KDDI研究所,モバイル,マルチメディアの要素技術を会員組織に提供

KDDI研究所は,情報提供および研究成果であるSDKやパッケージソフトを,新たに設立される会員組織「KT-NET」に提供していく。

【国内記事】 2001年7月6日更新

 KDDI研究所と東京システムハウスは7月6日,東京システム開発が設立する会員組織「KT-NET」に,KDDI研究所が研究開発したモバイル,マルチメディアの要素技術を提供すると発表した。

研究所も自活が必要

 KDDI研究所は今年4月1日に,KDDI研究所と京セラDDI未来通信研究所が合併したもの。現在150人ほどの研究員が,移動体通信やワイヤレス,ネットワーク,マルチメディアアプリケーションなどの研究を行っている。

 「いま研究所は厳しい状況にある。既に長期的な研究ができなくなってきており,今持っている技術を売ってでも自活する必要がある」とKDDI研究所の執行役員,松本修一博士は語る。

 これまでも一般の企業との共同研究や委託研究はあったというが,「もはや情報を囲い込んでいる時代ではない」と松本博士は言う。KDDI研究所が,幅広く情報を公開する手段として選んだのが,東京システムハウスが設立する会員組織「KT-NET」だ。

 KDDI研究所では,KT-NETにセミナーなどで情報提供を行う中で現実のニーズを把握していく。併せて,会員向けに動画コーデックやMPEGソフトウェア開発キット,音声認識などのSDK,MPEGデータベースソフトやセキュアゲートウェイなどのプロダクトの販売を行う。またコンサルティング的な内容も請け負うという。

 KT-NETへの入会は年間12万円から。年会費120万円の特別会員には,SDKやパッケージソフトの割引も行う。

[斎藤健二,ITmedia]

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