセンター合成方式(デュプレックス方式)と呼ばれる独自のもので,PIAFSで規定されたものではない。

 PIAFSは業界団体であるPIAF(PHS Internet Access Forum)で策定され,同団体の活動終了後はMITF(Mobile Internet Access Forum)が標準化作業を担当している。MITFは電波産業会(ARIB)の下部に組織された団体で,WAPの標準化作業も行っている。

 MITFによるPIAFS Ver.2.2の策定は既に終わっており,DDIポケットの「CardH" 64 petit CFE-01」(NECフロンティア製)でさっそく採用されている(4月5日の記事参照)。Ver.2.2は,公衆モードでの動作はVer.2.1と同等だが,新たに端末間の64Kbps(ベストエフォート方式)がサポートされている。

[江戸川,ITmedia]

関連リンク
▼ NECインフロンティア(旧社名:日通工)「CFE-01」

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