Bluetoothを使ったホットスポットサービス開始

日本エリクソン,丸紅,ハンドスプリングの3社は,Bluetoothアクセスポイントを各地に設置,PDAなどからアクセスできるホットスポットサービスの実証実験を行う。

【国内記事】 2001年6月19日更新

 日本エリクソン,丸紅,ハンドスプリングの3社は6月19日,Bluetoothを使ったホットスポットサービスの実証実験を7月下旬から開始すると発表した。

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ホットスポットサービスに適したBluetooth

 「Bluetooth Launch Trial」(B.L.T.)と名付けられたこの実証実験では,レストランや公共施設内にBluetoothのアクセスポイントを設置し,Bluetooth機能を備えたPDAやPCにインターネット接続やストリーミング動画,位置依存型コンテンツの配信を行う。

 ホットスポットサービスとは,ある特定の場所で,その位置や業態に特化したコンテンツを提供するもの。「たとえばデパートに入ったときに,10Fでセールをやっている,というような広告を(Bluetoothを使って流す)ことができる」と日本エリクソンニューアカウント事業本部鈴木寛本部長は説明する。既に海外では,列車の運行状況確認などに実際に行われているという。

 無線LAN(IEEE802.11b)などに比べ,Bluetoothは有効範囲が約10メートルと狭いため,より“その場所”に特化した情報を送れることを鈴木本部長は強調した。

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ホットスポットサービスの概念。ホテルやレストラン,公共施設に設置されたBluetoothのアクセスポイントにPDAなどからアクセスして,ストリーミング動画を楽しんだり,位置依存型コンテンツを閲覧する

7月下旬から実験開始,2002年4月には商用サービス

 実証実験は,技術的な検証とビジネスモデルの構築が目的。7月下旬からは東京・丸の内の「Marunouchi Cafe」と,東京・お台場の「So-net Cafe」にアクセスポイントを設置し,募集した100名のモニターにBluetoothに対応したPDAを貸し出す。

 2001年秋からは,東京・秋葉原の「Sofmap」と,JR西日本の「山陽新幹線ひかりレールスター」内にもアクセスポイントを設置する。実験でビジネスモデルを構築し,2002年4月には商用サービス開始を目指すという。

 Bluetoothは規格上,1対多の接続が可能となっているが,今回の実証実験は1対1の接続から開始される。秋に予定されている「山陽新幹線ひかりレールスター」内の実験では,アクセスポイント1つに対して複数のBluetooth機器が行われる予定だ。

 ユーザーの認証は,「(各Bluetooth機器に振られている)Blutoothアドレスを使って,サーバ側にユーザーのデータベースを持つ」(鈴木本部長)ことで,あらかじめ登録されたユーザーだけが接続できる形をとる。将来的には,ISPと連携し会員のみがBluetoothのアクセスポイントに接続できるような仕組みも考えていくという。

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会場では,2台のバイオC1から,エリクソン製のアクセスポイント「BLIP」にBluetooth接続するデモも行われた

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会場に展示されたBluetooth対応PDA。中央付近には,欧州向けにEricssonが発売しているBluetooth内蔵携帯電話も

[斎藤健二,ITmedia]

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