EFR【いーえふあーる】

【国内記事】 2001年11月19日更新

 ハーフレート(PSI-CELP)方式を採用するPDC方式のデジタル電話機は,フルレート方式に比べるとどうしても音質が悪くなる。それを回避するためにフルレート方式とハーフレート方式を自動的に切り替えて利用するのが,EFR(Enhanced Full Rate)方式だ。EFRは,CS-ACELP方式(ITU-T勧告:G729)とも呼ばれている。

 実際には基地局側がエリア内のトラフィックなどを総合判断し,フルレートとハーフレートを切り替える。簡単にいえば,電波が混んでいるときはハーフレートで,空いているときにはフルレートで通話ができるというものだ。さらに,コーデックを新しいものとしたことが,EFR対応機同士,および固定電話との通話品質向上につながっている。

 EFRの語源である「エンハンスト・フルレート」を携帯電話の機能名として使い始めたのはJ-フォンが最初で,NTTドコモでは「ハイパートーク」という名前でEFRを採用した。ハイパートークは208シリーズから搭載され,209iや502iシリーズ以降ではほとんどの機種に搭載されている。なお,J-フォンでは一部の機種で「クリスタルボイス」という名前を使っている。

 NTTドコモの「ハイパートーク」とJ-フォンの「エンハンスト・フルレート」は,圧縮後の音声情報伝送量がどちらもフルレート同様の11.2kbpsであるが,両者の仕様に互換性はない(*)ため,互いの電話機同士で通話をしても音質は向上しない。
*ハイパートーク:実効部分 8.0kbps+エラー訂正 3.2kbps エンハンスト・フルレート:実効部分 6.7kbps+エラー訂正 4.5kbps

[監修:江戸川,ITmedia]

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