IMAP【あいまっぷ】

【国内記事】

2001年10月15日更新

　IMAP（Internet Message Access Protocol）は，メールサーバが受信した電子メールにメーラーからアクセスするためのプロトコル。通常「IMAP4（アイマップフォー）」と呼ばれるのは，現在のバージョンがIMAP4rev1（RFC2060）となっているため。

　広く浸透しているメール受信プロトコルのPOP3との最大の違いは，POP3を利用した場合はメールをサーバから自分のPCに取り込んでから読むのに対して，IMAP4の場合はメールをサーバ上に置いたまま読む点。もちろんサブフォルダをサーバ上に作成し，整理することも可能だ。

　メールは常にサーバ上にあるため，いかなるPCからアクセスした場合でも，同じメールフォルダのメールを読むことができる。ノートPCやPDA，そして自宅のPCなどといった複数の環境で同じアカウントのメールを使っているユーザーには，非常に便利なメール受信プロトコルとなっているのだ。

　OutlookExpressやNetscapeCommunicatorといったメールクライアントでは，IMAP4に対応したものが多い。しかしプロバイダやフリーメールサービスなどで，現在IMAP4に対応したメールサーバを使用しているサービスは少ない。IMAP4の利点を知っていても，なかなか利用できないのが現状だ。

　なおauやツーカーの携帯電話のEZweb@mailは，メールのプロトコルにIMAP4を採用している。auが提供するインターネット接続サービスの「au.net」を使用してインターネット接続すれば，携帯電話のメールをPCで管理することも可能だ。ただし，au.net経由でなければサーバにアクセスできない点は残念だ。

[監修：江戸川，ITmedia]

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