1人2台のほうが,1台より安い!?──強化されるauのコミコミ家族割引auが,家族割引サービスの割引率を引き上げた。これによって,1人で2台使っても,1台の時よりも安く済むという現象が起こる場合がある。
最近はどのケータイキャリアにも,同一,または家族名義で利用すると割引を行うサービスがある。auでも「コミコミ家族割引」が存在したが,その割安感はいま一つだった。この6月からはコミコミ家族割引の割引率を一気に引き上げ,シェア拡大を狙う。 ドコモのファミリー割引と真っ向から対抗へauは6月からコミコミ家族割引の割引率を引き上げる。従来は基本料金から10%割引だったが,それを25%と一気に15%も引き上げた。これによりドコモのファミリー割引と同一の割引率となり,真っ向からぶつかる。 コミコミ家族割引は,年間契約の「お約束割引」または「長期優待割引」(クラブアイズ。首都圏,中部圏のみ)と併用できる。基本料金の最大割引では25%引き+700円引き,または25%+15%引きとなり,比較的基本料金が安いプランでも「お約束割引」を併用すれば割引率が高くなるのも特徴的だ。この点でドコモよりも割安感は強い。 さらに「コミコミ家族割引」の大きな特徴は,基本料金に含まれる無料通話料が複数の回線で共用できることだ。ある回線で余った無料通話料はほかの回線の通話料に充当できるので,無料通話料を有効に利用できる。この点がドコモのファミリー割引にはない,auの家族割引の大きなメリットだ。 そしてこの無料通話料の共用が,不思議なメリットを生むことになる。 1人で使っても安くなる,コミコミ家族割引既に述べたとおりコミコミ家族割引では基本料金が25%割引になる上,無料通話料を共有できる。これを利用すると,1人で1台より2台の端末を契約したほうが割安という現象が生まれる場合がある。 1台めにコミコミOneファースト/ビジネスといった基本料金の高い料金プランを利用している場合,完全に逆転現象が起こる。 コミコミOneファーストではお約束割引1年めで基本料金が3万1500円だ。2回線契約して,1つをコミコミOneファースト,2つめをコミコミOneエコノミー,お約束割引にコミコミ家族割引を併用すると,基本料金は2回線でも2万6110円となる。コミコミOneビジネスではここまで安くはならないが,やはりコミコミ家族割引を併用したほうが安い。
また無料通話料を基本料金が高い契約の端末で使い切ればさらに得だ。基本料金が高いプランのほうが10円あたりの通話分数が長いからだ。 例えばコミコミOneエコノミーの無料通話料は2000円分ある。コミコミOneエコノミーの端末で通話すると50分(15秒/10円)しか通話できないが,コミコミOneビジネスの通話料金として共用すれば100分(30秒/10円)通話できる。コミコミOneビジネス+エコノミーでは基本料金での割安感は大きくないが,無料通話分数は一気に100分も増える。2台めを比較的安い料金プランで契約し,この2台めは遊ばせておいてもいいのだ。
新端末が欲しいが,機種変更では高い……という人にも比較的安い料金プランでも十分メリットはある。コミコミOneエコノミーを2台契約した場合,基本料金は5095円と1台の場合より1600円程高くなる。しかし無料通話料は2000円分増加する。400円は得になるわけだ。 コミコミOneエコノミーではたいてい毎月無料通話分をオーバーするが,コミコミOneスタンダードにするほどではない,という人が活用することもできる。また新端末が欲しいが,機種変更ではまだ高い,という人が2台めを購入する時にも意味があるだろう。 新しいコミコミ家族割引。家族でauの携帯電話を使っていない人でも活用するとおいしいサービスだ。
[坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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