コーデック【こーでっく】
コーデック(Codec:Compressor/Decompressor)とは,ある形式から別の形式に変換するためのドライバである。具体的には圧縮形式と圧縮解除形式の間の変換を行っている。 コーデックを使用することで,音声データおよび画像データを,本来の生データより小さなファイルサイズに圧縮することが可能となる。データを圧縮するメリットは,記憶領域の省スペース化と,データ転送時の負荷軽減である。特に,インターネットでの音楽/動画配信には不可欠の技術である。 また携帯電話で音声を相手に伝える際も,実はこのコーデックが使われている。「PHSの音声コーデックはADPCM」「FOMAの音声コーデックはAMR」と言われるときのコーデックがそれである。 コーデックを使って,無圧縮のデータを圧縮する変換をエンコード(Encode)といい,圧縮ファイルを無圧縮ファイルに戻す変換をデコード(Decode)という。身近な例としては,音楽ファイルをMP3形式にするのがエンコードで,MP3をWAVE形式にしたり音楽CDを作ったりするのがデコードになる。 ここで圧縮という言葉を用いたが,エンコードではプログラムの配布に使われるLZHやZIPのような圧縮とは異なる変換が行われることが多い。すなわち,LZHを解凍した時のように完全に元のファイルに戻せる可逆圧縮ではなく,オリジナルのクオリティを損なわない程度にファイルを加工する非可逆圧縮を行うことが多いのが,こうしたマルチメディアデータに対するエンコードの特長だ。 Microsoftが提供するWindows Media Technologies 7では,一例として次のようなコーデックが用意されている。これらのコーデックでエンコードされたファイルであれば,Windows Media Playerでそのまま再生できるということだ。
WindowsXPのデバイスマネージャーで,オーディオコーデックを確認
ちなみに,NTTドコモが投資情報として公開している「アニュアルレポート(1999年3月期)」では、CODECを「A Voice coder and decoder(符号複号器)」として紹介している。
[江戸川,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |