シリアルポート【しりあるぽーと】

【国内記事】 2001年8月6日更新

 シリアルポートは,一本の信号線でデータ転送を行うシリアル通信で用いられる,ケーブル接続用のコネクタ(ポート)である。代表的なコネクタには,RS-232CやRS-422で規定された形状がある。

 RS-232Cは,米国電子工業会(EIA)によって標準化されたRecommended Standardの232番という意味で,最後のCは232の中のバージョンを指している。ところが1987年にこのバージョンが新しくなり,名称もEIA-232-Dに変更されているのだ。さらに1991年にはEIAと米国電気通信工業会(TIA)により標準化されたEIA/TIA-232-Eも登場している。しかし多くの人々は相変わらずRS-232C,もしくはRS-232と呼んでいるのが実情である。ちなみにEIA/TIA-232-Eでは,ITU-Tで勧告されているV.23/V.28などとの整合性,およびフロー関係の見直しが行われているという。

 ところで,シリアルポートは何もRS-232Cのような,古くからの通信技術だけを指す言葉ではない。IrDAやUSB,IEEE1394などもシリアルポートの一種なのだ。しかしPCの出力端子を見た時に「SERIAL」と書かれているのはまぎれもなくRS-232Cであり,これを混同することはないだろう。

 シリアルポートは,D-SUBコネクタの9ピン,もしくは25ピンタイプが主に用いられるが,コネクタ周辺のスペースの空き具合,もしくは機種によっては,ミニDinコネクタや独自形状のコネクタが用いられる。

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[江戸川,ITmedia]

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